11月18日
11月18日(土) 学園の一大イベントである収穫祭を行いました。収穫祭は、農作物の収穫を祝い、自然の恵みに感謝するとともに、7か月間に一人ひとりが収穫した様々なことを発表し、お世話になっている方々に感謝の気持ちを表す場です。この日に向けて、学園生たちは様々な準備をしてきました。
朝から生憎の雨だったので、外ではなく室内で午後1時半から、学園生・学園生の家族・受け入れ農家さん・職員が整列し、35期の収穫祭がスタート。まず、農事報告として、7か月間に行った農事を、描いた絵を使ったり実演を交えたりして説明し感想を発表。収穫できたものの報告もしました。
それから、”自然への感謝のつどい”を行い、今年 作物が無事収穫できたことを自然の神様に感謝しました。
神主役を中学生男子が務めたり、中学生女子が祝詞に代わる作文を奏上し、玉串を奉奠したりしました。つどいは厳かに進み、全員で黙とうをして終了。学園長や保護者代表の方のお話を聞いた後、学園生たちは収穫した稲穂と新米をお家の人に手渡しました。そして、ささやかに直会を行い、大人はお神酒を、子どもはりんごジュースをいただきました。
急いで会場を作りかえ、体験発表の始まりです。センターの大広間には、自然への感謝のつどいに参列してくださった方々に加え、学校の先生方やお友だち、村の方々が大勢集まってくださり、学園生たちは緊張の面持ち。まず、これまでの山村留学生活を振り返って、考えたこと・成長できたと思うこと・これからの課題などを書いた”心の収穫作文”を、代表して2名が読みあげました。
次に、12人全員の個人の体験発表。売木に来て、初めて知ったことや驚いたこと、興味・関心を持ったことなどの中からテーマを決め、一人ひとり取り組んできたものを発表しました。”木の実探し in 売木”と題し、採って食べてみた木の実の幾つかを発表した子がいたり、 絵を描くことが好きな子は、気に入った売木村の景色を絵に描いて披露したり。
“世界に一つだけの竹楽器”と銘打ち、売木村の竹を使って作った楽器を演奏した子もいれば、売木村で見た鳥について調べたことを発表した子、苦手だった火おこしを克服するまでの経過を発表した子も。
色々な野菜の根っこなどを使ってお茶を淹れてみた子は、自分の家族や農家の父さん母さん、学校の先生たちに試飲してもらいました。
一人ひとりの発表の後には会場のみなさんが質問をしてくださったり、感想を述べてくださったりと、温かい雰囲気でした。
“釣りと模型作り”の二本立てで取り組んだ子、”やぎミルクでおかし作り”をするために体験したヤギの乳搾りを実演して見せた子、会場の人たちをクイズや投票に巻き込んで木の実のことを楽しく発表した子・・・と続きます。
売木村の郷土料理を調べたり作ったりした子、”売木の山の探険家になる”というテーマで村内の峠や林道を歩いた体験を語った子、草木染めをしてみた子も。長時間にわたり、会場の方たちは窮屈な場所で、学園生たちの発表に熱心に耳を傾け、大きな拍手を送ってくださいました。
休憩を挟んだ後は、全体で取り組んできた体験の発表。まず、民舞”はねこ踊り”を披露しました。1か月ほど、朝のつどいでラジオ体操をする代わりに練習してきたので、自信をもって踊ることができました!
続いて、太鼓を演奏しました。太鼓は、学園生だけでなく、売木小学校のお友だち6人と構成する”うるぎ子ども太鼓”メンバー18名で、4曲披露。1曲目は”寄せ囃子”。
2曲目は”豊年太鼓”。
太鼓を指導してくださっている藍羽さんが作曲された”楽”という曲を3曲目に演奏。ここまでは縦打ちの太鼓でしたが、最後の曲は、腰を落とした低い姿勢で横打ちをする”三宅島神着木遣太鼓”。子どもたちが考えた 太鼓の配置転換から見ていただき、精いっぱい打つこともできました。練習の成果をしっかりと発揮していました!
全体発表の最後には、学園のテーマソング「道」を斉唱。大きな声で、堂々と歌うことができました。
体験発表の後は、大急ぎで会場を作りかえ、会食会。学園生たちが田んぼや畑で収穫した農作物を幾らか使って、お家の方たちが作ってくださったお料理や、農家の母さんたちが作ってくださったきのこ汁、オードブルなどが机いっぱいに並びました。皆で歓談しながら、おいしくいただき、収穫や学園生たちの成長を祝いました!
ご馳走を、動けなくなるほどおなかいっぱい食べた学園生たちは、会食会の途中から、修園生や村の子たちを交えて再び太鼓を打ちました。
そして、長野県歌”信濃の国”を斉唱し、最後に、皆さんと記念撮影。会食会はお開きとなり、収穫祭1日目は終了しました。
17/11/21