稲刈り!
雨で延期していた稲刈りを17日(土)に行うことにしたものの、それまでは良かった天気予報が悪くなり、当日は降雨が心配されました。しかし、作業を開始すると、日が差し暑い時もあったくらいでした。
これまでのお米作りの作業を振り返り、この日行う稲刈りの説明を聞いてから、田んぼに移動した学園生たち。周囲の田んぼはもう既に稲を刈り終わっており、はざかけ風景になっているなか、センターの田んぼだけが一面黄金色!一人一本鎌を持ち、早速稲を刈っていくことに。
刈った後には結束をしなければなりませんが、まず、刈る作業だけをすることにしました。一人3列担当しながら、前進していきます。作業を始めるとすぐに暑くなり、稲のチクチクから肌を守るために着ていたカッパや長袖を脱ぎ捨ててしまう子も。
しばらくすると、刈るのが速い子と遅い子、集中して刈り続けられるかそうでないかで、随分差がついてきました。田んぼを上空から見ると、凸凹した面白い絵になっていたことでしょう。刈った株は、束ねる時のことを考えて、数株合わせ、根元を揃えて、自分の後方に置いていきました。足の踏み場もないという表現がぴったりなほど、刈り取られた稲が、田んぼ一面に・・・。
時々立ち上がって腰を伸ばす子もいれば、親指を切ってしまう危険があるため稲を順手で握り鎌で刈るようにと、何度教えられても、逆手で握ってしまい、何度も注意喚起される子も。また、できるだけ株の根に近いところを真横に刈るよう皆で確認してから作業をしていたのですが、土の表面から20cmくらいのところを斜めに適当に刈っている子もいました。
一心不乱に刈り続け、自分の担当の列が終わった子たちは、まだ残っている列を一生懸命に刈っていました。ちゃんと順手で株を握り、ザクッと小気味よい音を立てながら。
ひたすら刈り続け、向こう側の畔まで辿り着いた子たちが増え、少しずつ視界が開けてきました!中には、半分くらいで止まっている子もいましたが、速く刈り終わった子たちが手伝ってやり、開始から1時間半足らずで刈る作業は完了。
子どもたちが稲を刈っている間、指導員たちがせっせと結束をしていたのですが、一番に刈り終わった中学生は、すぐにやり方を習い、結束作業に入りました。
次は、全員で結束作業にかかります。緩すぎると、後で稲束を干す時に、稲が落ちてしまうので、しっかりと結ばなければなりません。束ねるのに使うのは、昨年の藁。3~4本の藁を数株に巻きつけ、きつくねじった藁を差し込む感じなのですが、初めての子には結構難しいので練習し、OKをもらった子から、田んぼ一面に置いてある刈った稲を結束していくことに。
持ち上げずに作業していけばよいのに、いちいち持ち上げるので、稲がバラバラになってしまいます・・・。結束する藁を自分の近くに持って来ず、置いてある畔などに一回一回取りに行くという能率の悪いことをする子たちがいて、その度に稲束を蹴飛ばしたり稲穂を踏んだり。
根元をできるだけ揃え、元から10~15cmくらいのところを藁で縛らなければいけないのですが、何回注意されても、稲の長さの真ん中辺りや元から25~30cmくらいのところで束ねてしまう子も。先が思いやられます。
お昼になったのでセンターに戻り、外でお弁当タイム。大盛りのお弁当の他、畑で採れた紫蘇で作ったジュース、稲刈り中にいただいた差し入れのりんごなどを食べ、午後の作業に備えてエネルギー充填!
少し食休みをしていると、だんだん雲行きが怪しくなってきたので、急いで田んぼへ。結束作業続行。雨が降り出す前に終わらせようと、皆、午前中より頑張り始めました。相変わらず、後でやりなおしが必要な束ね方をしている子も何人かいましたが、時間はかかるけれどきっちりと結束できる子たちや、なかなかの速さでしっかり結べる子たちもでてきました。
同時に、田んぼの空いたところに稲架を立て、結束とはざかけを並行して進めました。そうこうしているうちに、上空に黒い雲が・・・!パラパラと雨粒が落ちてきたので、残っている稲をもの凄く急いで結束したり、大急ぎで稲をはざの近くまで運んだり。
雨は結構降り出してきましたが、作業を途中で止めるわけにもいかず、皆、とても素早い動きで、はざかけをしていました。はざかけは先日体験していて、要領がわかっているので、自分たちで進められた学園生たち。
何か所かにわかれ、稲を運んでくる人・稲束を半分にわけて渡す人・はざにかける人と、自然に流れができていました。低い所を小学生が、高い所を中学生や指導員が担当し、30分ほどで稲架いっぱいに稲が干されました。稲束の太さが細くて数が多くなったのか、豊作なのかはわかりませんが、少し干せない分があったので、それはセンターのフェンスに干すことに。
最後は、落ち穂拾い。この頃には雨は止みましたが、田んぼが少しドロドロになっていたので、探すのが大変でした。また、結束が緩くて干すとバラバラになってしまったものや、束ねていた藁が千切れてしまったものなどを、結束し直す作業もしました。一人50本の落ち穂を拾うという目標を掲げ、育ててきたお米をちょっとでも無駄にしないよう、田んぼや畔を歩きまわっていた学園生たちでした。
皆の頑張りで、午後4時頃には無事に稲刈りが終わりました!この後、3週間ほど天日干しをし、脱穀をする予定です。
15/10/19