人口600人の売木村は、誰もが馴染みの顔ばかり。通学途中にも「いってらっしゃい」「おかえり、気を付けてな~」とみんなが子どもたちを見守ります。
田畑を耕すおじいちゃんやおばあちゃん、山仕事に携わるおじさんやお兄さん、大工さんやお店のおばさん。そんな600人の家族の働く姿、暮らしの様子が真近に見えてくるでしょう。
さらに、一年を通して四季折々、村の人たちと一緒に過ごす催し物が盛りだくさん。「盆踊り」「春祭り」「秋祭り」「お練り」「春色感謝祭」「うるぎ大運動会」「文化祭、音楽祭」「秋色感謝祭」「文芸祭」など…。多くの人と心がひとつになる心地よいひとときを感じられます。
マラソン指導
子どもたちのランニングを直接指導してくれるのは、彼、
売木村のユニフォームを身にまとい、全国・世界の大会に出場するウルトラマラソンランナーの重見高好さん。
彼は学生時代から陸上選手として活躍し、実業団ランナーとして多くのレースで好成績をおさめてきました。29歳からはウルトラマラソンランナーとして第二の人生を歩み、現在は売木職員となって次々に大きな大会に出場、輝ける成績をおさめています。
など
この気力、体力ともに超人といえる重見さんが、子どもたちのランニングを直接指導してくれます。
太鼓・笛指導
太鼓・笛を指導してくれるのは、このひと、
太鼓・笛のプロプレイヤーである藍羽(あわ)さん。
藍羽さんは、愛知県東栄町に拠点を持つプロの和太鼓集団「志多ら」に25年間所属し、活躍したトッププレイヤーです。「ちゃぼ」という名前を聞けば、ファンが連なるようなカリスマ演奏者で、志多らでの活動の集大成ともいえる舞台「蒼の大地」を成功に導いた人です。
彼女は、トッププレイヤーとして演奏すると同時に、舞台演出、構成、後進の指導などにも尽力し活躍してきました。
そんな藍羽さんは、「暮らしの地から湧き上がる音楽の里づくり」をめざし、売木村へ移住。
自らの体験から感じた「自然からのメッセージを伝えたい」という想いで、作曲・演奏活動をするとともに、後進の指導をしています。
こうした活動の一環で「子ども太鼓」を指導。
太鼓や笛の演奏技術だけでなく、学ぶ姿勢や志、共に練習する友だちへのおもいやりなど、精神面にもアドバイス。
全く笛が吹けなかった子が、発表で見事な演奏を披露するなど、子どもたちが驚くほどの成長を見せています。
売木村で山村留学事業がスタートして以来38年。
この売木村を巣立った修園生は約400名を数えます。
一年毎に一緒に過ごす留学生たちの人数は少なくても、これまでの370名の先輩たちとの絆は永遠です。売木村の催事には、家族と一緒に訪れる修園生もたくさんいます。ぜひ先輩たちと交流し、未来へのネットワークを広げてください。
山村留学を経験した者同士、気持ちはすぐにつながることでしょう。