売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

4月8日

4月8日(日) 休日なので7時に起きた学園生たちは、センター中庭のビニールハウスに雪が積もっていることに驚いていました。朝食後、時折 雪が舞うような寒い中でしたが、きのこの植菌をすることに。売木村の気候は、しいたけ栽培にとても適しているので、今年度も”しいたけ”の種駒打ち。
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活動ミーティングで、しいたけの原木栽培の話や手順などを聞いた後、外へ。ドリルの使い方や作業の流れを再度確認してから作業開始。
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昨年度に作業を体験している継続生と、新入園生が混じった3グループにわかれ、3箇所に原木を6本ずつ運ぶことから始めました。それぞれのグループは、継続生の監督の下、まずチョークで原木に印つけ。
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原木の長さは揃っていますが、太さはまちまち。子どもたちが比較的作業をしやすい直径10cmくらいのものであれば、その太さに対し4等分して線を引き、20cm間隔で印をつけます。それよりも細いものもあれば、直径20cmくらいのものもあるので、4等分でよいのか6等分した方がよいのか8等分するのが適当なのかを自分たちで考えなければなりません。植えるしいたけの菌がよい具合にまわるよう、印をつけるのですが、初めてのことなので難しかった子も。
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次は、植菌専用の電動ドリルで、チョークでつけた印に穴を開ける作業。
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今まで使ったことがないうえ、普通のものよりも回転が速いドリルを手に、おっかなびっくり作業をする新入園生に、示しをつけるため、自ら進んでたくさん穴を開ける継続生の姿がありました!
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誤って怪我をしないよう十分に気をつけながら、グループ内でかわりばんこにドリルでの作業を担当。どの子も慎重に行っていました。
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ドリルを手にしない子たちは、不安定な状態の原木にドリルで穴を開けるのは危ないので、原木が動かないようにしっかりと押さえたり、次に穴を開ける線が原木の上になるように素早く回転させたりと、スムーズに進むよう協力していました。「次、ここだよ!」とか「刃が斜めに入っているから、まっすぐに!」と、お互いに声をかけたり注意を喚起したりもしていました。
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それから、穴に、しいたけの菌を繁殖させた小さな木片(種駒)を入れ、金槌で打ち込んでいきました。何度も叩きこむとめり込んだり潰れたりするので、2~3回打って原木の表面と同じ高さになるようにしました。種駒を穴に入れるのは、手先を使う細かい作業なので、手がかじかんでいた子は「寒い・・・。」とかたまっていましたが。
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気を配りながら作業したものの、確認すると、開けた穴に種駒が入っていない箇所を発見! 同じグループの子たちで確認し、補いました。
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早く終わったグループは、まだ終わっていないグループを手伝い、全ての原木に植菌し終えたら、センターの敷地内に井桁積みにして”仮伏せ”をしました。菌を原木に活着させ菌糸の伸長を促すため、ふた梅雨越すまで置いておくことに。
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続いて、昨年 植菌し仮伏せしていた原木を”本伏せ”するために、センター下の林の中へ運びました。細いものを一人で数本抱えたり、太くて重いものでも一人で運んだりしていましたが、大変な思いをして何本も運ぶうちに他人と協力して運ぶということを覚えたようです。まだ ふた梅雨越してはいませんが、林に本伏せ完了。
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林で採ったスギやヒノキの枝葉を手に、また井桁に積んで”仮伏せ”した原木の所に戻り、直射日光が当たらないように覆い被せました。そして、水やりもしました。これから当番制で時々水やりをしていきます。
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最後は、お楽しみの収穫タイム! 林の中の、本伏せをしている原木からはかなりたくさんのしいたけが発生していました。例年だともう少し後なのですが気候のせいか、今年はタイミングよく収穫ができ、皆 大喜びでした。
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自分たちが駒打ちをした原木から収穫できるしいたけを食べられるのは数年先になりますが、学園の先輩たちが植菌してくれたおかげで、今期もたくさんしいたけを食べられそうです。たくさんの原木から収穫したものの中には、顔より大きいサイズのしいたけもありました!!

18/04/16

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