売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

10月15日

2016-10-19 (1).jpg2016-10-19 (2).jpg9日(日)から延期していた稲刈りを15日(土)に行いました。
センターで稲刈りの説明を聞いた後、肌が稲でチクチクしないような服装になり、田んぼへむかった子どもたち。数日 良いお天気が続いたので、田んぼの中に溜まっていた水は引き、ぬかるみも殆どない状態になっていました! 稲の握り方・稲刈り鎌の使い方・刈った稲の置き方などを確認してから、一人一本鎌を持ち、稲を刈っていくことに。
一人2~3列担当しながら、刈った数株の根元を揃えて、後ろ側に置き、前進していきます。刈って置いた稲は結束しなければなりませんが、しばらくの間は全員、ひたすら刈る作業のみ。
2016-10-19 (3).jpg2016-10-19 (4).jpg皆、稲を正しく握り、鎌で指を切らないよう注意しながら進めていました。しかし、だんだんに作業が雑になってしまう子も。刈ったあとに残る切り株がとても長かったり、切り口がかなり斜めになっていたり。刈って一か所に置く稲の量は、両手の指で作る円の大きさになるくらいにと示し合わせていたのに、各自 調整することが面倒くさくなったのか、少なすぎるものがたくさんあったり、株の根元をきちんと揃えずに置いていたり。
稲刈り経験者もいればそうでない子もいたり、刈るのが速い子もいれば遅い子もいたり、つらい体勢のまま刈り続ける子もいればすぐに立ち上がって腰を伸ばす子もいたりして、皆横並びで進まなくなりました。すると、中学生のHkさんが「そこを刈り終わったら、あっちの列を刈って。」「その列が遅れているから、手伝って。」などと指示を出していました! そして、田んぼ一面に、刈り取られた稲が敷き詰められている・・・という風景に。
学園生たちが稲を刈っている間、指導員たちはどんどん結束作業をしていたのですが、小一時間ほどしたら、刈る作業をしていた中学生のKeさんとkyさんも結束の仕事に移行することに。
2016-10-19 (5).jpg2016-10-19 (6).jpg結束の仕方を教わり、習得したら、専ら束ねる作業に勤しみました。
良いお天気に恵まれて汗ばむほどでしたが、稲刈り隊もザクッと小気味よい音を立てながら着々と刈り進め、開始から約1時間半で刈る作業は完了。稲株に、1本だけ刈り残された稲がある箇所がかなりあったり、刈った稲を数株ずつではなく山積みにしていたりと、いい加減さが目立ったものの・・・。
次は、全員で結束作業にかかることに。紐ではなく昨年の藁を使って束ねます。数本の藁を刈った稲に巻きつけ、しっかりと締め、ねじった藁を差し込む感じなのですが、初めての子には結構難しかった様。緩すぎると、後で稲束を干す時に、稲が落ちてしまうので、しっかりと結ばなければなりませんが、思いっきりやりすぎて「藁が切れた!」と騒いだり、結束の仕方は合っているものの緩々で、持ち上げた途端に稲がバラバラと落ちてしまったり・・・。何度か練習をし、指導員のOKをもらった子から、結束作業に専念することに。
2016-10-19 (7).jpg2016-10-19 (8).jpg早いうちから結束を担当していたKeさんは、その場で、速くはないけれども確実な仕事ぶりで、はざに架けられる状態の稲束を増やしていっていました。
他の子たちは、いちいち畦に腰かけて作業をしたがるため、刈った稲を畦に持ち運んだり、稲を持ち上げたりする時に、バラバラと落としてしまい・・・。すると、落としてしまった稲穂を誰かが知らずに踏み、泥まみれになってしまう・・・といった様子でした。思うように捗らなかったものの、皆、少しずつコツをつかみ、なんとか結束できる子たちが増えてきました。そして、昼食後、結束作業を再開すると1時間半くらいで、刈り取った稲を全て束ねることができました。
2016-10-19 (9).jpg2016-10-19 (10).jpg稲の刈り取りと結束作業が、田んぼの面積の3分の1くらい終わった頃から、空いたところに大人が稲架を組み始めていたので、全ての稲を束ね終わった頃には、稲架がしっかりと建てられていました。そしてすぐに、はざかけ作業開始。稲の束を稲架の横木にまたがせるようにしてかけていきます。数人で、畦に積んだ稲束を運んでくる役、稲束をかける役などにわかれ、長い横木の何か所かで作業を進める子たちもいれば、自分で運んできた稲の束を稲架にかけ、また取りに行ってかける・・・というふうに作業をする子も。一番下に渡してある横木にかけ終わり、上の段に移っていくと、自然と役割分担され、自分たちではざかけ作業をどんどん進めていました。約30分ほどで4段の稲架いっぱいに稲が干されました!
結束が緩くてやり直しが必要なものは、思いのほか少なく、最後は、落ち穂拾いをしました。田んぼの中や畦を歩き回り、「もう14本拾った!」などと言いながら、育ててきたもち米を少しでも無駄にしないよう探しては拾う学園生たちでした。午後4時頃、無事に稲刈り終了! この後、2~3週間天日干しをし、脱穀をする予定です。
2016-10-19 (11).jpg2016-10-19 (12).jpg稲刈りの後は、畑に移動し、”さつまいも掘り”をすることに。 まず、鎌で切った、畝や畝間一面に生い茂っていた蔓や葉を、ヤギの冬の食糧にするために、運んで干しました。それからマルチをはがすと、土の中においしそうなお芋が! 早速掘る子どもたち。「あった!あった!」「うわぁ、これ、でかいかも!」と歓声があがりました。
慎重に周りの土を取り除くようにしていき、大きな大きな”鳴門金時”を収穫!!
2016-10-19 (13).jpg2016-10-19 (14).jpg一通り、手で掘りだしたら、土の奥の方にお芋が残っていないかどうか、スコップを使って調べました。土中に残っているかもしれないお芋を刺したり傷つけたりしないよう、畝の外側から土を掘り起こしていくと、「ストップ! あった!」と、赤紫色をしたお芋を目敏く見つけた子たちは、我先にと駆け寄っていました。
隣りの畝に移り、同じ手順で掘っていくと、「芋が白いよ!」「何これ?でかい!」と子どもたち。こちらは、干し芋用の”玉豊”。数も大きさも申し分ないくらいの豊作でした!
収穫したさつまいもは、採れたてよりも、しばらくして食べる方が、甘みが熟成されておいしいので、倉庫の中にひとまず干すことに。「焼いもにしたいなぁ~。」「干し芋、大好き! 早く作って食べたい!」と、食べる日が待ちきれない様子の学園生たちでした!

16/10/19

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