雪中デイキャンプ
1月11日(日) 雪中デイキャンプをすることに。活動に合わせてくれたように、昨夜から少し雪が舞い、朝には一面うっすらと雪が!
今回のデイキャンプは、3人ずつ、チームKとチームHにわかれて行いました。寒い中または雪中で、お昼ごはんを作って食べようというもの。飯盒でご飯を炊き、芋煮風の具沢山のお味噌汁を作ります。
必要なものを準備し、防寒対策をして外に出たら倉庫に行き、すぐに、食材を切ったり、お米を計量して洗ったり。玉ねぎ・人参・長芋のほか、じゃがいも・さつまいも・さといも・かぶなどはセンターの畑でとれたもの。どちらのチームも、役割分担をして、ピーラーや包丁を手際よく使っていました。前回のキャンプから少し時間が経っていたせいか、「飯盒の外ぶたって何合だったっけ?」「2.5合ってどうやって量るのだったかな?」などと、お米を量る際に、不安げにつぶやいていた子も・・・。
キャンプ地は、センターの中庭。早速、かまどを作る場所を決めたら、除雪をし、飯盒と鍋をかけられるように、レンガを積んでいました。そして、薪を集めに近くの林へ行く両チーム。しばらくすると薪を抱えて戻り、チームHは、薪を細いもの・中くらいのもの・太いものにわけて並べていましたが、チームKはバラバラっと置いていました。上手に探せば、冬は乾いた薪がたくさん集められるのですが、両チームとも質・量ともちょっと心配な感じが・・・。それに、雪の上に直接薪を置いていたりして・・・。
チームHは準備ができたということで、新聞紙とマッチをもらい、すぐに火をつけていました。見事、マッチ1本で焚きつけに火をつけ、少しずつ太い木をくべていき、息を吹きかけていました!
一方、チームKは準備もそこそこに、とりあえずマッチを擦り、火をつけられない原因を考えることなく、同じ失敗を繰り返し続け、マッチを浪費。
薪の表面の水分のせいで火が消えかかるのか、太い薪に火をうつせないのか、大きな火にすることができず、細々とした火で調理を続けるチームH。
懸命に息を吹きかけるも、くすぶるだけで、火をおこせないチームK。しばらく奮闘したものの、マッチを全て使い切り、薪も足りない状態に。
そうこうするうちに、チームHが、味噌でお汁の味を調え、配膳をし、「いただきま~す!」と食べ始めました。指導員チームよりも少し早いくらいで、だんだんに野外炊飯技術が向上してきた様だと、喜んだのも束の間。この後、重大な事実が判明!
この写真では、おいしそうに満足げな表情を浮かべていますが、よく見てみると、お米は全く炊けておらず、ほとんど生米状態。お味噌汁は温かいものの、中の野菜やいも類は、カリッと音がするほど硬いまま・・・。12月に自分たちで漬けたお菜漬けと一緒に、生米やお汁を食べていたのでした。マッチは何本も残っていたし、もう少し乾いた薪を集めてきて、やり直せば、おいしい食事になったと思いますが、チームHの3人は大きな火にして調理することができず、結局そのまま完食。飯盒は全然焦げついていなかったので、洗い物や後片付けは簡単だった様ですが・・・。
火がおきていないから、ごはんにもお汁にも全然火が通っていないはずなのに、チームHが食べ始めたのを見て慌てたのか、お汁に味噌を溶くチームK。そのまま食べられるはずもありません。失敗の原因を考えたり工夫したりしないけれども、指導員に相談して再挑戦しようとする気持ちだけはある子、寒いし辛いしもうやりたくないという子と、チームの中で意見が分かれ・・・。結局、あきらめてしまったのでした。
火が通っていないごはんとお味噌汁は、夕方、厨房のガス台を借りて加熱し、食べていました。しかし、お味噌汁の実が煮えるのを待たずに火をとめた様で、室内でも軟らかくない実の入ったお汁を飲んでいたのでした・・・。
今回は、課題や反省の残るデイキャンプになりました。失敗に終わり、残念でしたでおしまいにするのではなく、試行錯誤を重ねたり、何糞!と思って工夫したり頑張って動いたりできるガッツのある留学生たちであって欲しいと思います。
15/01/11