売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

9月8日

9月8日(土)、登山活動を予定していましたが、お天気が良くなかったので急遽、活動を変更。できるだけ登山に似た要素を含むもの…ということで、10月に村で開催される”うるぎトライアルRUN”のフルマラソンコースを歩く活動をしました。何の心構えもなしに42.195kmは歩けないので、コースの6割くらい(25~26km)に挑むことに。峠越えあり、急傾斜のアップダウンだらけの林道や舗装路あり、牧場や河川敷などのトレイル区間ありの超過酷なコースです。
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心の準備もそこそこに、服装や持ち物を整えて、9時にセンターを車で出発。9時15分 トライアルRUNと同じ、村役場からスタート! 小雨がぱらついていたので、レインスーツを着用し、蒸し暑さを少々我慢しながら南一方面へ。県道なので、道に広がらないよう一列ないし二列で歩きます。
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1.7km地点を右折し、長島峠方面へ。スタートから40分、峠のてっぺんを目指し上り坂を一生懸命歩きますが、集団から遅れてしまう子も…。レインスーツの着脱も忙しい…。
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長島峠を越え、軒川地区に出て少し北上し、小休止。1時間に4kmくらいの速さで歩くことを目標にしていたのですが、なかなか良いペース。左折して大島沢水源地の方へ向かう細い道を上ります。歩き始めからは、5kmほど歩いた地点。ペースを落とさないよう気をつけるあまり、一番後ろになった子がとても離れていることに気づかない先頭集団の女の子たち。全体に気を配るようにと、諭され…。
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遅れ気味になる子をできるだけ前の方で歩かせるように、皆で調整。どんどん山奥へ入っていく感じの上り坂が続きます。疲れてきたのか「もう、どのくらい歩いたかな?」と、何度も聞く子もでてきました。
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小さい子を気遣って一緒に歩いたり、励ましたり、背中を押してあげたりする子たちも。生スズ林道をてくてく…。さっきまでおしゃべりをしていた余裕はどこへやら、急に口数が少なくなる子も。
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集団が縦長になってしまうと立ち止まって全員を待ち、遅れてしまいがちな子たちを先頭や前方で楽に歩かせようとするものの、うまくいかず…。長く続く上り坂に嫌気がさし、皆の背中を追ってとぼとぼ歩く子たちも。
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時々、水分補給や、行動食を口にして栄養補給をし、下り坂になるとギアチェンジ。集団ですたすたと歩けました。
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林道を下りきると、県道に出て、ゆるやかな下り坂がしばらく続きます。もう一度、長島峠を越えるので、右折。正午近く、約11km地点を通過。雨は小康状態で、レインスーツを脱いで歩く子も多く。
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長島峠はそう長くないので、とりあえず越えてしまうことに。上りでは、苦痛に顔を歪める子も。でも、足を止めずに歩き続けます。
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峠を少し下ったところで、大休止。当初は大休止をとらない予定でしたが、ここまで良いペースで歩けたので、腰を据えて、おにぎりやチーズ・魚肉ソーセージなどのお昼ごはんタイム。
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たっぷりと栄養補給し、気を取り直して、12時45分頃から再び歩き始めました。県道にぶつかったら右折し、南一地区のさらに南の方へ。そして、新しくできたばかりの”うるぎ600走る村陸上競技場”に続く道を進みました。またもや上り坂…。ほとんどの子が今までに通ったことのない道。
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鬱蒼とした林道(ぶなの峰坂)が続きます。前半は遅れがちだった子が自分のペースで元気に先頭を歩いたり、全体に気を配っていた子たちに余裕がなくなりばらけてしまったり、「この上り、いつまで続くの?」「本当にもうちょっと?」などと何度も何度も弱音を漏らしたり…。加えて、水筒の水を飲みほしてしまう子も多数。どこまで続くのかと不安になるような長い上り坂ではありましたが。
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1時間強 上り続け、ようやくぶなの峰牧場入口に到着。トレイル区間になっている未舗装の牧場の中を通り抜けることに。ポニーやヤギを間近に見て、大はしゃぎする子もいれば、怖がる子も。牛の群れを遠くに眺めながら、開放的な気分で写真撮影! お天気が良ければ、眺望もききそう と辺りを見渡す子も。
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牧場内の通路のような所を歩き、また違う斜面を通り抜けました。凸凹に足を取られたり、落ちている糞を踏みつけたりしないよう慎重に歩き、牧場のゲートを出ました。喉は乾き、疲れていた子どもたちでしたが、牧場内を歩くことは冒険のような要素があって、楽しかったそう。
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午後3時15分、ようやく水を汲めるポイントに辿り着き、喉を潤し、水筒も満タンに。ここからは長い下り坂が続きます。一時、雨が激しく降り、急いでレインスーツを着ました。
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県道を30分ほど歩くと、ほとんどの子が知っている村の景色が目にとびこんできました。足が痛くなったり、疲れてきたりして、縦長になってしまう集団…。
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道仙沢の辺りでは、かわいい子ヤギと触れ合い、少し疲れが吹き飛んだ様子の子どもたち。およそ22~23km地点。
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売木川沿いの未舗装路を、村の中心部へ向かって歩きます。
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南一のりんご農園の横を通ると、収穫作業をされていた農園主さんが、つがるを1人1つずつ丸かじりできるようにくださいました。思いがけない差し入れに、喜んでかじりつく皆! またパワーを蓄えて、ゴール地点まであと2kmちょっとを頑張れそう。
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りんごを食べながら歩けば、あっという間に村役場近くへ。午後4時55分、ゴール!! 多少苦しんだり弱音を吐いたりする子はいましたが、異年齢集団の持つ力も作用し、脱落者なく全員が無事に踏破! さすが、日々自ずと鍛えられている学園生たち。各々達成感を覚えていました。 

18/09/11

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