4月27日
4月27日(月)、留学生たちはセンター入りしました。7時半に各農家さん宅を徒歩で出発し、8時半頃から三三五五センターに到着。9時から1時間と10時から1時間、学校の先生が小中それぞれ1人ずつ学習支援に来てくださったので、日中、子どもたちは宿題や課題に取り組みました。農家さんが子どもたちの荷物を届けてくださると、これから2週間続くセンター生活がスムーズに送れるよう、それぞれ片づけ。初めての農家生活は楽しかったようで、「あ~、早く次の農家入りにならないかな。」と話す子も。
そして、学園では畳に正座をし ちゃぶ台で食事をするスタイルですが、この日の夕食から、しばらくの間、箱膳を使って食事をいただくことにしました。新型コロナウイルスの感染予防対策として、対面での食事を極力避けることもできますし…。箱膳とは、江戸時代から昭和初期頃まで全国的に使われていた箱型のお膳のこと。箱膳は、一人に一つずつという使い方をし、使用する際には蓋を返してお膳とし、その上に器を並べます。食事が終わると、器に白湯やお茶を注いでお漬物で洗い、それを他の器に順に移して綺麗にし、最後にお漬物を食べ、白湯やお茶を飲み干して、器を布巾で拭いて箱膳にしまう というのが作法のよう。昔と今では食事の内容が違うので、さすがに学園では食器を洗って乾かしてから、次に使うことにしますが…。
食べる時の姿勢が悪くなりがちだったり、まだまだ食事作法ができていなかったりする子どもたち。箱膳で食事をいただく時は肘をついたりもたれかかったりすることができず、お茶碗やお椀をきちんと持たないといけないので自然と背筋が伸び姿勢が美しくなり、器の扱い方も丁寧になります。食事を無駄にしないことはもちろんのこと、緊張感をもって静かに、良い姿勢でいただきます。
食事が終わると、それぞれ箱膳を拭いて片づけます。何事をする時も、使うときに出し使い終わったら片づける、伝統的な日本の”仕舞う”という文化も身につけてほしいです。
20/04/30