船の体験 2日目
6月8日(月) 朝7時。眼前に南アルプス、後方に八ヶ岳を望む素晴らしいロケーションの”すずらん山荘”の前で、朝のつどい。
朝ごはんをたっぷりと食べたら、荷物をまとめ、山荘の清掃。部屋・トイレ・お風呂・食堂・洗面所・廊下など使った所を掃除したのですが、いつもは時間がかかる子どもたちも、この日は短時間できれいにしていました。
出発が予定より少し遅くなったものの、少しでも長く船に乗れるようにと、ヨットハーバーに着いたら、さくさくと準備をしていた子どもたちでした。この日は、午前中だけの活動で、前日に体験したヨットとカヌーのどちらかを希望して乗ることに。
強風下でのセーリングを希望したのは、4人。出艇前にちょっとした船のトラブルがあったり、湖に出てからも、ロープの末端の結び目をほどいてしまったり、メインセールをあげられなかったりと、先行き不安な感じが・・・。
とりあえず、ジブセールだけで帆走することに。前日と同様、全員がワッチとおもりの役割を果たしながら、順番に舵とりやジブセールを引くこともしてみました。
前日より乗艇人数が少ないうえに風が強かったので、それぞれがよく考えながら、右舷から左舷へ素早く体重移動をしたり、できる限り早くセールを引き込んだり。メインセールなしで走っていたので、なかなか風上に向かって良い角度で上っていくことはできませんでしたが、船の横方向からセールに風を流してスピードに乗って走ったり、方向転換をしてセールを張りかえたりすることを何度も練習。初めは恐る恐るでしたが、次第に落ち着いてできるようになりました。風という自然の力をとても感じたセーリングチームでした。
一方、カヌーを選択した子は8名。一人乗りのカヤックに挑戦したいという子もいたので、カヤック4艇とカナディアンカヌー3艇に分乗。
カヤックに乗った子たちは、前日と違うダブルブレードパドルの扱いに、最初は少し戸惑っていましたが、しばらくするとグイグイ漕いで進んでいました!
何だか楽しそうなカナディアンカヌーのペア。後ろに乗った子が、的確な指示を出したり、パドルの操作をしたりして、前の子は指示に従って一生懸命漕いでいました。強風にも負けず、船はスイスイと。
昨日は、島や足湯の方面へツーリングしましたが、今日は諏訪湖に流れ込む川のひとつをさかのぼってみることに。行けるところまで、7艇で進んでいきました。川には、建物と建物の間から吹いてくる、ビル風の様な強い風が吹きこみ、カヤックが1艇、沈するというアクシデントが!幸い川は浅く、転覆後、立ちあがったら、水は膝上くらいだったそう。
なんとか無事に、全ての艇がハーバー内に戻り、また乗り換えをして、カヤックに乗ってみたい子がチャレンジしていました。強風にひるむことなく、自分でしっかりと漕ぎ、自由に艇を操り、水辺の自然も楽しんだカヌーチームでした。
船に乗る活動が終了したら、一番大切な片づけをし、昼食を食べて、着替え。講師の方に挨拶をし、諏訪湖をバックにみんなで記念撮影。そして、一路売木へ。
天候にも恵まれ、普段山の中では体験できない操船を体験したり、規律ある行動や協力して作業することの重要性を学んだりできた1日半となりました。
15/06/11