売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

1月11日

1月11日(月)は3連休の最終日だったので、朝食後に学校の宿題が全て終わっているかどうかをチェック。この時期に”雪の活動”ができるくらいの積雪量があるのは、二冬ぶりなので、既に宿題を終えていた子たちから、外に出て雪遊びをしていました。4人で、センターの畑周りの斜面から、畑へ向かってソリ滑り!! 絶えず笑い声や歓声をあげながら、上手に滑ったり雪の中に突っ込んでいったりしていました。しばらくソリを楽しんだ後は、ノルディックスキーを体験してみることに!! 4人とも初挑戦。2日前に使ったアルペンスキーの道具とは違い、細長くて軽いスキー板であること、ブーツのつま先だけがビンディングでスキー板と繋がれる構造で かかとが固定されないことなどに驚き、板の着脱方法から学びました。そして、板をつけてセンターの敷地内の平らな所を歩いてみたり、走ってみたり、ストックで漕いで滑ってみたり。競走してみると、転んでばかりの子もいましたが…。それから、雪原のようになっていたセンター下の広場を歩き回ったり、コースを作って滑ったりし、先ほどソリで滑っていた斜面にもトライ。アルペンスキーとは違った安定しない怖さがあり、案の定 全員が凸凹に足を取られ、尻餅をつくような格好でド派手に転倒!! 慣れるまでは、下り坂はとにかく怖いものですが、転ばずに畑の中まで滑りたいと何度も何度も挑んでいました。反対に、少々の上り坂なら、板の裏側中央付近にうろこ状のギザギザがついているので、雪をかんで楽に上れることもわかった様。 時間内に下り坂の滑り方をモノにすることはできず、嫌というほど転んでいましたが、大いに雪と戯れ 楽しんだ4人でした! 残り3人は寒いと言って、結局 外に出て来ず、暖かい室内で寛いでいました…。
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11時20分頃からは、前日に引き続き、小正月を迎える準備活動として、”餅花(モチバナ)”作りをしました。売木では小正月ももちつきをし、お供え(鏡餅)をたくさん作って神棚や仏様、井戸や蔵などに供えます。また、お餅を短冊形に切り、竹串に刺して吊り下げ、稲穂に見立てたり、”餅花”といって小さく切って竹の枝に刺し、飾ったりするそう。いずれもその年が豊年であるようにとの願いを表したもので、賑やかに飾るほどよいのだとか。
まず、竹の枝を取りに行くことに。どこの竹林で調達させてもらうか決めて、歩いていきました。どの子にとっても竹は身近な存在の植物ですが、小さなお餅をならせるには、どんな枝が適しているのかがわからず、随分迷っていました。
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「なんか青々としていないけれど、これでいいかなぁ?」とか「ちょっと葉っぱが多いかなぁ?」「長すぎるかも…。」などと言いながら選び、のこぎりで枝を切り、一人一枝 持ち帰りました。
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次に、食堂で市販の切り餅を使った餅花作り開始。
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この日は鏡開きでもあるし、この活動で作る餅花は20日まで飾っておくのではなく、すぐに食べるつもりで作り始めました。一人二つ配られた切り餅を包丁で細かく切り、お皿に載せます。一皿に二人分。
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順番に、レンジで2分ほど加熱し、お餅がやわらかくなったら取り出し、まな板に広げていた打ち粉(片栗粉)の上に出します。子どもたちはレンジの中のお餅が膨らみ始めると大興奮していました! やわらかくなったお餅を軽く練り、色をつける場合には千切ってわけるのですが、全員「色をつけたい!」と。
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そこで、取り分けた塊に赤や緑などの食用色素を少量混ぜ込んで練り ほんのり色づけたお餅を、白いお餅と同様に指の太さ程度の棒状に伸ばしました。思ったように色がつかなかったり、手にお餅がくっつかないように予め、粉を手につけることを忘れていたりして、行き詰まってしまう子も!
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それから、竹の枝にお餅を巻きつけ、余分なお餅を千切り、指で押さえて枝にくっつけていく作業に移りました。幾つくっつけるかを考え、先に適当な大きさに千切って丸めていた子もいました。
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最初に、用意した枝を花瓶等に挿したり、固定できる場所に結びつけたりして、立てた状態で固定しておけばやりやすかったのですが、そうしなかったので、枝を膝で挟んだり、近くの人に持ってもらったりして、作業を進めていきました。いい加減にくっつけていくと、手にお餅がついたり、枝先がしだれてしまったり、すぐにお餅が外れてしまったり。
