売木村山村留学センター
売木学園

〒399-1601
長野県下伊那郡売木村45-551
Tel:0260-28-2116
Fax:0260-28-2116
お問い合わせはコチラ

">HOME >  ブログ >  4月15日

売木村の山村留学ブログ

4月15日

4月15日(土)午前、センターから徒歩数分のところにある”売木村陶芸体験工房”へ行き、お茶碗(飯碗)作りをしました。
2017-4-15o (1).jpg2017-4-15o (2).jpg陶芸の先生たちに挨拶をし着席して、自己紹介をしたら、まずピンポン玉小の量の粘土が配られました。粘土の感触を問われると、「ひんやりしてる!」「やわらかい!」「気持ちいい!」と学園生たち。少しの間、手のひらにのせた粘土を握ったり、手を開いたりしているうちに、先生が「グッと指に力を入れてください。」と。それを板の上に置けば、箸置きのできあがり!
それぞれ箸置きを少し手直ししたら、次は本題のお茶碗作り。配られた 野球ボールくらいの大きさの粘土を手回しろくろの真ん中に、しっかりと置くところから始まりました。
2017-4-15o (3).jpg2017-4-15o (4).jpg学園生たちは、陶芸の基本ともいえる手びねりという手法で挑戦。粘土の真ん中に、お茶碗の開口部となる穴を親指で押し込むようにして開け、ろくろを回しながら粘土をつまみ出すように立ち上げつつ、広げていきました。
力加減に注意しないと、広がりすぎてお皿のようになったり、薄くなって気がつけば大きな丼茶碗のようになってしまったりします。なので、皆 慎重に思い思いの形を作っていました。
2017-4-15o (5).jpg2017-4-15o (6).jpg陶芸体験は初めてではないという子も多く、粘土を徐々に立ち上げながら、厚みが均一になるように形を整えていくということがなかなか上手でした! 中にはお茶碗とは思えない独特な形のものを作った子もいましたが・・・。
形が整ったら、水に浸したなめし皮を使って、口当たりが滑らかになるように、縁を整えました。最後に、竹串で名前を書いたり、模様や絵を描いたりしましたが、そこに一番注力する子も多かったです。
この後、高台づくりや乾燥・素焼き、釉薬をかけて本焼きをする工程は、先生たちにお任せし、学園生たちは焼きあがりを待つのみ。釉薬は、売木村の雑木灰を主原料としたものだそう。 電気とガスの窯を見せてもらったり、一風変わった陶芸の作品を見せていただき、その作り方を教えてもらったりした後、工房を後にしました。お茶碗は、5月の初め頃には完成予定だそう。自分で作ったお茶碗でご飯を食べられる日を、子どもたちはとても楽しみにしています!
2017-4-15t (1).jpg2017-4-15t (2).jpg一旦センターに戻り、お昼までまだ時間があったので、皆で近くの竹林へ行き、竹を伐りだすことに。お箸を作るための竹を全体で1本、釣竿を作るための竹を各自1本ずつ。釣竿用とは、5月末の渓流釣り祭で、子どもたちは釣り堀で釣りをする予定なので、その時に使うもののことです。なので、細くて長くて、できるだけ真っ直ぐな竹を自分で見つけ、のこぎりで切りました。随分迷ったわりには、とても細いとはいえない竹を選んで切った子も。そうこうしているうちに雨が・・・。
竹を持ったり引きずったりしながらセンターに帰り、枝打ちをしました。雨に濡れることも気にせず、一生懸命な子どもたちでした。継続生が新入園生に、やり方を教えてあげる場面も。枝打ちした細い竹に記名したら、軒下に1か月半ほど干して乾燥させることにしました。
2017-4-15oh (1).jpg2017-4-15oh (2).jpg午後は、”お箸づくり”をしました。もとは1本の竹を皆で分け合い、自分たちの命を繋ぐ食事のときに使うお箸を作るというこの活動には、この1年、ひとつのものでも皆で分かち合う様な思いやりの気持ちを持って過ごしていこう という意味も込められています。午前中に、皆で交代しながらのこぎりで伐りだした1本の太い竹は、運びやすい長さに、竹林の中で切ってきていました。
まずは、作るお箸の長さを決め、竹をのこぎりで切ります。自分の手に合ったお箸の長さは一咫半らしいので、それを目安に、小さい子と大きい子にわかれ、作業を進めました。
2017-4-15oh (3).jpg2017-4-15oh (4).jpg次は、なたを使って竹を割る工程。半分、その半分、またその半分と割っていきながら、全員 なたを使ってみました。スパッと気持ちよく割れ、作るお箸の太さより少し太い竹の棒2本の準備が完了。
それから、室内で、棒状の2本の竹をナイフで削る作業に取りかかりました。堅い竹を削るのに悪戦苦闘する子たちも・・・。
2017-4-15oh (5).jpg2017-4-15so.jpg
いつまでたっても初めの形状とほとんど変わっていないようなお箸もありましたが、これから毎日使うものなので、どの子も黙々と削っていました。削り終わったら、やすりをかけ、名前を書いて終了。この日の夕食から、MY箸を使い始めました! これから大切に使っていきますが、使い心地が悪ければ自分で削り直すことも作りなおすこともできるわけです。既に、削りすぎて数回使ったら折れてしまうのではないかと思われる細さのお箸を作ってしまった子がいて、作りなおす日も近そう・・・。
自由時間にはツクシを採ってきて、はかまを取り、食材に加えてもらおうと厨房に持って行く子たちもいました!

17/04/15

ひとつ前に戻る