12月25日
午前中に、しめ飾りを作りました。1週間前に行った鏡餅作りに続く お正月の準備活動です! しめ飾りとは何か?、何のために飾るのか?ということを知識として身につけてから、活動開始。藁縄で作り、裏白・橙・ユズリハなどの縁起物をあしらうしめ飾りは、種類も多く、地域差もありますが、今回は輪が二つ隣り合わせた”めがね”と呼ばれる輪飾りを作ることに。
初めに、外で、藁すぐりをしました。使うのは、もち米を脱穀したあととっておいた”もち藁”。それぞれが藁束の穂先を持ち、反対の手を櫛のようにして穂先から根元に向かって髪の毛をとかすように動かしてはかまを取りました。見る見るうちに、足元にははかまや短い藁の山が!
次は藁打ち作業。すぐった藁束を水で湿らせ、丸太の上に置いて、回しながら木槌で叩きます。藁打ちをすると、藁の組織が打ち砕かれて柔軟で加工しやすくなり、かつ変形に対して強靱になるのだそう。「へぇ~、前から倉庫にあった木槌を何だろうって思っていたんだけど、こうやって使うのかぁ~。」と、感心しながら打っていた子もいました。できあがりを考えて、藁の根元から20cmくらいまでは叩きませんでした。
加工する前処理ができたら、藁束を持ってセンター内へ入り、藁を綯う練習から。数本ずつ準備した2組の藁を手のひらで挟み、手のひらを擦りあわせるようにしながら右手を前方に出し、2組の藁を同じ方向に撚ったら、右手で左手の指先側の藁を手前に移動させます。これを繰り返していくと右綯いの縄ができるのですが、容易ではありません!!
小学4~6年生は、みどりの少年団のわら細工教室で、お正月飾りの”おやす”作りを体験したものの、藁で縄を綯えるレベルには達しておらず、四苦八苦。小学3年生や中学生は、わら細工初挑戦ということで、やはり悪戦苦闘。
「わからない!」「どうやってやるの?」と言いながら、しばらく格闘していた学園生たち。練習の時はまぁ良いとして、歳神様を迎えられる清浄な場所であることを示すしめ飾りを作るのですから、藁で縄を綯う時に、足で踏んだりお尻に敷いたりしないように作業をしなければならないこともやりにくい原因のひとつの様。
次第に、力加減が均等で きれいな縄には程遠かったものの、どうにか縄を綯える子が増えてきました。”めがね”は、右綯いと左綯いの縄が必要なので、手のひらを擦りあわせるようにしながら右手を手前に持ってきて、2組の藁を同じ方向に撚ったら、右手で左手の手首側の藁を奥に移動させる左綯いの練習もしっかりとしました。
いよいよ”めがね”作り本番。練習の時より太い縄を綯うので、初めに準備する藁の本数を増やし、根元から20cmの所から右綯い。2組の藁を1本の縄になったら、綯い始めの所にくくりつけた1組の藁をねじりながら、縄に巻きつけていくと、さらに太い1本の藁縄に。はまるべきところにきちんとはまるので、「すごい!」と気持ちよさそうに作業する子もいました。
藁を綯っているつもりでも縄にならない子には、上手に綯えるようになった子が、手を取って教えてあげる姿が!
右綯いの縄ができたら、同様に左綯いの縄を作りました。そして、しっかりと撚りをかけてから、藁屑を丸めたものでよくこすり、出てきた短い藁をはさみで切って、きれいに処理。できた2本の藁縄を、拝み合わせに持ち、同じ大きさの輪を作って紐でくくり、ビニールテープを巻きました。
根元の方を揃えるように、はさみで少し切ったら完成!!
初めて藁で縄を綯った子たちがほとんどだったので、なかなかきれいな形の”めがね”にはなりませんでしたが、全員がどうにかこうにかしめ飾りをこしらえることができました!
気がつけばもうお昼。
縁起物は各自あしらうことにし、自作のしめ飾り(めがね)を手に、2016年最後の集合写真撮影。
いよいよ明日の午後は、待ちに待った帰省ということで、うきうきしている学園生たち。
午後は、帰省の荷造り。
もちろん、一生懸命作った”めがね”もお家に持ち帰って、飾り、歳神様をお迎えします。
16/12/25