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枝全体に違う色のお餅をバランスよく配置するなどし、きれいな餅花を作った子も!! 皆 慎重に試行錯誤を重ね、曲がりなりにも完成。
使ったものを洗ったり、食堂を片づけたりしていると、午後1時近くに。
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昼食と食休み後、午後2時半頃からは学園生全員で、村内某所へソリ滑りをしに行きました。
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某所まで歩いていく時、空に、逆さの虹のような光の帯を見つけ「あっ! 虹が出てる!」と言っていた子たちがいましたが、ソリ滑りを始めてから見上げると、虹ではない珍しい大気光学現象を観測することができました!
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長い距離を滑るには、ソリを持って坂を上らなくてはいけません。滑る楽しさを知ってしまったほとんどの子たちは、上り坂も気にならない様子で、滑り始めたい地点まで元気に上っていましたが、2~3回滑ると、ふかふかの雪に倒れ込み「冷たくて気持ちいい!!」と言って休憩しながら、寝入りそうになる子も。
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初めは滑りが悪かったものの、皆が滑れば滑るほど雪が固まってきてソリのスピードがでるようになりました! 紐がなかったり少し割れたりしたソリでも乗りこなせるようになった子もいました。
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少し怖がりながら滑り始め、最初はソリをコントロールできずにひっくり返ったり、道端の雪に突っ込んだりしていたものの、さすが子どもたち、あっという間に滑るコツをつかみ、全員で ソリレース!!
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スイスイ滑っていると、思った以上に加速してしまい、ゴール地点で必死にブレーキをかける子も!
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調子よく滑っていると思ったら、次の瞬間、こんなことに!!
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ソリコースのゴール地点に作った ちょっとしたジャンプ台に、勢いよく滑り込んできたり、
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きれいに飛び越え、着地したり。
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乗る順番を待っていた大きめのソリにようやく乗ることができ、爆走!!
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1人乗りでいろいろな乗り方を試したり、スピードやスリルを楽しみ、転倒して雪まみれになったりし、ソリのスピード感に慣れてくると、より速さを求めて、1つのソリに2人乗りする子たちも現れました!
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坂道をソリで滑走しては、ソリをひいて坂道を上り、また滑降するということを何度も何度も繰り返した学園生たち。飽きると、雪玉を投げ合ったり、雪に顔を突っ込んだりし、午後4時頃まで、歓声を響かせながら楽しんでいました!
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センターに戻り、午後4時半から”どんど焼きの真似事”をすることに。学習室の机の上に置いていたそれぞれの餅花を取ってきて、写真撮影。手間どったものの、枝に3色のお餅をたくさん、バランスよく巻きつけた子の竹は、色とりどりの花がいっぱい咲いたようで、とても華やかでした!
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焚いていた火の周りに集まってきた子どもたちは、ある程度熾きができて、いわゆるどんど焼きでお餅や繭玉を焼く段取りとなるように、作った餅花を火にかざしました。
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一般的には、小正月が終わった後に、餅花についたお餅を焼いて食べると、その年一年、無病息災でいられるという言い伝えもあるので、まだ小正月の前ですが(食べるつもりで作ったので) 、当然 食べます! 小さなお餅はかたくなっておらず、炙ると温まって伸びもよく、焼けたものから順に食べた子どもたちは「おいしい。」「やわらかくて、ちょっと甘い。」などと言っていました。
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小さなお餅をたくさん食べ、「もうお腹いっぱい! 」と言っていたのに、干し柿を配られると遠慮せずに食べていた学園生たち。ちょっと火で温めてから口にする子も。最後に竹を燃やして終了しました。

21/01/14

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