売木村山村留学センター
売木学園

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売木村の山村留学ブログ

9月26日・27日

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9月26日(土)朝食後、中学生は部活動に行き不在だったので、小学生は午前中から夕方まで個人体験活動に取り組みました。
地図を片手に、自分の採集したいものを探しながら歩く子、

オオバコやクズの葉・ウドの花・ゲンノショウコなどを採る子、村の人に聞き取り調査をさせていただくために出かけていった子…と、一人ひとり自分のしたいことをする時間を過ごしました!
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お弁当持ちで出かけていった子がほとんどでしたが、11時前に県道の白線の内側で、既に食べ終わっていた子も!!
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午後2時半過ぎ、個人体験の進め方について、センター長と相談する小学生。部活が終わった中学生も、午後は個人体験活動を。
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夕方、厨房には、日中に草や葉・花などを採ってきた子が、天ぷらにするために丁寧に水で洗う姿が。その後、それらにころもをつけて油で揚げ、夕食で皆に振る舞い、食べた感想を寄せてもらっていました。
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9月27日(日)は、生活の仕切り直しの荷物整理と部屋掃除をした後、10時から”やぎ”の冬のえさ集めをすることに。今の時期は食べきれないほどの草がたっぷりと生えているからよいものの、冬になると緑色の葉や草というものがほとんどなくなってしまうので、えさを確保しなくてはなりません。
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やぎがひと冬を越すためにはかなりたくさんの量が必要なので、とりあえずやぎが大好きなマメ科のクズの葉狙いで、センターから歩いて数分のクズ繁茂地へ。一人ずつかごを持って歩いていく途中、熟した実が縦に裂けて白い果肉をのぞかせているアケビを発見! 蔓を引っ張り、実を幾つか手に入れると、皆で味わい「甘くて、おいしい!」と喜んでいました。葉の採集場所では、蔓延るクズの、つるから葉柄部分を折りとってかごに入れていくことに。その際、後でクズの葉柄に、スズランテープで巻き結びをし、干して保存するので、葉柄の付け根を揃えるように集めていくことにしました。
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単純作業をコツコツできる子たちもいれば、他のことに気を取られたり、手を動かさずぼんやりしているだけだったりする子たちも…。なかなか集められていないようでした。
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つるを手繰り寄せ順番に採る子、手当たり次第採る子、どんどん場所を変える子と、様々。
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作業開始からちょうど1時間が経ち、ぎゅうぎゅう詰めのかごにしていた子たちは、かごを持ってセンターへ戻りました。ひとつかみ分しか採っていなかったり、かごがすかすかだったりした子たちは、もう少し採ってから。センターに持ち帰ったクズの葉は、ビニールハウスの中に干しました。なかなかかごをいっぱいにできなかった子たちも、作業時間を30分ほど延長し、少し増やして帰園。ただ、やぎが無事に冬を越せるくらいの食糧は全然集められていないので、これからも場所を替え、いろいろな草や葉を集める予定です。長時間集中して作業を続けるのは難しそうなので、短時間集中で。

やぎのえさ集めの後は、前日と同様に個人体験活動の時間となりました。お弁当を持って村内に出かけていった子もいれば、夕方までの時間を有効に使おうと、出かける準備をしてからセンターでお弁当を食べ、すぐに村の人への聞き取り調査に出発した子たちも。それぞれ充実した時間を過ごし、進んだ子もいれば、思うように進まなかった子もいましたが…。
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午後5時15分からは2便に分かれて、”はざかけ”をしに、車で村の中心部にある田んぼへ。学園生たちは、センター近くの田んぼで、できるだけ手作業での”もち米”作りを体験していますが、普段の食事で食べる”うるち米”作りにはノータッチ。うるち米を作っている田んぼでは機械も使っていて、この日 センター長がバインダーで稲刈りをしてくれていました。刈った稲は天日干しにするので、機械ではできないはざかけを人海戦術で行うのです。田んぼに着くと、バインダーで刈り取り結束した稲が一面に…。まず、それらを”はざ”の近くまで運びました。
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抱えられるだけ抱えて運ぶ子たちが多かったです。しばらくしたら、はざかけを始めました。より良く乾燥させるために、はざかけの流儀は地域によって違うようですが、学園では稲束を半分にわけてはざにかける方式。軌道に乗ってくると、はざにかけていく指導員に、さっと稲束を手渡したり、稲束を半分に割ってから差し出したりと、自分がどのようにすれば全体の作業が早く終わるかを考えて、動くことができた子たちも。一方で、作業途中から動かない?動けない?子が!! 田んぼのぬかるみに足を取られ、長靴が抜けなくなり、もがいていたのでした。長い間 じたばたし、他の子に助けてもらってなんとか脱出。
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4段めのはざの半分くらいまでに、全ての稲束がかかりました。その頃にはとっぷり日が暮れて、あたりが見えにくくなっていましたが、最後に全員で落ち穂拾い。できる限り拾ったものを皆から集め、継続生が結束を買って出ました! 手間はかかっても、天日干しするお米は甘み・旨み・粘りなどが格段に増すそう。おいしい新米を食べられる日はもうすぐ!
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1時間後にはセンターに戻り、入浴。夕食の配膳開始は、いつもより1時間ほど遅くなりましたが、前日と同じように、個人体験活動で日中に採ってきた草や葉などを油で揚げる子がいました! 前日に食べてもらっていない人に振る舞い、感想を聞くために、再度 全員分の天ぷらを揚げていたのでした。

20/09/29

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