売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

26km踏破!

32期生の山村留学生活もあと2週間となった3月7日(土) 
自分の足で歩くことを大事にしてきた1年の集大成として、長距離のハイキングに挑みました。

霧雨の様な小雨が降る中、レインスーツを着て、行動食や水筒を背負い、8:45に出発。予定より少し出るのが遅れたので、早歩き気味で、最初の数kmを歩くことに。凍結しているダム湖の水面を眺めながら、岩倉ダム湖北岸の道をてくてく・・・。それぞれ歩く速さが違うので、集団は少しずつ縦長に。一応、全員が揃うまで、必ず待つというポイントを幾つか決めてありました。そして、最初のその地点である力石では、「え~っ!もう3kmも歩いた?」と驚く子も。
お別れハイキング (1).jpg力石からは村中の道を、トイレ休憩以外は、一路南へと・・・。通い慣れた学校の前を通り、南二地区から南一地区へと向かいました。道は平坦なので、元気よく歩く学園生たち。秋頃には、ランニング教室で何度か走ったコースなので、懐かしさを口にする子もいました。
お別れハイキング (2).jpgただ歩くだけでなく、”春探し”をすると楽しいねと、ハイキングに出かける前に話していたのですが、ありました、ありました!! 『ふきのとう』 開いていない状態のものを指導員が幾つか採っていると、「それ、食べられるのですか~?」と、びっくり発言をする子が・・・!入園してすぐの頃、ふき味噌や天ぷらにして、皆で何度も食べたはず。「苦い!」と言って大騒ぎしながら、天ぷらを食べていたのに、あの味を忘れてしまったのか・・・?
お別れハイキング (3).jpg途中、春から秋にかけて様々な作業と収穫をさせていただいたりんご農園の横を通ると、農園主さんがりんごの木の剪定をされていました。そんな様子を見ながら、目指すは、道仙沢の”やぎ小屋”。やぎの赤ちゃんがたくさん産まれたらしいと聞いたので、見に行くことにしたわけです。一刻も早く見たくてたまらない子たちは、とうとう走りだしてしまいました。「少し先に見える右側のビニールハウスだよ!」と、大声で叫ぶ指導員の声を、後方から聞きながら・・・。

