9月17日
9月17日(月)午前、お天気が良かったので畑作業をすることに。「何、やるのかな?」「まさか、草取りじゃないよねぇ。」「草取りだったら嫌だなぁ~。」と、ささやく学園生たち…。子どもたちの予想は、どんぴしゃり! もちろん、草取りから始まります。8月26日(日)に、草取り、畝たて・マルチ張りをし、秋野菜の種まきをする予定だったのが、草取りの途中で時間切れとなってしまったのですから…。
とは言っても、9月6日(木)に計画休業だった中学生3人が、草取りを完了していた場所を耕し畝をたて、マルチを張って、源助かぶ菜(飯田かぶ)や小かぶなどの種を幾らかまいたので、今回の草取りは広い範囲ではないし、3週間前に手を入れた場所の雑草の蔓延り方もそれほど凄くはありません。しかし、嫌々感丸出しで始まった畑の草取り…。毎度のことですが、すぐに立ち歩きサボる子、おしゃべりしたり遊び始めたりする子は同じ顔ぶれ。当然、注意されます。
暑いビニールハウスの中の草取りを任された子も。
自分から進んでビニールハウス内の草取りを引き受け、黙々と作業をしていた子もいました!
全体的に草とりがさくさく進まず、11時半頃までかかってしまいました。
そして、畑を耕して畝を立てなおす手間を省くために、ズッキーニやマクワウリ・モロッコいんげんなどを育てていた畝を再利用することに。株を引き抜いて片づけ、マルチもそのまま使うことにし、株間を考えてこれから種をまく場所に穴を開けました。本来は筋まきする ほうれん草・小松菜・源助かぶ菜の種を、間引きのことを考えて点まきすることにしたのです。マルチに開けた穴を少し広げたら、2~3粒まいて、軽く土をかけ鎮圧。
小松菜と源助かぶ菜の種は、非常に小さいので、皆 目を凝らしながら作業しました。本当に小さい種なので、種を入れた容器を蹴飛ばしたりひっくり返したりしないよう気をつけて…と注意を喚起された直後に、案の定、ひっくり返した子もいましたが。
なんとか種をまき終わり、水をたっぷりとやると、正午になっていました。無事に、発芽するかどうか…。
キャンプで1泊2日を過ごすのに必要最小限の持ち物を各自準備し、午後1時45分からミーティングが始まりました。活動の流れやルールを確認し、テント班や炊事班を決め、話し合い。荷物と服装を整えたら、2時半頃から、テントに1泊し3食を作るキャンプ開始! 翌日の午後2時半までは、センターに立ち入りません。キャンプサイトは、センター下の林の中。6人用テントを男子が2つ、女子が1つ張りました。これまでのキャンプで習得したテントの張り方を思い出しながら、テント班のメンバーで協力して設営。中に銀マットを敷き、寝袋や荷物を搬入すれば完了。かまどを作る場所を確保する子たちも。それから、少し離れた所に男女別に野外トイレを作りましたが、ここまでで約2時間が経過…。先が思いやられます。
野外炊事は、3人組 3グループと、1人がソロで挑戦することに。夕食の食材が配布される午後4時半、何もかも一人でやらなければならないソロの子だけが倉庫前広場に集まり、手分けして行えるグループの子がなかなか集まらないという事態…。ようやく、各グループから一人ずつ集まったところで、必要最小限の調理器具や食器が入ったかごを渡されました。飯盒を取り出し、夕食と明日の朝食に食べる分のご飯の量を考え、お米を飯盒の蓋を使って計り、研いで、水加減する子たち。
続いて、食材の切り出しに取りかかります。人参・じゃがいも・玉ねぎ・豚肉・油揚げといった食材に、センター産ズッキーニやみょうが・干し椎茸を受け取ると、それらを煮物にしても汁物にしても構わないので、作るものに見合った切り方をしていく4人。じゃがいもの皮でも芽でも包丁で上手にむいたり取ったりできる子もいれば、包丁さばきが危なっかしくて、いつまでたっても切れない子も。夕食は何時になることやら? 一方、林の中では、炊事をグループで行う子たちが手分けして、かまど作りや薪集めに奔走していました。
