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売木村の山村留学ブログ

脱穀

稲刈り後、はざにかけて天日干しをして、4週間。雨が続き、なかなか乾かないとやきもきした時期もあったのですが、いい具合に乾いてきました。予定通り、8日に脱穀をすることに。

脱穀1.jpg脱穀とは何か?ということや方法について、話を聞いた後、作業に取りかかりました。

全体量の4分の1を、昔ながらの方法で脱穀し、残り4分の3は、機械に頼ることにし、はざから4分の1の量の稲をセンター倉庫前に運びました。刈った直後に、はざに架けた時の稲はずっしりと重かったのに、日光や風の力でよく干されると、とても軽くなっていて、抱えきれないほどの稲を運んでいた学園生たち!

脱穀2.jpg初めに、1人1本ずつ稲を取り、手で脱穀。自分の指で、籾を稲からしごきとりました。最も原始的な方法です。そして、1本の稲に、何粒ついているかを数えました。育てていたのは「もりもりもち」というもち米ですが、皆が数えたのをだいたい平均すると、1本に70粒くらいついていることがわかりました。1粒の種もみから、1本の苗ができ、その苗が分けつして茎が増え、1本だったものが数本、多ければ10本くらいになったわけです。つまり、蒔いた種もみ1粒が350~700倍になったというわけです。1つのものが、そんなに増えるなんて、お米って凄い!そんな話をしながら、作業をしました。

脱穀3.jpg次は、千歯こきを使っての脱穀。歯の間に稲穂を挟み、手前に引くと、バラバラバラッと、もみ米がとれます。千本も歯はないけれど、手での脱穀と比べて、明らかに効率が良いことを体験できました。一度にたくさん穂を通そうとすると上手くいかないことがわかり、稲を薄く広げて歯に通すこと覚えた学園生たちでした。

脱穀4.jpg脱穀5.jpgその次は、足踏み脱穀機の体験。逆V字型の針金を埋め込んだ円筒形のものを人力によって回転させ、そこに稲束を押しつけると、もみ米がとれるという仕組みです。踏板を足で踏み、円筒形部分を回転させながら、手に持った稲束を回転部分にあてるのですが、独りでやるのはなかなか難しいようでした。なので、1人が踏板を踏む役目を、もう1人が稲束をしっかりと持っておく役目を担うことに。千歯こきよりも、格段に作業能率がよく、みんな驚きながら作業していました。ただし、注意力散漫になり、稲束をちゃんと握っていなかったら、回転部分に稲穂が巻き込まれ、自分も引きずり込まれそうになるので、そうならないように気をつけて行いました。何度か危険な場面がありましたが、事なきを得ました。

脱穀6.jpg昔ながらの方法で脱穀し、とれたもみ米は、ふるいにかけた後、唐箕で選別。ハンドルを回して風をおこし、重いもみ米と、少し軽いもみ米、わら屑やもみ殻に分ける凄い道具に、学園生たちは感嘆の声!社会の教科書で見たことがあるだけだった道具を実際に使用し、興味津々の様子でした。

お昼ごはんに、昨年収穫したもち米でついたおもちをたらふく食べ、午後は田んぼへ。
脱穀7.jpg午後からは田んぼに運んだハーベスターで脱穀をすることに。使い方の説明を聞き、ハーベスターの蓋を外してもらって中を覗くと、足踏み脱穀機と同じ、逆V字型の針金を埋め込んだ円筒形のものが入っていて、それが動力で動くことがわかりました。そして、もみ米と、わら屑や軽いもみ米とを選別する機能もついていて、セットした袋に、もみ米がたまっていく仕組みです。

脱穀8.jpg機械を扱う際の注意事項を確認した後、脱穀していきました。はざから稲を外す人、機械に稲束を送りこむ人、脱穀し終わった稲をチェックする人、稲藁を畔に積んでいく人というふうに分担し、流れ作業で行いました。さすが機械!非常に速い!時々、少し稲穂がついたままの藁が出てくるので、チェックする子が戻して、もう一度機械にかけなおすことはありましたが、午前中に体験した脱穀とは桁違いの能率!しかも丁寧。学園生たちは、役目を交代しながら、目まぐるしく作業をしました。はざにかけてあった稲は、みるみるうちになくなり、もみ米がパンパンに詰まった袋ができていきました。

脱穀9.jpg作業が終わりに近づくと藁の山も大きくなり、崩れないように積んで押さえるために、ちょっと”藁のベッド”でオヤスミ・・・。小柄な小学生たちがおやすみするくらいは問題なかったのですが、この後、大柄な中学生が藁のベッドに横たわったことで、案の定、きれいに積んであった藁の山は崩壊!みんなで積み直すはめに。

脱穀が終わったあと、とれたもみ米を量ると、約120kgありました。あとは、もみすりをして、精米をしたら、食べられます!
先人の知恵と工夫が凝縮された脱穀機の発展の歴史を辿ることができた、体験となりました。

14/11/10

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