売木村山村留学センター
売木学園

〒399-1601
長野県下伊那郡売木村45-551
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Fax:0260-28-2116
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みんなの声

売木学園スタッフの声

370名余の先輩との絆
スポーツ&芸術のプロ直接指導も好評

山村留学売木学園・センター長・市川太郎さん

市川

山村留学売木学園は、昭和58年に山村留学事業がスタートし、平成27年度に33年目を迎えました。

山村留学を希望して当学に入学する子どもは「自然体験が出来る場所で生活がしたい」「少人数の学校で有意義に過ごしたい」「都会では味わえない体験をしたい」などさまざまな思いを抱いて集まってきます。小学2年生から中学3年生までの間の1年ないし2~3年という期間を過ごす子が多いですが、ここでの暮らしは、その後の子どもたちにとってかけがえのない経験になっているようです。

集団生活になかなか馴染めなかった子も、次第に溶け込めるようになったり、自分の意見も言えなかった子がいつしかリーダー的役割をするようになったり、今まで家族に甘えてばかりいた子が、自分の身の回りのことをテキパキこなせるようになったり。こうした子どもたちの成長は、受け入れてくださる農家さんはもちろん、人口600人という売木村に住む人たちみんなが、子どもひとりひとりを一緒に見守り、育ててくださるおかげだと思います。

農作業をしたり、川遊びや登山、キャンプ、スキー体験をしたり、自分が考えて決めたテーマ(かかし作り、太鼓作り、ウッドデッキ作りなど)に取り組んだり、体験はさまざまです。私自身、アウトドア指導を専門にしてきた経験を子どもたちに伝えられることに、とてもやりがいを感じています。

さらに近年では、ウルトラマラソンランナーの重見高好さんのランニング指導や、プロの太鼓・笛プレーヤーの藍羽(あわ)さんの演奏指導を、両者から直接学ぶことができ、子どもたちや親御さんたちにとても好評です。これほどギュッと実の詰まった生活は、なかなか経験できることではありません。きっと彼らの未来にとって、大きな収穫となっているはずです。

これまで、全国各地から集まり、山村留学を修園した人数はすでに370名余を数えます。この修園生の先輩たちが全国各地で活躍し、後輩となる山村留学生をいつも応援してくれています。長年積み重ねてきた売木村の山村留学ネットワークが、きっと今後の子どもたちの未来に大きな宝物になるに違いありません。ぜひ皆さんもこの一員になりませんか? お待ちしています。

村全体が大家族
売木村民全員が待っています!

山村留学売木学園・指導員・戸田佐和子さん(育てる会派遣)

戸田

全国各地の山村留学施設がある中で、売木学園の特長は?とたずねられたら、私は迷わず「村全体の600名で山村留学の子どもたちを見守ってくださる温かさがあります」とお話しします。山村留学売木学園内での時間、売木小中学校で過ごす時間、そして子どもを受け入れてくださる農家さん家族との時間、それ以外にも、村での行事やイベントに参加すると、いろんな年代の、さまざまな事に携わっている皆さんが、山村留学の子どもたちをとても可愛がってくださいます。

現在、村では「走る村プロジェクト」を行っていて、子どもたちは週に1回ランニング教室に参加します。すると、そこで会う村の人たちが気さくに子どもたちに声をかけてくださり、子どもたちも親しみを持ってお話させて頂いているようです。

こうした温かな雰囲気は地元で生まれ育った子どもたちも同じです。山村留学生が、初めて売木小中学校へ行くときは、やはり不安がいっぱい。でも「挨拶すると優しく迎え入れて、すぐに友達になれたよ」と子どもたちは喜んでセンターへ帰ってきます。

「これまで都会に住んでいたころは、学校も休みがちだった」という子どもさんが、売木村に来た途端、学校が楽しくなって休むことなく通い、ぐんぐん成績を伸ばしたという実例もあります。伸ばすことができるのは、成績だけではありません。農作業体験や、村の中であらゆる年齢層の人たちと交流することで、自然を敬い、実った作物に感謝し、年配の方をいたわり、友達への心配りができるようになるなど、人間力を大きく成長させることができるのです。

山村留学生として過ごす期間は短いかもしれませんが、子どもさんたちにとってかけがえのない時間になることは間違いないでしょう。それは、山村留学センターを巣立っていった修園生が、修園後も「遊びにきたよ~」と訪ねてくれたり、売木村での行事に助っ人として参加してくれたり、大人になってからもお世話になった農家さんと家族ぐるみでお付き合いを続けていたり、そんな姿で実証されているように思います。