マッチや新聞紙は既に配られていたので、準備が整ったグループはもう火が安定していてもよさそうな時間でしたが…。より厳しい条件にするために、9本入ったマッチ箱から本数を減らして挑んだり、焚きつけ用にと配られる新聞紙をもらわなかったりする子たちがいたものの、午後6時15分の段階では、誰もマッチの火を薪に徐々に燃え移らせるところまでいっておらず。Mi・Ry・Hi組は、マッチを何本か擦り、火を消さないようにと必死で息を吹き込み、逆に消してしまっていました。
辺りはどんどん日が暮れていき、林の中は暗闇に。ヘッドランプが欠かせなくなってきました。マッチを数本使ってもくすぶって消えてしまうSb・Ho・Ta班。もめながらも何とか火を大きくしようと、まきをくべる・空気を入れる・横たわってその手元をヘッドランプで照らそうとするなど分担し、力を合わせていましたが…。
同じ頃、Mi・Ry・Hi組も試行錯誤を重ねていました。前日までの降雨で薪が少し湿っており、完全に乾いた薪を集めてくべることができず、難儀…。
Hy・Sh・Sm組にも同じ頃、沈滞ムードが漂っていました。
午後6時半頃、いい加減に石を積んでかまどを作っていたSb・Ho・Ta班は、かまどが崩れ、Hoさんが飯盒をかけた棒を手で持つという原始的な方法を…。
お米や食材の準備をし、かまど作りも薪集めも全て、ひとりで手際よく進めなければならないソロのYuさん。しかも焚きつけに新聞紙を使わないという挑戦をしていたので、他のどの組よりも準備万端整えて、マッチを擦っていました。
マッチ1本での火おこしには失敗したものの、火を薪に徐々に燃え移らせることに成功し、調理できるくらいの大きな安定した火にできたYuさん。時間は午後7時20分。
失敗を恐れ、なかなかマッチを擦れなかったHy・Sh・Sm組。自分勝手なことやけんかはするけれども、アドバイスを実行に移せずに、薪に火を燃え移らせることができないままマッチ7本を消費。後がない状態に…。
マッチ7本からスタートしたSb・Ho・Ta班。火がついては消え、時間が経ちすぎて湿ってしまった焚きつけの新聞紙も燃えず、いろんなアクシデントが重なり、気がつけばマッチ5本を使用…。最大のピンチ!!
マッチ4本目でようやく火おこしに成功したものの、くべる薪が不足し大声でもめていたMi・Ry・Hi組。なんとかご飯を炊き、肉じゃがも完成! 午後7時45分頃、「いただきま~す!」「めっちゃ、おいしい!」
火が遠すぎて、調理に時間がかかったYuさんでしたが、途中でかまどの高さを低くし、しっかりと加熱。午後8時10分には完成し、盛りつけて、ごはんと具だくさんの豚汁にありつくことができました。
格闘していたSb・Ho・Ta組は、気を取り直して薪の組み方を変えるなどして6本目のマッチを擦りましたが火は消え、時間切れ。温かい食事をとれた子たちの片づけも終わった午後20時50分頃、一人ひとつりんごをもらい、丸かじりして寝ることに。
同じく、8本目のマッチを擦って失敗に終わったHy・Sh・Su組もタイムアップ。意気消沈したままりんごを丸かじり…。
前日までに降った雨で少し湿気ていた薪を燃やすことが難しかったり、できるだけ乾いている薪をたくさん集める努力をしなかったり、思いきって焚きつけの新聞紙を使うべき時にケチったり…と、温かい夕食にありつけなかった班の失敗の原因はいろいろありそうでした。とりあえず、2班とも、マッチ1本を残しているので、明朝 再挑戦。空には満天の星が輝いていましたが、午後9時を過ぎていたので全員 テントへ入り、寝袋に潜り込みました。
18/09/19