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売木村の山村留学ブログ

12月24日

12月24日(日) 朝から、お正月準備活動 第2弾として、一人ずつミニ門松を作りました。
ミーティングではまず、門松は、歳神様をそれぞれの家に迎え入れるためのよりしろとなるので、お正月飾りの中で最も重要といわれていることを確認しました。お正月に地上に降りてくる歳神様は、その年の家族の健康や商売繁盛などを約束してくれる凄い神様。しっかりと門松を飾って、幸せをもたらしてくれる神様が地上に降りてきた時に、自分の家を素通りされないようにしたいもの。ざっと作り方を聞くと、やる気がでてきた様子の学園生たち! 藁縄を竹に結ぶ時に使う”男結び”という結び方を、ちゃぶ台の足を竹に見立ててロープで練習することもしました。それから、作業を開始するために外へ。
2017-12-24 (1).jpg2017-12-24 (2).jpgミニ門松の土台となる太い竹は、前日の午後、皆で切り出してありました。のこぎりを手に向かった近くの竹林で探したのは、直径12cmくらいで、節が学園生の人数分以上あり、濃い緑色の竹。急斜面をうろうろしながら、「あれがいいんじゃない?」「これはどう?」などと相談。多くの子が納得した一本に決め、切り倒しました。交代しながら、のこぎりで切っていきましたが、なかなか切れず大変でした。
2017-12-24 (3).jpg2017-12-24 (4).jpg切った竹は、斜面の下に引きずり落とし、枝打ちをしました。竹が太いので枝も結構太く、枝を落とすのもかなり骨が折れました。
2017-12-24 (5).jpg2017-12-24 (6).jpg皆で協力して、1本の太く長い竹をセンターまで運び、置いておいたのでした。
そして、この日の最初の作業は、土台にする竹をのこぎりで好みの長さに切ること。それぞれが使いたい竹の部分を決め、1本の竹を切りわけ、数か所で作業開始。
2017-12-24 (7).jpg2017-12-24 (8).jpg土台の底になるほうに節をひとつ残し、十数㎝の高さに切り離したいわけですが、のこぎりがよく切れないせいなのかとても難儀していた子が多く・・・。のこぎり待ちの子たちが竹を動かないように押さえてあげるなど協力しながら進めていましたが、全員が土台部分を準備するのに大変時間がかかりました。
また、一度切った竹の高さを短くするために切るときは、更に大変でした。
2017-12-24 (9).jpg2017-12-24 (10).jpg次は、直径2cm前後の細い竹を切る工程。細い竹は、指導員が事前に切ってきたもので、竹の先が上になるようにして斜めに切ります。切る場所は、節のないところでも、節のところでもかまいません。3本作りますが、斜めカットの角度を揃えると、仕上がりがきれいになると聞き、それぞれ、好みの角度や節ありにするかなしにするかを決めて、慎重に黙々とのこぎりを挽いていました。
2017-12-24 (11).jpg2017-12-24 (12).jpg3本の竹をテープで固定し、根元を切り揃えたら、土台となる太い竹の中に納め、位置を決めて、隙間に砂を詰めて固定。手前に少し大きめのスペースを空けておくことに。なんとなく、門松らしくなってきました!
各自それを持って、砂を詰めたスペースに飾るものを探しに周辺へ。門松といえば、竹がかなり主張しているように見えますが、松飾りともいわれているように竹の周りにある松が主役。なので、松は何としても飾らなければなりません。
2017-12-24 (13).jpg2017-12-24 (14).jpgただし、松だけだと寂しい感じなので、他のものも飾ります。南天の実をわけてもらいに近所のお宅へお願いに行ったり、センター付近を歩いて常緑の葉や、ドライフラワーのようになっているものを調達したり。そして、センス良く配置していきました。
2017-12-24 (15).jpg2017-12-24 (16).jpg続いて、土台に巻きつける飾り作り。今回は、藁縄をかけるので、まず藁すぐりをし、柔らかくしてから、藁を綯う練習をすることに。少し練習したところで12時半になったので、中断し、お昼ごはん。
午後2時ちょっと前から再開。神様に関係する藁のものはほとんど左綯いにするので、門松の土台にかける藁ももちろん左綯いに。しばらくすると、指導員に「これ、できてますか?」と見せる子が出てきました。藁綯いの経験の有無にかかわらず、初めてとは思えないくらい上手に綯う子がいたり、右綯いをしてしまう子がいたり、「もぅやだ! できない! どうやるんだっけ?」「もう一回教えてくださ~い!」と困り果てる子がいたり。相当苦戦していた子もいましたが、綯い方を覚えた子や指導員が何度も教えると、次第に綯える子が増えてきました。藁の継ぎ足し方も覚え、どうにか自力で1.5mほどの藁縄を作ることができた学園生たち。
2017-12-24 (17).jpg2017-12-24 (18).jpg最後の難関は、藁縄で”男結び”をすることでした。朝、練習したので結び方はわかるものの、自作の藁縄を土台の周りに巻き、輪っかを作って引っ張ると、ロープで結んだ時のようには滑らかに動かずしっかりと締めることが難しい様でした。緩いと下がってしまうので、気に入るまで何度も結びなおしていた子や、もっときれいな藁縄を作って飾りたいと、再度 藁綯いをやっていた子もいました。
それぞれこだわりをもって、楽しんでミニ門松を作っていき、午後3時過ぎに全員完成。自作のミニ門松を手に、改まって写真撮影。出来栄えに満足し誇らしげな表情を見せる子も。個性的で華やかなミニ門松は、26日の帰省の際に持ち帰り、それぞれのお家に飾られる?予定です。

17/12/25

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