売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

4月11日

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4月11日(土) お天気が良かったので、学園生たちは朝食後 それぞれフェンスに敷き布団・掛け布団・毛布、ウッドデッキに枕を干しました。そして、お昼前に表裏をひっくり返し、お昼ごはんを食べた後に取り込みました。
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お布団類を干した後、”竹箸づくり”の活動ミーティング。もとは一本の竹を皆で分け合い、自分たちの命を繋ぐ食事のときに使うお箸を作る この活動には、この一年、ひとつのものでも皆で分かち合う様な思いやりの気持ちを持って過ごしていこう という意味も込められています。自分の手の大きさに合ったお箸の長さは、一咫半といわれているので各自 一咫を測って1.5倍して計算し、作るお箸の長さを決めました。それから、皆で近くの竹林へ行き、竹を伐り出すことに。
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水分が多すぎずそこそこ厚みがありそうな竹を皆で相談して一本決め、中学生男子がノコギリの刃を入れました。他に誰か、切ってみたい子がいないかどうか聞いているうちに、ほとんど切れていたので、そのまま最後まで。
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皆で協力して竹林から引っ張り出し、担いで、センターまでの坂道をてくてく。そして、指導員が説明しながら、枝打ちをやってみせるのを、学園生たちは「すっげーっ!」などと言いながら面白そうに見ていました。
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次に、枝打ちをしてすっきりした1本の太い竹をノコギリで切る作業。先ほど計算して出した一咫半の長さを目安に、節を入れて18㎝・19㎝・21㎝の筒状のものができました。
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続いて、ナタを使って竹を割る工程。半分、その半分、またその半分と割っていきながら、全員 ナタを使ってみました。
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スパッと気持ちよく割れ、作るお箸の太さより少し太い竹の棒2本の準備が完了。予備にと、4~6本 用意した子も。
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それから、ナイフの使い方の説明を受け、棒状の2本の竹を各自 ナイフで削る作業に取りかかりました。
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堅い竹を削るのに悪戦苦闘する子たちも…。
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それでも、過去に竹箸を作ったことのある子が多く、黙々と削っていました。いつまでたっても初めの形状とほとんど変わっていないようなお箸もありましたが、これから毎日使うものなので、それぞれこだわりを持って取り組む姿がありました!
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納得のいく形になるまで削ったり整えたりしたら、やすりがけ。「つるつるにするんだ!」と言いながら、時間をかけて紙やすりで研磨する子も。
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最後に、名前を書き、使った道具や削りカスを片づけて終了。ノコギリやナタ・ナイフといった工具を実際に使い、箸作りの一連の過程を体験して、道具の正しい使い方を覚えることもできました!
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午後には、翌日に予定していた畑作業(じゃがいも植え)を前倒し。雨降りの予報になったからで、とりあえずできるところまで進めることに。センター前にある畑は、既に堆肥がすき込まれ、耕運機がかけられた状態になっていました。本当なら、子どもたちが鍬で畑を起こし、苦土石灰をまいて土に混ぜ込み、堆肥をすき込むところから体験したいのですが、この日に畝たて・マルチシートはりをして何かを植えるとなると、土づくりはそれ以前に終わっていなければなりません。というわけで、畝をたてる作業から。
鍬を使って一畝作り、マルチを被せる一連の作業を指導員がやってみせた後、学園生たちは2人1組になり、見様見真似で実践。
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じゃがいもを育てるための畝なので、じゃがいもの育ち方を考え、作る畝の幅や高さを再確認して、土を盛っていくことに。しかし、何の目安もなしに、鍬を巧みに使いこなしながら畝を作ることは容易ではなく…。「すごく曲がっているよ!」「そのまま後ろに下がるといいよ。」とか「ぼーっと突っ立っていないで!」と叱咤激励されながら、なんとか畝らしきものを作ろうと頑張っていました。お天気続きで土がサラサラだったので、予想以上に楽に土を盛ることができた様。畝をたてられたら鍬を上手く使って表面を均しました。
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次に、マルチシートはり。じゃがいもの栽培では、成長に合わせた土寄せが重要なので、マルチを使わないのが一般的ですが、保温・保湿・雑草の抑制効果に期待をして、学園畑の畝には黒マルチを被せます。継続生2人が数人に指示を出し、協力しながら進めていました。
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畝に被せたマルチを長靴で踏んでぴんとはりながら、鍬で畝間の土をマルチの端にのせていく役割に、慎重にチャレンジする新入園生。長靴でマルチを強く踏みすぎて破らないように気をつけたり、後退していったりするのが難しかった様。
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畝とマルチの中心を合わせながら畝をまたいで低い姿勢で後退しつつ、マルチを伸ばしていく役割や、マルチが浮かないように土で押さえていく役、風でめくれたり飛ばされたりしないようのせた土を踏み固めていく役割などをどれも体験できるよう交代しながら作業。皆の息が合わない時もありましたが、初めてにしてはどの畝にも上手にマルチをはることができました!
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午後4時半を過ぎていたので、この日はここまで。使った鍬を近くの小川で洗い、干して終了。
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この日の夕食から、マイ箸を使い始めました! これから大切に使っていきますが、使い心地が悪ければ自分で削り直すことも作り直すこともできます。使い心地を聞かれた皆は、笑顔で「使いやすいよ!!」と答えていました!

20/04/13

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