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売木村の山村留学ブログ

9月18日・19日

9月18日(土)の午前中、中学生が部活動に行き 不在だったので、小学生たちは宿題を済ませた後、それぞれ個人体験活動に取り組みました。そして午後は、中学生も個人体験活動を楽しみ、午後4時から、全員でりんごの収穫体験へ! 台風の影響で朝から雨が降っており、遅い時間になれば止むかもしれないということで、りんご農園に夕方 うかがうことに。しかし、小雨が降っていたのでレインスーツを着て、長靴を履き、帽子を被り、車に乗り込んだ学園生たち。農園に着くと、6月に摘果作業をさせていただいた“つがる”が赤く色づいた実をたわわにつけ、収穫時期を迎えていました!

農園主さんに挨拶をし、お話を聞きました。摘果をもう少しすればよかったことと、夏に雨が多く 陽の光があまり当たらなかったことで、一つひとつの実が大きくならなかったのだそう。色づきが良くないものもあるようですが、全体的に、味は良く甘いりんごになったのだそうです。次にりんごのとり方を教わりました。りんごを下から持ち上げるようにすると、簡単に上手くとれるのだとか。無理に引っ張ったり何度もねじったりすると、果梗がとれたり枝が折れたりするので、気をつけなければなりません。どれをとってもよいのだけれど、やはり赤く色づいていて、りんごのお尻の部分が開いているものの方が甘いとのこと。ここで、学園生たちがうずうずしているのを見逃さなかった農園主さんが「先に、良さそうなものをひとつとって丸かじりする? その後で収穫する? それとも収穫した後に丸かじりする?」と聞いてくださいました。学園生たちが「食べたい! 食べたい!」と目で訴えていたので、先にひとつとって食べてみてから、収穫体験をすることに。

指定された範囲の木々に実ったりんごの中から、教えてもらったおいしいりんごの見分け方を駆使し、血眼になって探し始めた学園生たち。そして、これはと思うものに手を伸ばしたら、がぶっと!! 「あま~!」「ジューシー。」「うめぇ!」「おいし~!!」「みずみずしい。」「香りがいい!」知っている限りのおいしさを表す言葉を口々に発しながら、笑顔で味わっていました。

長い時間をかけて吟味し、とりあえず丸かじりするりんごを選びとったら、また時間をかけてピカピカに磨きあげてから、ゆっくりとかじる子たちも。

しかし、ひとつ食べたら、先ほど教わったおいしいりんごの見分け方をいかして、コンテナ3つ分ほど収穫させてもらう予定でしたが、さっと切り替えることができませんでした。おいしそうなものを見つけてとったり、農園の方が選りすぐりのものを手渡してくださったりすると、コンテナに入れるのではなく、自分の口に運ぶ子たちが後を絶たず…。「赤くなくても、めっちゃ甘いよ!」とか「すごい! ちょっと触っただけでとれた!」などと大興奮。もちろん、収穫体験をちゃんとやっていた子も少しはいたのですが。

とりたてのりんごはやはりおいしいという気がすることと、自分でとったということが隠し味になるのでしょう、ひとつ食べ終えた後にも目の前の誘惑に勝てず、結局食べながら、収穫する子たち。「あれ、大きくて良くない?」「あれ、真っ赤だよ!」と言いながら品定めし、結構大きいものやきれいに色づいたものがあると、お尻の部分に穴が開いたような空洞ができていることも確認したうえで、実を優しく持ち上げるようにしてとっていました。「このりんご、かわいくない?」「かわいい!!」という謎の会話をしたり、「私もかわいいりんごをとろう!」と言ったりしながら収穫している子たちもいました。収穫しながら、実が赤く色づく時期に、文字や絵をかいたシール貼っておけば、“文字絵入りりんご”を作れるのではないかということに気がついた子も! 丁寧に収穫することを心がけ、かごに入れる時も細心の注意を払い、投げ入れたり押し傷をつけたりしないよう 静かに行っていました。

数十分ほどして、3つのかごからあふれるくらい収穫できたので、協力して車の荷台にそろりと載せました。もぎとったひとつのりんごをピカピカに磨き、それを食べただけの子たち、「4つ食べた!!」と自慢げに言いつつ「でも、ちゃんととったし!!」とアピールする子、2つ3つ食べながら収穫体験もしっかりした子たち…と様々でしたが、喜びに浸りながら農園主さんに挨拶をし、車で帰園。
収穫させていただいたたくさんのつがるは、これから、丸かじりや食後のデザートとしてどんどん食べていきます!

9月19日(日)の午前中は、センターで飼っているヤギの冬のえさ集め(2回目)をしました。朝食後、荷物の整理整頓と部屋掃除をし、9時15分から前回クズの葉を採集した場所へ、一人ひとつかごを持って出発。

先日も、その場所を一面覆っているクズの葉を採り尽くす気持ちで手を動かしていた学園生たちでしたが、まだまだたくさん残っており、容易に採れるので、どんどん採集していきました! 手順も前回と同様、つるから葉柄部分を折りとり、大きな3枚の葉を下にして葉柄の根元を揃えながら束ねて持ち、つかめないぐらいの太さになったら、かごに入れていきます。学園生たちはひたすら、クズのつるから葉柄部分を折りとっていくのみですが、黙々とこなし続けるのは簡単なことではなく…。各自、適宜水分補給や休憩をとっていましたが、手を動かすよりも口を動かす方に熱心な子たち(おしゃべりをしながらでも手が動いていればよいのですが、手は完全に止まっていました)や、いつの間にかアケビ採りに夢中になっていた子たちも。それでも、11時半の鐘が鳴るまでは否応なしに採集作業を続けた学園生たち。アケビをたくさん採ったり食べたりしていた子が罪滅ぼしのためか、収穫物を提出してきたので、皆 ひとつずつ食べ秋の味覚を堪能しました! 一息ついた後、先日と同じ様に15分間 全員が真剣に採ってみることに。

皆、前回 自分が採った量より多く採ることができました! センターに戻る途中、また、クワの葉を採り、それぞれのかごに入れて帰りました。クズの葉はビニールハウスの中に吊るして干し、クワの葉はメッシュの袋に入れて干すことに。お昼ごはんを食べた後、畑の横に生えているクワの木から葉を、課されたノルマ分採った子から、個人体験活動をしました。ヤギの冬のえさ集め活動はまだまだ続きます!

21/09/24

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