私自身、久しぶりに会った子どもたちが、たくましく成長している姿を見ると、「売木村での経験を活かしてくれたのだ」と、自分の仕事にやりがいを感じ、とてもうれしく思っています。売木村だからこそ味わえる体験を、ぜひ子どもたちの成長に活かしていただけたらと思います。

山村留学の経験が自信に!
楽しむ秘訣は関心事へのチャレンジ

山村留学売木学園・指導員・古川直史さん(育てる会派遣)

自分自身、第23-24期の2年間、この売木村で山村留学を経験した修園生です。当時既に中学2年だったので、「親元から離れてみたい」という独立心が大きく、寂しさより友達との共同生活が楽しくて、1年では物足りず、さらに1年を延長してもらったほど満喫しました。

1年目に自分が取り組んだテーマは炭窯作り。村の人に教えてもらって作り上げ、窯の前で3日間火の番をしたことを思い出します。2年目は売木にある川の源流探しをしようと始めたのですが、クマの出没が相次いだためストップがかかり断念。急きょ、前年造った窯を利用して陶芸に取り組みました。

高校生になってからも、夏休みに入った途端、山村留学の手伝いに入り、子どもたちと一緒にいることが何より楽しい自分に気づきました。そして大学時代に教員免許を取り、教育実習をしたとき、「自分は学校生活より、暮らしの中で子供たちと関わっていきたい」と現在の指導員の道に進んだのです。今の自分にとって、山村留学生として売木村で過ごした経験がとても大きかったとつくづく感じています。

10年経った今も陶芸への興味は大きく、現役の子どもたちと一緒に、炭焼窯を陶芸用に造り替えようと取り組み始めています。美術専門の先生方にアドバイスして頂き、また以前村の方が造った立派な窯を利用させてもらえる繋がりも広がって、子どもたちも私もわくわくしているところです。とにかく山村留学は受身で過ごしていてはもったいない。「やってみたい」「どうしてかな?不思議だな」と自ら関心を持ったことにチャレンジしてみると、どんどん助けてくれる人も増えて、自分が向かう道が見えてくるように思います。

「今度旅行にいこう!」と声を掛けてくださる、お世話になった農家さん、一緒に過ごしたことがなくても不思議に親近感を持って話せる修園生の先輩方、こうした多くの出逢いは、山村留学した者だけが頂ける幸せだと思います。自分の世界を大きく拡げてくれる山村留学、ぜひ参加してみてください。

身土不二の不変パワー
食を通した絆を深めたい

山村留学センター・指導員(食育担当)・井澤和寛さん

井澤

私は山村留学センターの食育を担当しています。子どもたちの中には、学校から帰ってきてすぐに、「井澤さ~ん、今日の夕飯は何ですか~?」と聞いてくる子もいます。お気に入りの料理だとわかって「やった~」と大喜びしている姿は可愛いですね。

私が料理を作るうえで、いちばん気を付けていることは、育ち盛りの子どもたちなので、バランスよく栄養を摂ってもらうことです。だから基本的に好き嫌いは認めていません。でも売木に来て、「嫌いだったトマトが食べられるようになった」という子どもたちも多いようです。それはきっと、この土地で採れた旬の野菜の味わいだからこそだと思います。そして何よりおいしい「売木米」をたっぷり味わえることが魅力だと思います。

日頃から、活動の中でも子どもたちは地元の米作りや野菜作りも行っているので、より一層お米や野菜への愛着も増しているように思います。あっという間にお米が無くなってしまいますが、それが私の喜びでもあり、張り合いになっています。

センター内では、学期ごとに誕生日会も行うので、そのときは特別に、誕生日の子どもたちの希望メニューを聞いて腕を振るいます。一緒に食事をして、共に過ごしている子どもたちが喜んでくれる顔を見るのは何より嬉しいですね。

もちろん毎日生活していれば、悩みごとを抱えたりすることもあると思います。そんなとき、「同じ生徒同士や先生の立場ではない、厨房の自分の存在なら話せることもあるのでは…」。だからこそ私自身が、子ども同士、そして子どもと他の指導員の繋がりの潤滑油役になれたらと思っています。

私にも中学生と小学生の子どもがいますから、手元から離して山村留学させる親御さんの心配な気持ちや、子どもたちの成長のためにチャレンジさせたいという覚悟も理解できます。だからこそ、子どもたちには、山村留学での日々をかけがえのない時間にしてもらえるよう、私も力を尽くしていきたいと思っています。

