5月15日
学園生たちは、休業日だった5月15日(金)も、7時半に各農家さん宅を徒歩で出発し、9時までにセンターに集まってきました。午前中はどうにか学習に取り組んでいましたが、お弁当を食べた後は勉強する気など更々なく、食堂に全員集まって多人数参加型の推理ゲームを楽しんでいました。そこで、午後2時頃から畑作業をすることに。
4月にじゃがいもの種芋を植えた畝から、たくさんの芽が出て伸びているのがはっきりとわかるほどになっていたので、芽の整理をすることにしました。良い芽を2本残し、他は引き抜く”芽欠き”です。
じゃがいもを育てている畝は4本強ですが、どの種芋からもたくさん芽が出て、かなり伸びており、芽欠きをするには少し遅いくらい。畝1本分の芽欠きを2人で体験することにし、芽欠きの仕方を聞いた後、畝の両端からそれぞれ やってみました。残す芽の根元を片手で押さえ、抜きとる芽だけを横に倒して引き抜くのですが、下手にすると種芋まで一緒に抜けてしまいます。また、太く立派に育ちすぎていた芽が多く、どの芽を残そうか迷ったり、簡単には引き抜けず千切ってしまったりすることも。
男爵だけでなく、信州の伝統野菜に選定されている”むらさきいも”の芽欠きもしました。
顔を近づけて、一つひとつ丁寧に作業するよう心がけていた子も! 簡単なようできちんとやるのは難しかった子もいれば、「なんか間引き?芽かき?って、楽しい! この作業好きかも!」と言う子もいました。
芽欠きをした後、芽が3本以上残っていないか点検したり、手で土寄せをしたりしました。曲がりなりにも芽欠きをしたので、いもの太りが良くなり、きっと収穫量や品質も良くなることでしょう。
次に、欠いた芽を畝に植えてみることに。じゃがいもは、地下茎が太ったものなので、それを植えておけば、小さいかもしれないけれど幾つかのいもを収穫できるのではないかと…。普通は捨ててしまうものから、駄目元で少しだけでも収穫できたらよいなぁと、実験的にやってみることにしたわけです。引き抜いた大量の芽の中から、じゃがいもの収穫が僅かに期待できそうな芽を一人5本選びました。
そして、マルチシートの雑草抑制効果を実感するために、敢えてマルチを被せない畝に、芽を深く植えることに。株間30cmほどを目測し、一人5本ずつ二畝に、面白そうに植えていきました!
しっかりと水をやり、15時をまわっていたので、学園生たちは帰り支度をして農家さん宅へ出発。
芽欠きをしたじゃがいもの畝は、すっきりしました! また、誰が植えた 欠いた芽からじゃがいもを収穫することができるか、楽しみが少し増えました。
20/05/16