売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

5月12日

5月12日(土)午前中、中学生3名が部活動に行っている間、小学生だけで数十分 畑作業をしました。
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センターから畑全体を見渡すと、4月にじゃがいもの種芋を植えた畝から、たくさんの芽が出て伸びているのがわかるほどでした。そこで、芽の整理をすることに。数本でて20cmくらいになっているもののうち、良い芽を2本残し、他は引き抜く”芽欠き”です。
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芽欠きの仕方を聞いた後、1人1畝 担当していきました。種芋が腐ってしまったのか、種芋の植え方が悪かったのか、発芽していないところもありましたが、出ているものは太く丈夫そうな良い芽が多く、小学生たちは欠く芽を決めるのに迷ったよう。
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片手で根のきわを押さえて、欠く芽だけを横に倒して引き抜くのですが、下手にすると種芋まで一緒に抜けてしまうので、一つひとつ丁寧に作業するよう心がけていました。芽欠きが終わったという畝を確認していくと、上手く引き抜けず、折ってちぎってあったり、4本も5本も残っていたり・・・。なので、やり直し、土から種芋が見えているものには土を被せました。曲がりなりにも芽欠きをしたので、いもの太りがとても良くなり、きっと収穫量や品質も良くなることでしょう。

午後は、田植えをしました。
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ミーティングの後、それぞれ準備をして田んぼへ。代かきの時と同様、なぜかスイミングキャップを被っている子が!! まず、指導員から苗の植え方の説明を聞きました。
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村の方に育ててもらっていた苗は、手植えをするのに丁度良いくらいの大きさに。その苗を少しずつ手にした学園生たち11名は、ほぼ長方形の田んぼの短辺に、横一列に並び、ほとんどの子は2列、中学2・3年生は3列 担うことになりました。途中で田んぼの幅が広くなり、最後の方は狭くなるので、端の子たちは担当する列が増えたり減ったりするわけですが。右足・左足をどの列の間に置き、動かしていくかもしっかりと確認。
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熟練者ではない子どもたちが手植えをする場合、いろいろな方法がありますが、売木学園では30cm間隔に印をつけた紐を20cmずつ前に移動させながら、その印の下に苗を植えていく方式を採用しています。
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全員が自分の担当か所を植え終わらないと、紐が20cm前方に動かないので、結構時間がかかります。また、植え方がいい加減だったり、植える苗の本数が少なすぎたり多すぎたりする人がいると、目を光らせている指導員から即刻注意され植え直すことになります。すると、他の人を待たせることになるので、一回一回植える時の丁寧さも求められます。
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植え始めから40分ほど経ち、後ろを振り返った子たち。「まだ半分もいっていないね。」と、ため息。実際、4分の1くらいしか進んでおらず、先が思いやられます・・・。その様子を見ていたある村人は、「このままだと夜中までかかるのでは?」と心配してくださっていました。
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1か所に植える苗 3~4本をさっととりわけ、印の下に植えるということを、ひたすら続けていくしかない学園生たち。持っている苗を落としていることにも気づかないくらい、植えることに集中していた子も。のんびり植えていると皆を待たせてしまうし、勝手に休憩することもできないし、早さと的確さが必要なので、とても大変です!
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田んぼの幅の広がりに合わせ、担当する列が変わったり増えたりする子もいましたが、鮮やかな手さばきでしっかりと植えていました。たくさんの蛙の卵や小さなオタマジャクシ、ミズカマキリなどの水生昆虫に、気を取られながらも何とか植え続けていく子たちもいました。
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手元の苗がなくなったら、大きな声で「苗、なくなりました~!」と言う学園生たち。すると、畦から手渡しされたり、投げてもらったりします。投げられた苗をうまくキャッチできればよいのですが、失敗すると、激しく泥がはねて顔や体が汚れたり、植えた苗を踏みつけてしまったり、周りの子たちにも泥はねの被害が及び嫌な顔をされたりすることも。
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時々、1か所に植える苗の本数が多すぎたり少なすぎたり、苗の植え方がまずかったりしましたが、ほとんど休憩なしにもかかわらず、皆 きつい体勢のまま根気よく植えていました。
到達すべき畦に近づき、最後の一踏ん張り。田んぼの幅が狭まり、端まで植え終わった子が一人また一人と、田んぼからあがっていきました。畦に達するところまできちんと植え、開始から3時間弱、2.5畝ほどの田んぼ一面に早苗が植わりました!
田植えが終了し、田植え中に田んぼの所有者が差し入れしてくださったジュースをいただいた学園生たち。「うまっ!」「おいしい。」と言いながら、とても清々しい表情をしていました! 

18/05/15

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