修園生の声

自分の人生で大切な人との出逢い

第4-5期修園生・福永央(ひさし)さん

私は昭和47年生まれ。中学2年~3年生のときに山村留学生として売木村の皆さんにお世話になりました。思えば30年近く前のことになりますが、私にとって売木村は第二のふるさと。今も毎年家族で訪れ、当時面倒を見て下さった農家さんたちと家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています。そう説明すると、きっと皆さん「さぞや私が良い子に過ごしていたのだろう」と思われるかもしれませんがとんでもない(笑)。かなりやんちゃ坊主で、村の方々も手を焼いていたのではないかと思います。

そんな私が、今も毎年訪れるほど、売木に愛着を抱いているのは、まさにお世話になった農家さんとのかけがえのない出逢いがあったからです。私のこれまでの人生を振り返っても、この売木村での出逢いは「衝撃的」と言っても過言ではありません。

受け入れてくださった農家さんは、ご家族みんなで、私をその一員として迎えてくださいました。農家さん宅で朝晩のごはんを一緒に食べ、五右衛門風呂に入ったのもいい思い出。そんな毎日の生活から、人と人との触れ合いの温かさ、自分を守ってもらえるという安心感に満たされていきました。そして川遊びをしたり、畑作業をしたり、しいたけを育てたり、体験から生きる術を学ばせてもらい、自然と自分にも自信を持てるようになっていったように思います。

血のつながった家族ではないのに、うわべでなく、本当に親身になって自分のことを考えてくださる。それを成長期にしみじみと感じることができる経験は、なかなか味わえることではありません。時には叱られ、その時は反抗したとしても、それが自分を想ってのことだと思い返すことができる信頼感が、私を大きく成長させてくれたと思います。そして、この売木村の2年間のお陰で、私はその後も苦しいことに堪える気持ちを持つことができたのです。

現在、私は関東圏に住み、青果卸業を経営しています。そんな職業柄、南信州の美味しい作物を、多くの方に食べていただきたいと、新しいネットワークを結んでいるところです。売木村での経験や、人との深い結びつきが、私の仕事を後押ししてくれていることは本当に感謝としか言いようがありません。まさに「人との出逢いは一生の宝」です。皆さんもぜひ、貴方にとっての大切な宝物を売木村で見つけてください。

創造力を拡げる
感性を磨いてくれた売木村

第13-15期修園生・星倫弘(ともひろ)さん

現在、テレビ映像、企業CM制作等のプロデューサーをしています。次から次へと新しい発想提案が求められ、さらに一緒に制作していく仕事相手や仲間たちとのコミュニケーションが必要な仕事ですが、中学時代に経験した山村留学の日々が、この仕事に大きな力になっているとつくづく感じています。

私が売木村で過ごしたのは今から約20年前。中学の3年間です。当時は思春期真っ盛りで「どうせ誰も自分のことを解ってはくれない」なんて、ちょっぴり反抗心を持っていた小学校6年生の冬、初めて売木村を見に来たとき、一面の雪景色が目に飛び込み、神秘的な世界観に魅かれ、「ここで過ごしてみたい」と素直に思いました。

もちろん、知らない人達との共同生活は初めてのことなので、最初は不安もありましたが、一緒に食事の支度をしたり、洗濯をしたり、掃除をしたりするうちに、大勢の兄弟ができたような居心地の良さを感じるようになりました。

売木村は人口が少ないので、道で人と会えば、だいたいどこの誰か分かるほど。だからこそ、皆さんが自分のことも「山村留学に来ている星くん」として、声を掛け、親身に対応してくださいました。担任の先生とも、よく話をしたことを思い出します。寝起きを共にし、一緒に喜びや悲しみを分かち合える兄弟のような友達、そして本気で真正面から自分に向き合ってくれる大人たちとの出逢いは、売木村に来なければ決して得られなかったことでしょう。売木村で共に過ごした仲間は、生涯の大切な友達です。

その後、自分は21歳のときにアメリカ留学も経験しましたが、グローバルな目で世界を見分し、自分がやりたいことを確認しながら道を切り開いていく「生きる力」を養えたのは、売木村で過ごした3年間が何より大きかったと思います。

実際に田植えをして、野菜も作ったからこそ、本当の食べ物のありがたみが分かり、残すことなんてできません。どんな学びも、机上の学びだけでは限界がある。自分も一人の父親として、可愛い子どもには、頭ではなく、自ら実感しながら学べる体験を、成長期にさせてあげられたらと思っています。

