草餅(よもぎ餅)作り
5月5日、子どもの日。端午の節句でもあります。端午の節句に、日本ではよもぎや菖蒲で邪気払いをしたり、柏餅やちまきを食べる習慣があります。柏餅のお餅は、中身が粒あんだったり、こしあんだったり、味噌あんだったり、白いお餅だったり、よもぎ餅だったりと種類がいろいろ。そこで、よもぎ餅を作って食べ、邪気払いをしたらどうかということに。邪気は、香りの強いものに弱いらしいのです。
天気の崩れが早まり、活動を開始しようとすると、雨が降りだしました。が、レインスーツを着て、周辺へよもぎ採りに。新芽の部分ややわらかい葉だけを摘みとります。たくさん採って、よもぎの香りがとてもするお餅を作ろうとしていたのに、よもぎ以外にも目がいき、「あっ、わらびだ!」「あっ、カエルがいる!」と、学園生たち。なかなか、良い状態のよもぎを採って集めることができません・・・。ある程度の時間の後、倉庫の中で、それぞれ採ってきたよもぎを出し合い、選別をして洗いました。次に、野外でお湯を沸かして、よもぎをゆで、フードプロセッサーで細かくしました。厨房で朝から蒸していたもち米も良い具合に蒸しあがっていたので、いよいよ餅つきです!まず、臼に蒸したもち米を入れ、杵でつぶしこねる作業から。かなり重要で、コツもいるし、手早くしないといけませんが、この作業にも学園生たちは挑戦!
次に、1人何回つくかを決めて、順番についていきました。初めは、合いの手を叩いてしまうのではと、「怖い!」と言いながら、杵を振り下ろしていた子もいたのですが、だんだんに慣れてきた様子。途中で、臼によもぎを加えると、白いもち米によもぎの緑色が混ざり、きれいな薄緑色に。誤って臼の縁を叩いてしまう子はほとんどおらず、みんな、大変上手につくことができました。田畑の作業で、鍬の使い方を体得し、同じように杵を使えたからでしょうか・・・。もち米の粒がなくなり、なめらかになったので、餅つきは終了。できたてのよもぎ餅を、食堂に運び、ちぎって丸め、きなこ・あんこ・大根おろしをまぶしました。一般的なお餅のサイズより、随分大きいような気が・・・。できあがったよもぎ餅は、昼食に。お皿に、盛りつけて、「いただきま~す!」 「うまい!」「おいしい!」と歓声があがり、「結構、歯ごたえがあって、しっかりしてるねぇ。」なんていう声も。もち米の分量に対し、よもぎが少なめだった様で、強い香りはしませんでしたが、杵つき餅ならではの、こしの強いお餅に仕上がっていました。もちろん、学園生たちは、おかわりを何度もし、食べに食べていました!邪気を払えたかどうかはわかりませんが・・・。
体調不良者がいて、少人数での活動となりましたが、遊びに来ていた修園生の手伝いもあり、スムーズに進行し、おいしく食べられた活動でした。
14/05/06