11月17日
11月17日(土) 学園の一大イベントである収穫祭を行いました。収穫祭は、農作物の収穫を祝い、自然の恵みに感謝するとともに、7か月間に一人ひとりが収穫した様々なことを発表し、お世話になっている方々に感謝の気持ちを表す場です。
昨年・一昨年は雨天でしたが、今年は日本晴れの上天気。午後1時半から外で、学園生・学園生の家族・受け入れ農家さん・職員が整列し、小6男子の開祭宣言で36期の収穫祭がスタート。
まず、農事報告として、7か月間に行った農事を、実演したり、
描いた絵を使ったりして説明し、感想を発表。
少し前に行った千歯こきを使った脱穀を再現し、感想を述べた子も。収穫できたものの報告もしました。
それから、”自然への感謝のつどい”を行い、今年 作物が無事収穫できたことを自然の神様に感謝しました。神主役を中1男子が務めたり、
学園生を代表して、中3男子が祝詞に代わる作文を奏上し、玉串を奉奠したりしました。
つどいは厳かに進み、全員で黙とうをして終了し、学園長や農家代表の方のお話を聞きました。
学園生たちは、収穫した稲穂と新米をお家の人に感謝の気持ちを込めて手渡しました。
その後、ささやかに直会を行い、大人はお神酒を、子どもはりんごジュースをいただきました。そして、全員で記念撮影。
間をおかず、体験発表が始まりました。この日に向けて、様々な準備をしてきた学園生たち。センターの大広間には、先ほどまで自然への感謝のつどいに参列してくださった方々に加え、学校の先生方やお友だち、村の方々が大勢集まってくださり、学園生たちは緊張の面持ち…。まず、これまでの山村留学生活を振り返って、考えたこと・成長できたと思うこと・これからの課題などを書いた”心の収穫作文”を、代表して2名が読みあげました。
次に、個人の体験発表。売木に来て、初めて知ったことや驚いたこと、興味・関心を持ったことなどの中からテーマを決め、一人ひとり取り組んできたものを発表しました。長い距離を走れるようになったことを発表した子、
ひよこやにわとりの観察をしてまとめた子、
農家の父さんに教わってイーゼルや持ち運びができるイスを作ったり、イーゼルに飾る 気に入った売木村の景色の絵を描いたりして披露した子もいました。
アケビの皮料理に興味をもった子は、作った肉詰めを自分の家族や農家さん・学校の先生・学園長たちに試食してもらい、「おいしい!」と好評でした!
売木の自然の素晴らしさを盛り込んだカルタを作った子は、ステージにあがってもらった数人に、実際にカルタをしてもらい、老若男女が誰でも楽しめることを実証。
多くの人の協力を得て、挑戦したチャボ小屋作りについて、発表した子もいました。
売木村の方言を調べた子は、売木弁で昔話”ももたろう”を読み聞かせしたり、飯田・下伊那の言葉で書かれた入浴の心得を解説したり、
会場の人たちを上手に方言クイズに巻き込んだりしていました! 長時間にわたり、会場の方たちは窮屈な場所で、学園生たちの発表に熱心に耳を傾けてくださいました。一人ひとりの発表の後には質問をしてくださったり、感想を述べてくださったりと、終始温かい雰囲気で、大きな拍手を送ってくださいました。
学園生たちが着替えるための休憩を挟んだ後は、全体で取り組んできた体験の発表です。
まず、民舞”ソーラン節”を披露しました。朝のつどいでラジオ体操をする代わりに短期集中で練習してきただけでしたが、なんとか唄って踊ることができました。
続いて、太鼓演奏。太鼓は、学園生だけでなく、売木小学校のお友だち4人と構成する”うるぎ子ども太鼓”メンバー14名で、2曲披露。1曲目は、太鼓を指導してくださっている藍羽さんが作曲された”楽”。楽しく元気よく演奏しました!
2曲目は、”三宅島神着木遣太鼓”。太鼓を打つところだけでなく配置転換や、皆で動きを合わせるところなども見ていただきました。
腰を落とした低い姿勢で横打ちを、力いっぱい披露。練習の成果をしっかりと発揮できました!
体験発表の後は、大急ぎで会場を作りかえ、会食会。学園生たちが田んぼや畑で収穫した農作物を幾らか使ったお料理や、農家の母さんたちが作ってくださったきのこ汁、折り詰めなどが机いっぱいに並びました。皆で歓談しながら、おいしくいただき、収穫や学園生たちの成長を祝いました!
おなかいっぱい食べた学園生たちは、会食会の途中から、修園生や村の子たちを交えて再び太鼓を打ちました。36期生と、昨年度35期の子たち、32期に小学生だった 今は中学3年や高校1年になっている子たちが、一緒に”三宅島神着木遣太鼓”を演奏。
続いて、修園生の保護者も入り乱れて”楽”を披露。
最後に、修園生や村の子を中心に、豊作を喜ぶ太鼓として”豊年太鼓”を打ち鳴らしました!
そして、長野県歌”信濃の国”を斉唱。
皆さんと記念撮影をして、会食会はお開きとなり、収穫祭1日目は終了しました。
18/11/23