現在、自分は仕事以外にも、売木村と都会を結ぶイベントを開催する団体に所属して活動しています。「自分がやりたいことがあれば、実行に移さなければ気が済まない」そんな性格は幼い頃から変わらないようです(笑)。でも、やりたいことを、周りの人たちと力を合わせて創り上げる術を学ばせてくれたのが売木村なのです。今はその恩返しが、少しでもできたらと考えています。

受け入れの農家さんの声

村松松美さん(元売木学園センター長)・母:リキエさん

村松松美

私のところでは、売木村で山村留学が始まって5年目から子どもたちの受け入れを始めました。どの子も親元を離れ、ひとり不安な気持ちでやってきます。ならば「自分たちが親がわりになろう」そんな気持ちで迎えました。引き受けたからには、お客様ではなく家族の一員。その子の個性を大事に、真正面から向き合ってきたつもりです。

子どもたちの中には、都会のマンション等で育ってきた子も多く、それまで土を触ったこともなく、日本家屋で暮らすことも初めてという子もいます。畳に横になって喜んだり、野菜が土の香りがすると驚いたり、「私たちにとっては当たり前でも、子どもたちには新鮮なのだ」とこちらも多くの発見がありました。おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らしたことのない子が多く、昔からの言い伝えや生活の知恵を話してあげると、とても興味深く聞いています。

「寝ころびながら足で襖を閉めようとした子がいたので(笑)、コラコラと躾をしながら襖や障子のことを話してあげると、それからは行儀もよくなってね。どの子もみんな可愛くて、幼い頃の顔が浮かびますね(話:リキエさん)」。

その子たちが大きく立派に成長し、今では親となって家族と一緒に遊びに来てくれる子もいます。全国各地に、こうした家族ぐるみで付き合えるご縁をいただけたのは、私たち受け入れ農家にとっても大きな喜びです。

私の一人息子も、山村留学生とは、まるで兄弟のように過ごして成長たんですよ。彼にとって一緒に過ごしたお兄さん、お姉さんの存在はとても大きく、ずっと交流できる絆を本当に大切に思っているようです。

四季折々の自然風土の中で、大地に根付いた暮らし、年配者を敬い子どもを愛する人情と思いやり、多くの経験から培う友情、個性を伸ばしチャレンジを応援する学校教育…。売木村には、都会では得られない大きな大きな可能性があると自負しています。すぐに実感できなくても、きっとその後の人生の中で「売木村での経験が今の自分に活きている」と思うことがあるはずです。もうひとつの故郷を見つけてください。

売木村小中学校の先生の声

地元生&留学生の相乗作用
互いの影響が永遠の友情に!

売木村小中学校・教諭・是則二郎さん

是則

売木小中学校は、小学一年生から中学三年生が一緒に学校生活する小中併設校。山村留学に入学した子どもたちは、みんなこの売木小中学校に通うことになります。一般的に、都会の学校では、1クラス30人くらいが普通かもしれませんが、売木では一学年に多くて6~7人。それだけ生徒一人ひとりに目が行き届き、その子の能力や個性に合わせて指導することができるのが特長です。

そして山村留学に訪れた生徒たちが、実に自然に、学校の輪に溶け込みやすいことも大きな魅力となっています。

一般的に「転校生という存在は、周りから好奇の目で見られ、馴染むまでに時間がかかるのでは」というイメージがあるでしょう。でも、売木村は長年山村留学に携わってきているので、学校の子どもたち皆んなが、山村留学の生徒たちを、何の違和感なく温かく迎え入れているのです。「僕の学年には○○君が入ったよ」とか「今年私の学年には留学生が入らなくて寂しいな」と話しながら、子どもたちが留学生を待ち望んでいるようです。

地元の子どもたちは、小さな頃からずっと幼なじみの友達と一緒に成長してきました。だからこそ、自分と全く違った環境で育った山村留学の子どもたちと出逢い、友達になり、一緒に過ごすことで、いろんな発見をして多くの影響を与えてもらっています。そして、成長し、将来県外に巣立っていくときにも、山村留学に訪れた子どもたちと過ごした経験は、とてもプラスになっていると感じます。

こうした魅力は、山村留学に訪れた子どもたちにとっても大きいはずです。小・中学生という育ち盛りの多感な時期に、生まれ育った地域と全く違う場所で出逢い、一緒に過ごした友達とは、かけがえのない深い絆で結ばれることでしょう。山村留学生&地元の生徒、お互いが相乗作用で影響しあえる関係、それがこの売木村で培うことができるのです。

私たち教員も、輝く未来を担う子どもたちとの出逢いを心待ちにしています。売木村で会えるのを楽しみにしています!