売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

5月5日

5月5日(火)は、子どもの日ですが、端午の節句にあたります。端午の節句には、よもぎや菖蒲を軒先に吊るしたり、よもぎもちを食べたりして、邪気払いをする風習が残っています。この時期、たくさん生えているこの辺りのよもぎの若芽や若葉は採り時。だから、皆で、もち草ともいわれるよもぎを採り、もちつきをして”草もち”を作り、お昼ごはんに食べることに。
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ミーティングの後、センターの庭や周辺でよもぎ摘み。前日にもよもぎ摘みをし、採り方は知っているので、まずは一人ずつ ざるやボール・バケツなどの容器を手に、30分一本勝負!
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よもぎはたくさん生えているものの、茎が伸びきったものではなく若芽や若葉だけを摘みとります。しかも、前日に結構 採ってしまっていたので、なかなか見つけられず、「全然ない…。」と言いながらさまよっている子もいました。
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30分後、それぞれが集めてきたよもぎを計量。一番少なかった子は僅か6g、最も多く採取した子はなんと120gでした! 最も働きが悪かった子は、しばらくの間 ネタにされること請け合い(笑)。
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皆が摘んできたよもぎを数個のかごに集め、虫や枯れ草などのごみを取り除き、水で洗いました。
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次に、包丁で刻む作業。よもぎの柔らかい部分を採ってきたはずなのに、繊維が多いためほとんど切れず、包丁をよもぎに押さえつけているだけになっていた子たちも。細かく刻むことは大変難しく、交代しながら、かなり時間はかかりましたができるだけ頑張りました。
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刻んだよもぎを厨房へ持っていき、ぐらぐら煮立ったお湯に投入すると、よもぎ独特の爽やかな香りが充満し始めました!
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よもぎが茹であがったら、ざるにあげ、さっと冷水にさらし、粗熱が取れたら水分を軽く絞りました。よもぎと少量の水をミキサーに入れ、攪拌。ミキサーにかけ終わったら、ざるでよもぎペーストと水分をわけました。この作業もかわりばんこに行い、最後に、時間はとうに正午を過ぎていましたが、いかにも体に良さそうなよもぎ汁?を全員 試飲。顔をしかめながら飲む子もいれば、一気に飲み干した子も!
同時に、厨房では朝から蒸していた 昨年の留学生たちが作ったもち米も、良い具合に蒸しあがっていました。実はこのもち米、草もちらしい濃い緑色に着色するために、前日に摘んで作った濃厚なよもぎ汁に一晩浸してから蒸したというこだわりよう。
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狙い通り、もち米は既に深い緑色になっていました! もちつき開始!ということで外に出ましたが、蒸し器から臼に移したもち米とよもぎペーストをいきなりつくわけではなく、杵でつぶしこねることから。もちつきの半分と言われるくらいとても重要な作業なので、主に大人が担いましたが、「やってみたい。」と言った子は挑戦してみました。臼の周りを回りながら、杵の先に体重をかけ つぶしていく様子を遠巻きに見る他の子たち…。つぶしこねる作業は、見るのとやるのは大違い。杵を手にした子は息を切らせながら、パワーと持久力が必要な動きを頑張っていました。
つぶつぶ感が少なくなったら、いよいよつきます。8人が順番に杵を持って、一生懸命に臼へ振り下ろしました。一巡目はとりあえず、二十回ずつつくことに。予想以上に重い杵にふらつきながら ついた子も。また、よもぎを6gしか摘めなかった子は、皆の倍の回数をつき、補填したというか挽回したというか…。よもぎ採りでの手抜きの帳尻を、もちつきでなんとか合わせた感じ。
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おもちは次第に滑らかになっていき、二巡目も代わる代わるつきました。臼の縁を叩いてしまうことはほとんどなく、皆 なかなか上手についていました!
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皆で協力し30~40分ほどで、とても濃い草色で香り際立つおもちのできあがり!!
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続いて、倉庫の中で 千切られた草もちを丸めます。我先にと手を伸ばす子たち…。
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同時並行で、外では、使った臼や杵を洗うなどの片づけが進められていました。
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先に片づけをしていた子たちも、倉庫内に入り、丸もちにする作業を体験。もち取り粉の上で手早く成型する子もいれば、手に粉をつけて丸める子もいました。
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そして、各自 嬉しそうにお皿に草もちを3つ取り、きなこやあんこ・だし醤油などをまぶしたりかけたり。汁物を装ったお椀も受け取ったら、外の好きな場所で「いただきま~す!!」大きく口を開けて、パクリ。
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時間は、午後1時40分。遅めの昼食となりましたが、「おいし~い!!」「うますぎる!!」「よもぎの香りがする~。」と、口々に歓声をあげながら食べていました。おいしい草もちを食べるために、よもぎを摘み、杵でもち米をついた苦労が報われた様。瞬く間に3つの草もちを食べ、二度三度とおかわりする子たちも!
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よもぎ摘みでの貢献度が高かった子は、皆に感謝され たくさん食べるよう勧められていましたが、節度を持って食べていました。満腹になるまで食べ、全員がお皿を洗って片づけ終えたのは午後2時半。なにはともあれ、皆 しっかり邪気払いできたことでしょう。
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午後2時45分からは、畑作業に精を出しました。元々は苗づくりを予定していたのですが、翌日 雨が降る予報になったので、雨が降っていてもできる苗づくりは先送り。雨で畑の土が重くなる前に、畝たてをしてしまうことに。
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2人1組になり、鍬を使って畝をたてていきます。前回 じゃがいも用の畝(高畝)たてを皆 経験済みなので、鍬使いにも少しは慣れて、小気味よく作り始めました。しかも、今回はひたすら平畝作り。土は少ししか盛らなくてよいのですが、つい 盛りすぎてしまったり、畝が途中から曲がってしまったり、畝幅が広くなったり狭くなったりと苦戦する子たちも。
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曲がりなりにもペアで2本ないし3本の平畝を完成させ、手直しされた後には「マルチをはってもよいですか?」と継続生。
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マルチシートのはり方のコツは既に学習済みなので、4人1組で力を合わせて手際よく、マルチの端に土をのせていっていました。マルチがぴんとはられた畝もあれば、そうではない畝もありましたが…。
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マルチシートを被せた畝が畑に整然と並び、苗が揃ったら、いつでも定植できる状態になりました!

20/05/10

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