売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

他学園訪問・スキー 1日目

2月14日(土)~15日(日)に、学園生7名と村の子1名で、大町市に出かけました。同じ長野県でも、雪が多い地域である大町市での活動を通して、自然の様子や生活、文化など地域による違いがあることを学んだり、大きなスキー場で滑ったり、八坂美麻学園の留学生たちと交流したりすることが目的です。

14日は、朝5時に起床。荷物の再確認や鶏の世話等をして、5時半に出発する予定でしたが、移動手段であるマイクロバスが、センター付近の凍っている坂道をどうしても登ることができないというアクシデント発生!結局、出発が30分ほど遅れましたが、一路、鹿島槍スキー場を目指しました。車内では、眠ったり、朝食のおにぎりを食べたり、「あとどれくらいで着きますか?」「もう、スキー靴履いていいですか?」と子どもたち。県の南端から、高速道路を利用して北上し、4時間弱で到着。

スキー場の駐車場に着いたらすぐ、スキーの準備。スキー場の注意事項を聞き、準備体操をして、早速、緩やかな中綱ゲレンデを滑ることに。
214 (1).jpg1本目は足慣らし、その後はそれぞれ課題を持ちながら、練習しました。

そろそろ、4人乗り高速リフトに乗って中央ゲレンデに行こうかと、頃合いを見計らっていたところ、場内アナウンスが!「場内、強風のため、中央ゲレンデのリフトは全て運転を見合わせております。」とのこと。また、ベース部分に広がる中綱ゲレンデから中央ゲレンデに上がる4人乗り高速リフトも動いておらず。ということで、広いスキー場の中で唯一動いているリフトが、それまでに子どもたちが乗っていたリフト。そんなわけで、中綱ゲレンデを滑る人が多くなり、ゲレンデの下の方にはリフト待ちの長~い列が!もちろん我々は、南信からわざわざやってきたのだから、リフト待ちの列に加わり、中綱ゲレンデを滑り続けました。そんな中、同様にスキー活動に来ていた八坂美麻学園の留学生たち、長野市の大岡ひじり学園の留学生たちが、偶然というか必然というか、集結。3つの学園の山村留学生たちが、一堂に会する場面もあったのでした!
結局、午前中、中央ゲレンデの状況は変わらず、子どもたちは中綱ゲレンデを何度も滑ることになったわけですが、とても良い雪質に加え、長い緩斜面なので、自分で考えたり課題を意識したりして滑ることができたという子もいました。

お昼ごはんを食べ、少し休憩した後、活動を再開すると、中央ゲレンデに上がるリフトが動き出したところでした。すぐさまリフト待ちの列に並び、乗車。
214 (2).jpgリフトを降りると、すり鉢状の中央ゲレンデが眼前に広がっていました。晴れていれば、ゲレンデから鹿島槍ヶ岳や爺が岳といった北アルプスの山々を眺望できるのですが、残念ながら見えず。それでも、「わぁ~、こんなに広いスキー場だったんだぁ。」と歓声をあげる子どもたち。
これまでとは違うゲレンデを滑り降り、試運転が始まったリフトの列に並んでいると、少しずつ乗れるリフトが増えていきました。スキーのレベル別にわかれないで、全員で、午後3時半頃まで、いろいろなゲレンデを楽しく安全に滑ることに。
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214 (9).jpg足首や膝の曲げ具合、お尻の位置、後傾、外足にしっかり乗れていないこと、ストックの位置など、1人ひとり、もう少し直すともっと良い滑り方になる点を意識して滑るようにしました。センターでのスキー活動以外にも、冬休みにスキーをしてきた子がいたり、小学生は学校のスキー教室があったりしたので、今シーズンの滑走日数は皆違いますが、少ない子でも3日は滑っており、この日の活動でまた随分上達した様に思います。最後は、以前に滑ったことがある子たちが最も楽しみにしていた、3kmもあるスーパー林道コースを滑り降りました!長い距離を滑り、どの子も満足そうな笑顔を見せていました。

スキーの片づけをして、バスに乗り込み、この日の宿泊場所である八坂美麻学園へ、皆、わくわくしながら向かいました。八坂美麻のセンターに着くと、主任指導員に挨拶をして、部屋に荷物を運んだり、指導員に館内案内をしてもらったり。そして、すぐに入浴。午後6時から夕食の配膳ということで、八坂美麻の学園生と売木の子たちが、三々五々食堂に集まってきました。
214 (10).jpg一緒に配膳をして、八坂美麻の4つの生活班に、売木の子は2人ずつ加えてもらい、夕食をいただきました。借りてきた猫のようになっている子が殆どでしたが、積極的に話しかけて楽しく食事ができた子も。
214 (11).jpg夕食の後に、売木の子は自己紹介をしました。「あっ、あの子、知ってる!」なんていう声もあがり、短期山村留学で一緒に活動した者同士だとわかった子たちもいました。
214 (12).jpg次は、掃除の時間です。同じ班の人たちと一緒に行いました。こちらは、厨房掃除の班。約50人分のお皿洗い。
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八坂美麻の子たちと共に、階段をほうきで掃いたり、お風呂場掃除をしたり。他にも、売木の子たちは、食堂の掃き掃除をしたり、2階や3階ホールの掃除機かけや本棚の整理などを担当したりしていました。
214 (15).jpg掃除が終わってしばらくしたら、折角の機会なので、交流会をすることに。2階のホールに八坂美麻学園生と、売木の子たちが集合。
214 (16).jpgまず、お互いの学園の代表者が、学園紹介をしました。売木は、中学生のTさんが概略を紹介し、小学生のKさんとYさんが引き継いで、走る村のことや村専属ランナー重見さんに週一回ランニング教室でお世話になっている話をしました。
214 (17).jpg次に、それぞれの学園から出し物を。売木の子たちは何をするか、なかなか決められませんでしたが、八坂美麻の子たちが”秩父屋台囃子”と”はねこ”と”三宅島神着木遣太鼓”を発表すると聞き、”豊年太鼓”を見てもらうことに。1週間後に迫った村の文芸祭でも発表する予定なので、本番を想定して叩きました。
214 (18).jpg八坂美麻学園生たちによる”秩父屋台囃子”。大太鼓・締め太鼓・鉦・篠笛全て、学園生たちだけで演奏。
214 (19).jpg今年度、売木では着手していない演目なので、皆、食い入るように見ていました。
214 (20).jpg実は、売木の子たちも全員踊れるはず?の”はねこ”。しかし、女の子たち5人の楽しそうな表情、キレのある踊りを見て、かたまってしまった様・・・。しかも、囃子方も八坂美麻の学園生たちという状況に、ただただ凄い!と、感服。
214 (21).jpg最後に、八坂美麻学園生全員による”三宅島神着木遣太鼓”。売木の子たちも、文芸祭に向けて練習中の演目なので、まじまじと見つめていました。大人数なのに、皆の音が揃っていて、迫力満点!全員が全力で打ち込む一打一打が心臓やおなかに響いてきて、圧倒されっぱなしの売木の子たちでした。

交流会が終わると、全員で「おやすみなさい。」の挨拶をして、就寝。明日のスキーに備えて、しっかりと休みました。

太鼓や踊りはもちろんのこと、生活面や集団のあり方など、短い時間でしたが交流する中で、たくさんの刺激をうけることができた1日となりました。

15/02/17

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