4月30日
4月30日(振休・月)の午前10時頃、学園生たちはそれぞれお世話になっていた受け入れ農家さん宅から歩いてセンター入り。少し鼻声になっている子や喉の痛みを訴える子はいましたが、だいたいは元気。5月13日まで、センターで集団生活をします。
初めての農家生活は楽しかったようで、28日(土)にはみどりの少年団の入団式や記念植樹・しいたけ教室が行われ、小学5・6年生の6名の学園生もユニフォームを着て参加。29日(祝・日)には、ほとんどの学園生が、村内安全と五穀豊穣を祈願する白鳥神社の春の例祭へ。”おくよ投げ”で配られたお餅やお菓子を拾うなど、毎年恒例の村の風物詩を体験することができました!
センター入りし、荷物整理をした後、早速 稲作活動のミーティング。今年度も皆でできるだけ昔ながらの手作業で、もち米を育てる体験をする予定。この日は今年の田んぼ作業第一弾”田起こし”をするため、鍬を手に、センターのすぐ近くに借りている2.5畝ほどの田んぼへ。例年は、土壌改良資材や刻んだ藁を田んぼ全体に撒く作業から行っていますが、今回は時間の都合で、先にセンター長さんが撒いておいてくださいました。なので、すぐに人力田起こしを開始!
4月中旬に行った畑作業で、新入園生も鍬の使い方は一応知っているので、はりきって鍬を振るい始めたものの、すぐに手を休めてしまいます・・・。一方、継続生たちはなかなか上手な鍬使いで、手を止めることなく作業し続けていました。
田起こしとは、冬の間に固まってしまった田んぼの土を掘り起こして細かく砕き、表層と深部をひっくり返すことによって、昨年の古い稲株を土の中に混ぜ込む作業。同時に、土壌改良資材や藁もすきこまなければなりません。一人一本ずつ、平鍬や備中鍬を使い、土を掘り起こしながら後退していきました。お昼までにやろうと決めたところまで、皆で頑張って作業していると、いろいろな向きで鍬を振るう状況になってしまい、とても危なかった場面も・・・。
午後も引き続き、年齢や経験の差によってだいたい決めた担当する幅を、しばらくの間 起こし続けました。しかし、表面の土を軽く掘っただけでどんどん後進していく子がいたり、手を動かさず休憩ばかりしている子がいたり。深く鍬を入れ、固い土をひっくり返して細かく砕くことを、ひたすら根気強くやり通すのは難しい様子・・・。
午後の作業が1時間半を過ぎると、さらに、田んぼの中で突っ立って休む子、勝手に畦に座り込んで休憩する子たちが増え・・・。中には、脇目も振らず鍬を振るい続ける殊勝な子もいました。案の定、真っ直ぐではなく斜めに後退してしまい、隣りの子との隙間ができ、だれがそこを起こすのかと少しもめるようなことも。
一振り一振り「起きろ~!」「起きろ~!」と言いながら、作業をしていた子もいました。とりあえず田んぼ全体を掘り起こしたら、手つかずの地帯を見つけて耕起したり、浅くしか鍬が入っていない所をやり直したりしました。折角起こしたのに逆に踏み固めてしまった場所も。夕方までかかりましたが、何とか終了。辛かった・疲れた・大変だったという感想ばかりが口をついて出る学園生たちでしたが、冬の間眠っていた田んぼの土が生き返り、いよいよ今年の稲作作業が本格化します!
18/05/02