売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

5月2日

5月2日(木)、キャンプ活動第一弾”デイキャンプ”をしました。前日・前々日に雨が降りましたが、この日はキャンプ日和。キャンプは初めてという子もいたので、まずは飯盒炊さんをし、お昼に食べるご飯を炊くことに。
朝食後に行われたミーティングでは、新入園生向けに飯盒炊さんのいろはやマッチの使い方・火についてなど念入りに確認。今回は、継続生2人はソロで、他の7名はペアやトリオで挑むことになり、個人装備を整えたら外へ出て、11時30分頃からそれぞれ活動開始。
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まず、センターの敷地内にそれぞれかまどを作りました。飯盒ひとつをかけるだけのかまどを作ればよいものの、レンガを高く積みあげたり、たくさんの石で囲ったり。どの班にもキャンプ経験者が入るように自分たちで分かれたのですが、かまどの形・大きさ、風向きなどを考え、工夫する余裕はない様子…。
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用意された薪はないので、燃えやすい木の種類やご飯を炊けるだけの量や太さを考えて自分たちで薪集めもしなければなりません。センター周辺や林の中で、できるだけ湿気ていない、折った時にパキッと音がするような薪を探す学園生たち。
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どういう順番で進めても構いませんが、ほとんどの子たちはかまど作りと薪集めがある程度できたら、お米の準備に取りかかりました。一人1合のご飯を食べる計算で、飯盒の蓋を使い、慎重に量ります。
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お米をこぼさないように研いでから、水加減。「3合だから、飯盒についている下の線と上の線の間まで。」などと確認しながら。
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準備が整った個人や組から、新聞紙とマッチ箱を指導員より受け取ります。ペアやトリオには焚きつけ用の新聞紙1枚と10本入ったマッチ箱、ソロの子には5本のマッチ棒。焚きつけの新聞紙やそんなにたくさんのマッチ棒が要らないのであれば、先に申告するようにということに。新聞紙は不要というソロのYkさんは、集めた薪を太さごとに分けて並べて置き、作ったかまどの地面に薪を芸術的に組んだら、満を持してマッチを擦りました。しかし、予想外の強風でマッチ棒の先の火はあっけなく消され…。先にマッチを1本に減らさなかったこと(失敗すればお昼ご飯にありつけないところだったので)に安堵していましたが、失敗を恐れ 慎重になりすぎてしまい、2本めのマッチを擦るまでにもの凄く時間がかかりました。
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一歩先を行くYkさんをお手本に、取り組むMhさん・Mrさん組。
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その頃、マッチの火を上手に焚きつけに移し、細い薪・中くらいの太さの薪を順調に燃やしていたYkさん。マッチ2本めで火を育てることに成功! さすがです。
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同じ頃、Hkさん・Ysさん組は、焚きつけの新聞紙の使い方や爪楊枝くらいの細さの薪から組んでいくことを忘れてしまったのか理解していなかったのか、絶対に火が燃え移らないような薪の組み方の所へ、マッチの火を近づけてはひとたまりもなく…ということを繰り返していました。
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Hhさん・Miさん・Yzさん組も、周りを窺いながら試行錯誤。
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かまど作り・薪集め・お米の準備などを一人でこなしていたソロのHoさん。難易度をあげるためにマッチの本数が、複数でやっている子たちの半分だったので、二の足を踏みながらの火つけ。結果、燻るのみ…。
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マッチを上手く擦れなかったり、燃えた新聞紙の火を薪に燃え移らせることに失敗したりを数回繰り返した後、中くらいから太い薪を燃やして火を安定させられたMhさん・Mrさん組。飯盒をかけて、薪をくべていく段階に。
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ご飯が上手に炊けたら、お漬けものと豚汁をもらって、お昼ご飯にありつけます。時間はもう午後1時半になっていたので、冷たいようですが指導員らは一足先に「いただきま~す。」
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一合弱のお米を焦がさないように気をつけて炊いていたYkさん。午後1時50分、蒸らしたご飯をお碗によそい、逸早く「いただきます。」
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続いて午後2時5分頃、Mhさん・Mrさん組が待望のお昼ご飯。小さな失敗はいろいろあったもののリカバリーし、マッチを全て使い切ることもなく。「今まで食べたご飯の中で一番おいしい!」と言いながら、2合のご飯を2人でぺろりと平らげていました!
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既にお昼ご飯にありついた人たちを羨望の眼差しで見ながら、自分たちもそれに続こうと奮闘していたHkさん・Ysさん組、Hhさん・Miさん・Yzさん組、Hoさん。何が良くないのかを考えないまま次々とマッチを擦ってしまったり、受けたアドバイスを実行に移せなかったり、ミーティングで確認したことや火おこしを失敗して気づいたことをいかせなかったりして、マッチ10本ないし5本を使い切り、途方に暮れていました。「マッチをください。」と指導員に懇願するも、「薪の準備や組み方などを何も変えないでマッチを擦っても、火はつかないし火を大きくしたり安定させたりできないから、あげられない。」と突き返され…。薪の量が心許なかったり、薪の種類や状態が良くなかったりした子たちは、再度薪集めからやり直し、薪の組み方がまずかった子たちは組み直すなどし、ようやく追加のマッチを手に入れたのでした。
指導員たちが見守る中、マッチを擦り、助言を参考にしながら薪をくべていくと、ファイヤー状態に。飯盒炊さんらしくなり、胸をなでおろすトリオ。
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3合炊いていたので少し時間はかかったものの、午後3時30分、Hhさん・Miさん・Yzさん組が昼食にありつきました! おいしさに思わず笑みが。
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追加でもらった1本のマッチを擦り、薪を投入していったものの詰めが甘く、火が消えてしまったHoさん。もう1本もらったマッチに一縷の望みをかけ孤軍奮闘。そこへ、既に片づけまで終えていたYkさんが手助けに入り…。
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見るに見かねた指導員に、口出しだけでなく手出しもされ、息を吹かなくても風が良い具合に吹き込んで火はぼうぼうと燃え盛り、ご飯が炊けました。午後3時45分 Hkさん・Ysさん組がランチタイム! 普段食べているおいしいごはんが炊ける炊飯器の凄さや、飯盒炊さんの難しさをしみじみと感じていました。
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火にかけていた飯盒をひっくり返すというアクシデントにより、こぼれた水分を足したところ、多すぎたのか、長い間炊いてもお粥のような状態が続いていたHoさんの飯盒。午後3時55分、ようやく昼食?にありつきました。全体的には軟らかかった様ですが、底の方はくっついてとれないくらい硬かった様。継続生としての面目を保てず、年上の子や指導員らに頼ってしまったことを反省しながらも、きれいに食べていました。
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食べている間に燃やしきった薪の灰をきれいに片づけ、水をかけて完全に消火し、かまども解体。辺り一面に散らかしていた薪もできる限り拾い集め、元の場所に戻し、どこで火を焚いたかわからないくらいに片づけました。
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午後4時40分頃、非常に遅いお昼ご飯を食べ終わった子たちは、食器類や飯盒をきれいに洗っていました。それから、かまどや火を焚いた跡の片づけ。
全て片づけ終えたら全員で活動を振り返り、反省点や課題をあげ、次の活動に繋げる予定でしたが、もう入浴の時間だったので、各自 振り返り、作文を書くことにしました。今期初のキャンプ活動は、予想以上にハードだった様ですが、苦労の末に炊けたご飯はおいしく感じられ、普段はそれほどたくさん食べない子たちも1合を完食。達成感を味わいながら、豚汁も何度もおかわりし、夕食時には全然お腹が減っていない子が多かったです!

19/05/10

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