センターから歩いて約7.3km地点に、やぎを飼っているビニールハウスがありました。お世話をしている方々の姿が見えましたが、何やら異変がおきた模様。入り口で石灰を踏んでから、ビニールハウス内に足を踏み入れると、グレーのやぎたちが・・・!「すすやぎです。」(笑)と、飼い主の方。昨日までは、やぎたちは雪のように白かったそうです。しかし、昨夜から未明の間に、ハウス内で小火騒ぎがあり、それで、くすぶったハウス内にいたやぎたちは、黒く?(正確には灰色に)なってしまったのだそう。何はともあれ、やぎたちが無事でよかったよかった!凄いタイミングでやぎ小屋を訪れてしまったわけですが、飼い主の方たちは、学園生たちの訪問を快く受け入れてくださったのでした。
お別れハイキング (4).jpgとにかく、学園生たちが普段は絶対に見せないような大変優しい表情をし、目尻を下げた存在は、やはり子やぎたち。囲いの中にはなんと、33頭も!「売木小学校の児童の人数と一緒だ!」と、ある子が言っていました。手を伸ばすと、一斉に寄ってきて、ただただ可愛らしいのです。みんな、めろめろになっていました!
お別れハイキング (6).jpgお別れハイキング (5).jpg
やぎたちは、餌を食べたり、順番に搾乳されたりしていました。搾乳されたミルクは、順番に子やぎたちが飲むのですが、僕もやぎ乳を飲んでみたいな・・・と、羨ましそうな目で見ていた子も。ビニールハウスの中では、馬も飼っていました。やはり、すす馬(笑)でした!非常に近くで見られるのですが、怖がって近寄れない子もいました。
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結局、学園生たちは、子やぎのあまりの可愛さに囲いの前からほとんど動くことができず・・・。初めは、手を伸ばして触るだけでも、すすで自分の手が真っ黒になるので、ちょっと触ったり、指を子やぎの口に近づけてチュパチュパされたりして、「かわいい!」を連発していたのですが、だんだん物足りなくなり「抱っこしたい!」と言いだした子たち。「抱っこしてもいいよ。」と言われると、とても喜んで、抱っこの仕方を教えてもらい、すすで自分の手や顔や服が汚れるのも全く気にせずに、抱っこして可愛がっていました!嬉しそうな顔をして、「癒される~!」と連呼する子たちでした。しかし、今日の活動は、”やぎと戯れる”ことだけではありません。歩くことがメイン。しかも、この後、まだ18.7km歩く予定なので、そろそろ出発しなければ・・・!後ろ髪をひかれる思いで、やぎ小屋を後にしました。
お別れハイキング (9).jpg来た道を1.5kmほど戻り、南一地区から軒川地区へ抜ける長島峠への道へ。中学生は上り坂を物ともせずすたすたと、小学生はマイペースで歩いていました。峠では大きな馬頭観音を見て、雪が残る道をザクザクと歩いて下っていきました。軒川地区へ出た所が、10.8kmポイント。
お別れハイキング (10).jpgそろそろ12時だったので、センターからお弁当をデリバリーしてもらい、昼食タイム。まだ全行程の半分も歩いていないけれど、随分おなかは減っていたとみえて、皆ぺろりと食べ、おかわりにと用意してあったおにぎりも全て完食。そして、行動食もむしゃむしゃと食べていました!少し休憩をしたら、再出発。
お別れハイキング (11).jpg次に目指すのは、売木村の南西部。お隣の根羽村との境や愛知県境にも近い、売木峠。実は、売木峠という名前の峠は2つあり、わかりにくいので根羽峠ともいうのだとか。学園生たちは、もう1つの売木峠の方をよく知っているので、今回は混乱しないように”根羽峠”と呼び、コース中最大の難関という設定。お昼ごはんを食べた場所から、5.4kmだらだら続く上り坂が待ち受けます。峠に向かうのだから、当たり前の話です・・・。だたひたすら、右足と左足を交互に出し続ける学園生たち。コンパスの長い子はどんどん先を行く一方で、「足が痛い・・・。」と情けない声を出し、へたりこみ、遅れ出した子もいました。しかし、全体を気にしながら歩いていた子が気づいて少し待ってあげたり、励ましたり。そして、みんながお互いの姿を確認できるくらいの離れ方で歩ける状態を、保つことができました。
お別れハイキング (12).jpgあと、ほんの少しで、根羽峠に到着する地点まで来ました。湧き水を飲んで、元気を取り戻します!「あっ、いいこと思いついた!水筒の中身、天然水にかえようっと。」と言って、センターのおいしい水をその場に捨てて、湧き水を汲む子もいました。峠まで僅かだとわかると、元気に走り出す子も。
お別れハイキング (13).jpgとうとう辿り着きました!売木村と根羽村の境。
お別れハイキング (14).jpg村境のすぐ近くに、”売木峠1150M”の標識が!こちらでも、記念写真をパチリ。約16.2km地点。少し疲れてきた様ですが、「看板のたぬきみたいな顔で!」というリクエストに応えたり、笑ったりする余裕はあるので、まだまだ大丈夫。
お別れハイキング (15).jpg先ほどまで上ってきた道を、今度はどんどん下っていきます。相変わらず、小雨がかすかに降ったり止んだり。つまずいて転んで怪我をしやすかったり、足に負担がかかったりするのは下りなので、気をつけて急がずに落ち着いて歩くよう、注意をされたばかりなのに、転がるように駆け出す小学生もちらほら。「靴の先端に爪先が当たって痛い・・・。」と呟く子もいましたが、一歩ずつ前へ前へ。
お別れハイキング (16).jpg誰も大きく遅れることなく、順調に歩き、お弁当を食べた場所まで無事に5.4kmを下ってきました。その近くで、最後の小休止を。センターまであと4.4km!先が見えてきたので、残してあった行動食をここで食べきり、エネルギー補給する子もいました。座り込んでしまうと後が辛いと考えて、立ったまま休憩する子も。
お別れハイキング (17).jpgこの地点から2kmほど歩けば、歩き慣れた通学路に合流するということで、気を取り直して、再び歩き始めた学園生たち。このままのペースで歩けば、午後5時までにセンターに到着できそう。
お別れハイキング (18).jpgこれまでは自分のペースで1人で歩いたり、2人でおしゃべりしながら歩いたりしていましたが、最後の2kmちょっとくらいは、できるだけみんなでまとまって歩くことに。一刻も早くセンターに着きたい子もいれば、懸命に”春探し”をし続けている子もいました。そして、いよいよセンターが建つ岩倉地区まで帰ってきました。あと少し!
お別れハイキング (19).jpg国道からセンターまでの、最後の上り坂を頑張って歩きます。
お別れハイキング (20).jpg午後4時50分。ついに、到着!高低差約350Mの26kmの道のりを、全員がしっかりと自分の足で、歩き通すことができました。

出発前や途中には「26kmも歩けるかなぁ~?」と不安気だった子も、全く心配ありませんでした。言うまでもなく、みんな多かれ少なかれ疲れた様ですが、すぐに「また、子やぎを見に行きたいな。」と言う子や、「想像していたよりも苦しくなかった。」「まだ歩けそう。」と話す子たちもいたほど。学園生たちは、雨の日も風の日も毎日、登下校で歩き、足腰が鍛えられていたことを実感したことでしょう。また、苦しい道のりを踏破できたことによって、自分の心身の成長を感じとり、自信をもつことができたのではと思います。

15/03/08

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