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売木村の山村留学ブログ

5月3日

5月1日(月)までの約1週間、農家生活を体験してきた子どもたちはとても楽しかったようで、それぞれの農家の父さん・母さんとお話したことを他の子たちや指導員に話していました。早くも次の農家入りを心待ちにしている子がほとんどでした。
そして、5月3日(水)から7日(日)までは、GWで学校がお休み。宿題をできるだけ2日(火)中に終わらせ、3日から7日は畑作業や田んぼ作業、野外炊事などを行います!
5月3日(水)の午後からは、田の代かきを行いました。先日行った田起こしに続く、田んぼ作業第2弾です。
田んぼ作業の中で一番大切と言っても過言ではないほど重要な作業である“代かき”。まずはミーティングで昔は牛や馬を使って行っていたことや、どのように代かきをするのかについて聞きました。「センターには牛や馬はいないので、皆の足でやります。」と指導員が言うと「ヤギにやってもらえばいいのでは?」と言った子がいたり、泥遊びみたいで楽しそうと思った子がいたりと、代かき作業について様々な感じ方をした様でした。
ミーティング後、服装を整え(下半身は短パン・裸足)、田んぼに向かいました。天気が味方してくれているのか、当日は晴天。代かき日和でした。

代かきは、端的に言うと、田んぼの土と水路から引いた水を混ぜて泥状し、表面を平らにする作業です。田んぼの中を足踏みしながらひたすら歩き続けます。日も暮れてしまうので、早速作業開始。まずは、全員で横一列になって長方形の田んぼの長い方の辺から進んでいくことに。
田んぼに足を入れた瞬間、「うわー」「冷たい!」などと思わず声があがっていました。

足踏みをして泥になっていないところがないように、初めは隣の人と間隔なく並んでいましたが、いつの間にか間隔が開いてしまったり、隣の人につられて一緒に曲がってしまったり、周りと速度が合わずに一人でずんずん進んでしまったりしていました。また、田んぼの中を歩いていると、土が硬く盛り上がっていたり、石があったりしたので、田起こしが満遍なくできていなかったことがよくわかりました。田起こしの重要性を学んだようです。
そして、単純作業の繰り返しで飽きてきたのか、突如泥のかけ合いが始まりました。標的になったのは、最年長。服だけでなく、帽子や顔にまで泥をかけられていました。しかし、もちろん仕返しを。中学生男子二人にも少し泥がかかっていました。
長方形の田んぼの長い方の辺が一通り終わったら、次は短い方の辺に沿って進むことに。今度は二列横隊で進んでいきました。女子が前列、男子が後列を歩いていきましたが、前の女子が曲がっていったり、後ろの男子がわざと女子の足に泥をかけたり、横隊が崩れたりしていました。

次は、畦の際を縦一列に並んで進んでいくことに。冬の間にモグラなどによって作られた穴を塞ぎ、水漏れを防ぐため、しっかりと踏み固めていきます。進む速度がそれぞれ違うようでしたが、しっかりと前の人の後をついていきました。

そして、念には念をということで、再び二列横隊で長辺方向に進んでいくことに。そして、その作業と同時並行で、田んぼを平らにする作業をすることに。ここで登場するのが、センター長さんが製作した「スーパー代かき君2」です。昨年度以前に利用していた「スーパー代かき君」を少し改良し、新たに「スーパー代かき君2」ができました。それを、小さい子から順に少し体験することに。泥によって重くなる「スーパー代かき君2」を上手くひくことができず、真っすぐゆっくり進むことに皆苦労していました。

最後に、まだ代かきができてなさそうなところを歩きつつ長辺方向に一人二往復し、終了することに。口ばかりが動いてしっかり代かきができなかった子もいましたが、代かきを終えた田んぼは一面泥状になり、目に見えた成果を喜んでいる子もいました。足が痛かった、水が冷たいところもあった、カエルやケラがたくさんいて嬉しかった、服とか足が泥んこになったなど、様々な感想を聞けました。

また、代かき中に、近くで田んぼ作業をしていた村長さんがカブトムシの幼虫を発見し、譲ってくださいました。しかもかなり巨大サイズ。虫好きの小学2年生は大喜びです。代かきよりもカブトムシの幼虫をいただいたことの方が印象に残っているようでした。
次の田んぼ作業は“田植え”。来週末を予定しています。

23/05/12

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