キャンプ2日目
天気予報よりは遅かったけれども、朝5時半過ぎに、テントのフライシートに雨がポツポツ
と・・・。幕営地が林の中なので、林が随分雨をよけてくれていたのでした。
7時頃に起きた学園生たちは、すぐに朝食作り。一人でテントに寝ていたソロの子は、快適だったとみえて、起こされるまで爆睡・・・。
昨日のうちに、朝食作りに備え、乾いた薪や樹皮などを集めていた子たちは、小雨などなんのそのと、マッチ1本で見事 火をつけ、大きな火にすることができていました。1つのグループは、良く燃えそうな薪を見つけず、湿った枯れ草や生の蔓などを燃やそうとしていたり、敷き詰めた湿った枯れ草の下に、丸めた新聞紙を潜りこませて、マッチの火を近づけたりと、理解に苦しむことをいつまでもしていたので、無論 火がつくわけがありません。どんな薪をどのくらい集めればよいのか、焚きつけの新聞紙や細い枝をどのように置けばよいのかということを、もう一度教わり、実践。何度か失敗した後、焚きつけに火がつき、あとは薪をくべて安定した火にすることができました。その火で、コーンスープ用のお湯を沸かしました。
皆で昨日の夕方、ペットボトルに仕込んでおいた棒巻きパンの生地は、朝には発酵しすぎていて、ペットボトルがパンパンに膨れていました!ガス抜きをしてから、蓋を緩めると、生地がニョロニョロと出てきて、子どもたちは大喜び。棒付きウィンナーを棒から抜き、昨日作った長い竹棒に刺し直し、その上にパン生地を巻きました。うまく巻けなくて、大変な状態になってしまった子も。
あとは、炭火の遠火でじっくりと焼いていきます。早く食べたいからと、強い火で焼いても表面が焦げるだけで、中のウィンナーやパンの生地は全く焼けません。時々回しながら、気長に焼くと、おいしいパンができあがります。案の定、すぐに「もう焼けたから食べていいかな?」という声が聞こえていましたが・・・。
この頃から、雨の降りが激しくなってきました。
雨合羽を準備しているのに、なぜか着ない子どもたち。指導員に言われてようやく着用し、落ち着いてパン焼きを再開。食べ始める子がでてくると、もう待ちきれなくて、焼けたところにかぶりつき、また焼くということを繰り返す子もいました。生地を厚く巻いていたり、巻き方がまずかったりしたものは、焼いている途中ではがれおちてしまうというアクシデントも。結局、飯盒の蓋やアルミホイルを使って焼くなどし、皆おいしく食べました!全員がコーンスープと牛乳を飲み、バナナも食べ終えたのは10時をまわっていました。
それから、共同装備をセンターまで手分けして運び、かまどや火を焚いた跡がわからないくらいに片づけをしました。そして、全員で協力してテントの撤収作業。立てた時と逆の手順で、ペグを抜いたりポールを外したり。林の中まで雨が降りこみ、地面も随分濡れていたので、地べたに置かずに大きなフライシートをたたみたかったのですが・・・。いずれにせよ汚れを落として乾かさないといけないので、とりあえず運べるサイズにして、センターへ。飯盒や食器、鍋類も分担してきれいに洗いましたが、何もせずに遊んでしまう子たちがいて、残念でした。各自荷物を片づけたり、着替えをしたりして、キャンプは終了。
今回のキャンプでは、テントやシュラフの正しい使い方を習得し、野外炊飯技術がそれぞれ少し向上したと思います。また、皆でわいわいとキャンプをし、厳しさではなく、純粋にキャンプの楽しさを感じることができたようです。
15/06/22