売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

7月16日 ②

天気や水温・水量などの関係で延びていたシャワークライミングを、7月16日の午後、行うことに。センターのすぐ前を流れる岩倉川を、上流に向かって歩く活動です。楽しみにしていたと見えて、昼食後すぐに服装や装備を整えていた学園生たち。ミーティングの後、ヘルメットやライフジャケットを着用したら、その恰好のまま道を歩いていきました。
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13:30過ぎに、国道に架かる岩倉橋下辺りから川に入りました。例年、川の水の冷たさに大騒ぎになるのですが、今年はそれほどでもない様な感じ・・・。一列に並び、ゆっくりと歩き始めました。
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普段、川を遡るなんていうことはほとんどないので、初めはどのように歩けばよいのかわからない様子の子どもたちでしたが、だんだん足の運び方・バランスのとり方がわかってきた様。浅い所もあれば深い所もあり、できるだけ濡れないようにする子もいれば、体ごと思いきって浸かる子も!
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歩き始めて15分くらいすると、行く手に立ちはだかる壁が! 1つめの難所である、1.6mほどの堰堤です。「高いっ!!」「無理だよ~。」「どうしろっていうの?」困惑を口にする学園生たち。下に大きな石や岩はあるものの、指導員に、最初からそれを使うのではなく、自力で登ってみるんだよと、挑戦を促されます。しかし、小学生たちにとっては自分より背の高い堰堤! 簡単には越えられません。頭から水を被りながら、懸命によじ登ろうとするものの、足をかける箇所がなく・・・。横の壁を利用して堰堤の上によじ登った中学生もいましたが、正面から腕力で登ってみたらと、そそのかされ、また下りて、チャレンジ!
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しばらくの間、入れ代わり立ち代わり、壁にとりついていました。やはり、小学生には難しかったので、下の岩や大きな石の上に乗り、そこから腕力で自分の体をひきあげようと頑張る作戦に変更。少し高さを稼げたことで、なんとか腕の力で体を引き上げることができ、見事自分で登れた子も! もうちょっと・・・という子たちは、先に登った子が手を貸して、引っ張りあげてくれたり、下からお尻をちょっと押し上げてもらったりし、どうにか全員が、堰堤をクリアできました。その後もどんどん川を登っていきます。
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岩についているコケの上を歩くと滑りやすいということ、揺れる石に気をつけながら足場を確保すること、冷たい水の中に温かく感じる箇所があることなどに気づきながら、遡っていきました。小学中学年の子なら胸まで浸かるくらい深い所もあり、悲鳴とも歓声ともつかない声を辺りに響かせていました!
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中には、水の少ないコースや陸地に回避してしまう子もいましたが、ほとんどの子たちは、できるだけ激しい水流に向かって攻めるように歩き、楽しんでいました。全身を上手く使いながら、少しずつ上流へ向かいます。
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川には、木が倒れて堰き止められた、自然にできた堰堤のような所があり、そこをよじ登ったり、倒木の下をくぐったりと、ちょっとした探険気分も味わえました。
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次に、学園生たちの眼前に現れたのは、落差4mほどの滝!! このシャワークライミングコースの第2関門です。「うわぁ~。」と、真剣かつ心細そうな表情を見せる子たち・・・。どのようにクリアするかを考えます。
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念のためロープを垂らしてから、1人ずつ、滝に挑みます。向かって左のコースは、水勢がかなり強く、右のコースは、左より少しだけ水の勢いが緩く、足場を確保しやすいのです。どちらから登るかは、自分で選択。一番手、最年少のJさんは右のコースを選び、果敢に登っていました。滝の下から少し離れたところで、見守りながら、自分の番を待つみんな。激しい水音で、近くの子との会話も聞こえないほど。
7-16-2 (19).jpg7-16-2 (20).jpg非常に強い水勢で自分が流れ落ちてしまうと考え、小学生女子たちも右コースを選択。水しぶきに視界をさえぎられ、顔をそむけながらも、一歩一歩着実に上がっていました。
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左のコースを選んだ中学2年生の2人。激しい水の勢いに負けることなく、慎重に、真剣な表情で登りきりました! 無事に滝を突破し、濡れ鼠にはなりましたが、爽やかな笑顔を見せていた学園生たちでした。
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全身濡れたうえに、滝での待ち時間があったため、体が冷え、寒そうにしている子もちらほらいましたが、元気を出して、ゴール地点を目指します。川幅が更に狭くなっていき、石や岩にも変化があり、源流に近づいていっている感じが! 1時間以上、川の中を歩くという慣れないことをしてきたので、足に疲れがきたのか、何もないところでよろめいたり、転んだりする子たちも。それぞれ気を張って最後まで歩くことを確認し合いました。
しばらく歩くと、最後の難所である、木でできた堰堤が出現! 小学生の身長よりは高く・・・。
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でも、1つめの堰堤とは違い、足をかけるところがありました。時間がかかった子はいましたが、どの子も自力で自分の体を引き上げることができました! そしたら、そこは今回の最終目的地!! スタートから1時間半ほどで全員無事に辿り着き、お約束の記念撮影。
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濡れているついでに、岩倉キャンプ場の水遊び場で遊んでもよかったのですが、寒かったのか疲れていたのか、積極的に遊ぶ子がいなかったので、すぐに引き揚げることに。センターまでは、おしゃべりをしながら、道路を歩いて帰りました。
渓流の水の冷たさ、透明さ、川の雰囲気を体感し、不安定な足場や急流など遭遇する様々な状況を工夫しながら乗り越え、最後までやり抜いた学園生たちは、達成感に満ちた表情をしていました。

センターに戻ったら、ヘルメット・ライフジャケット・カッパ・ウォーターシューズなどを洗って干し、入浴。いつもはカラスの行水の子たちも、この日は湯船に長めに浸かり温まっていました。
そして、”うるぎふるさとコンサート”を聴きに行くため、いつもより45分早い5:15から夕食の配膳をし、食べて、掃除・洗濯をしたら、車に乗り込んで、ぶなの木へ。
午後7時から、トランペット五重奏団”トロンぺテリア”の演奏が始まりました! 写真撮影は禁止されていたので、写真はないのですが、興味津々の様子で、5人のトランペットの音色を聴いていた学園生たち。途中、子どもたちが目を輝かせたのは、PLAY THE TRUMPET!!というコーナー。どういう仕組みなのか、どうやって音が出るのかといった話を聞き、トランペットについて知った後、体験できるというもの。「吹いてみたい人?」と聞かれ、子どもで元気よく挙手したのは学園生ばかり。その中から男女1人ずつ、SさんとKaさんが選ばれ、お客さんたちの前へ。経験者のKaさんはすぐに音を出せたのですが、Sさんは初めてだったので最初は音が出ませんでした。しかし、教わって何度か練習するうちに、見事 鳴らせるように。拍手喝采でした! それから、音は何でも良いので「プップップッ。」とか「プップーッ。」と出す練習。できるようになったら、プロの方と一緒に演奏! 曲中で合図があると、練習したリズムを吹くというもので、Sさん・Kaさんにとってはプロの方と共演でき、思い出に残る素晴らしい機会となりました。コンサートで演奏された曲は、子どもたちがあまり知らないものもありましたが、よく知っている日本の曲もあり、素敵な時間はあっという間に過ぎていきました。最後に、学園生5人が花束贈呈役をさせていただきました。良い音楽に触れ、一日を締めくくることができた様。

16/07/22

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