お正月の準備活動
もういくつ寝るとお正月~♪ 今年も残すところ10日あまりとなりました。留学生たちは、21日の午後、今年最後の農家入りをし26日朝まで農家さん宅でお世話になり、学校の2学期終業式後、帰省する予定。
ということで、20日(土)は、炭の窯出しをした後、お正月の準備活動に勤しみました。午前中に鏡餅作り、午後にしめ飾り作りをすることに。
まずミーティングで、鏡餅とは何か、どこにどのように飾るのかといったことを確認。
玄関のポーチに、臼と杵を準備し、厨房で蒸していたもち米が蒸しあがったら、早速、餅つきを開始しました。もち米は、もちろん、今年皆で作ったもの。蒸したお米を臼に移し、いきなりつくのではなく、つぶす作業をしました。大切な作業で、かなり力がいり大変なので、体の大きい子や大人が担当。臼の周りを回りながら、杵に体重をかけ、手早くしっかりとつぶしました。もち米の甘い香りと蒸気が漂います・・・。だいたいつぶせたら、次は、つく作業。杵と臼を使って餅つきをするのが、初めての子もいたのですが、皆、とても上手でした。畑で鍬を落とすように使うような感覚で、杵をおもちの上に落していました。先日の薪割りで斧を振り下ろした感覚とも似ていて、杵を振りまわすのではなく、杵の重さを利用して落とすようにつける子は、もち米を外さず、臼の縁を叩くこともありませんでした。「ペッタン」「ペッタン」という音が辺りに響いていました。
餅つき前のつぶしやこねがうまかったようで、順番に全員がついていき、2巡目の途中あたりで、粒がなくなってなめらかになりました!もっとつきたいのに~と言う子もいましたが、もうできあがってしまったので、残念。
急いで食堂に移動し、各自、もちとり粉を敷いたバットに、つきたてのお餅を少しもらい、丸めます。重ねた時に下になる方は大きく、上になる方を小さく。思うように丸まらず苦労している子もいれば、売り物みたいに表面をつるつるに、とてもきれいに仕上げていた子もいました!
杵や臼、バットなどを片づけて、鏡餅作りは終了。学園生たちが作った鏡餅はミニサイズですが、帰省の際に、持ち帰る予定です。
午後は、しめ飾りを作ることに。学園生たちに聞いてみると、家の玄関のドアや車などに、しめ飾りを吊るすというお家は少ない様です・・・。そこで、しめ飾りとは何か?、何のために飾るのか?ということを知識として身につけてから、活動を始めました。
しめ飾りとは、藁縄で作る飾りで、うらじろ・だいだい・ユズリハなどの縁起物をあしらったものですが、種類も多く、地域差もあります。今回は、”めがね”という輪飾りを作ってみることに。
まず、外倉庫に行き、もち米を脱穀した際にとっておいた”もち藁”を準備しました。藁を指ですき、きれいにしたら、綯いやすいように、水で濡らし、木槌で叩いてやわらかくしました。それを持って、室内へ。
実は、小学生は前日に、みどりの少年団のわら細工体験で、お正月飾りの”おやす”を作っていたのでした。なので、中学生だけが、わら細工初挑戦。
藁を綯う時、つい足で踏んだりお尻に敷いたりしがちですが、歳神様を迎えられる清浄な場所であることを示すとともに、家に迎える時の目印ともなるしめ飾りを作るのですから、決してそうしないようにと、注意を聞きました。
“めがね”は、右綯いと左綯いの縄を作り、拝み合わせに持って、同じ大きさの輪を形作ります。
初めに、縄綯いの練習をしましたが、皆、悪戦苦闘。一応できる子もいましたが、均等にきれいなものには程遠く・・・。しかし、しばらく練習すると、綯える子が増えてきました。
次からは、本番です。18本の藁で、根元から20cmほどのところより、右綯いをし、できたら、よりをかけ、藁をこすり、出てきた短い藁をはさみで切るなどして、きれいに処理。同じように、左綯いのものも作りました。やはり、同じ力で均等に綯うことが難しい様でした。「どうしても左綯いができない!」と、いらいらしてしまう子も。最後は、輪を作り、紐でくくった痕を隠すように、ビニールテープを巻きました。
それぞれ奮闘した結果、全員が自力で”めがね”を作ることができました!
縁起物や南天、稲穂などをあしらえば良いのですが、この辺りにはうらじろやユズリハがないので、今日のところはシンプルに藁のみで・・・。
このしめ飾り(めがね)も、子どもたちは帰省の時に、お家に持ち帰る予定です。
季節の伝統行事にたくさん触れられた1日となりました。
14/12/22