4月14日
4月14日(日)午前中、お箸作りをしました。もとは1本の木をわけあって、自分たちの命をつなぐ食事に使うお箸を作るこの活動には、ひとつのものでも皆で分かち合うような気持ちや思いやりの心を持ち、これからの1年間、助け合い協力して生活や活動をしていこうという意味が込められています。言わば、誓いの活動。また、刃物を使って物を作ることで、その便利さや危険性を学んだり、アイデアや工夫で、気に入るものを作り上げていく楽しさを知ったりする目的も。
ミーティングの後、まず、作るお箸の長さを決めました。自分の手にちょうどあうお箸の長さは一咫半と言われているので、手の親指と人差し指を90度に開き、直線で結んだ長さを物差しで測って1.5倍。小学生たちはだいたい18~19cm、中学生たちは21cm前後になりました。
昨年度までは、皆で近くの竹林から竹を1本切り出してきて、枝打ちをし、のこぎりでお箸の長さに切ったものをなたで割り、お箸の素となる竹の角ばった棒2本を、各自 ナイフで削っていました。しかし、今年度のお箸の材料はヒノキ。
売木村産のヒノキを使って箸作りに挑戦! しかもただのヒノキではなく、名古屋城天守閣の木造復元事業に採用された二十数本の端材。それを村内の木工所で0.7×0.7×19cmと0.7×0.7×23cmのサイズの箸作り用木地に加工してもらったのです。小学生たちは19cm、中学生たちは23cmのものをのこぎりで1~2cm切った 角ばった棒状の2本のヒノキを受け取り、お箸作りスタート! 安全なナイフの使い方を聞いたら、各々 好みの形に削っていく作業に取りかかりました。
ナイフの刃の切れ味がちょっと良くなかったこともありますが、今までにナイフを使ったことがあると言っていた子は多かったものの、それほど経験があるわけではないようで、とても苦労する姿が…! 昨年度までの竹箸作りでさえ、なかなか上手く削れなかった子が多かったので、ヒノキなら尚更のこと。
いつまで経っても初めの形状からなかなか変わっていかないお箸もありましたが、これから毎日使うものなので、どの子も黙々と丁寧に取り組んでいました。1年目の子たちにとっては、いきなりヒノキ材を削るのはハードルが高かった様ですが、「竹よりもヒノキの方が削りやすいよ。」と言い、とても上手に作っていた継続生もいました。
それぞれ、手に馴染むものやイメージするお箸の形状に削れたら、紙やすりで滑らかに仕上げました。とにかくツルツルに磨くことにこだわった子も。2時間ほどかけて、納得のいく仕上がりになったら、持つ方に名前を書き、きれいに洗って箸立てに入れ、
この日の昼食からMY箸を使うことに。「軽い!」「持ちにくいかも。」「先が太すぎた!」「ヒノキの良い香りがするね。」と使ってみた感想を口々に言う子どもたち。これから大切に使っていきますが、使い心地が悪ければ、自分で削りなおしたり作りなおしたりしていきます。
毎日、朝のつどいでラジオ体操をして10日ほど経ちますが、ただやっているだけの状態だったので、午後2時からはラジオ体操の特訓をすることに! 同じやるなら、一日の始まりにしっかりと体全体を動かし、血流を活発にして心も体も目覚めさせた方が良いし、運動のポイントを意識することで、より健康効果を高めることもできるからです。
指導員が解説や実演を行い、学園生たちは途中 休憩やおやつの時間をはさみながら3時間くらい練習しました。最後にテストを受けて、指導員のお墨付きを得られた子はほとんどいませんでしたが、翌朝からのラジオ体操への取り組み方はきっと変わるはず!!
19/04/16