売木村山村留学センター
売木学園

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売木村の山村留学ブログ

6月21日

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6月21日(日)、テントの中で川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら、爽やかに目覚めた学園生たち。寝袋から抜け出すと、川へ顔を洗いに行きました。きれいな冷たい水で顔を洗うとシャキッとした様。それから、動植物の世話をし、朝ごはん作り開始。
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7時25分から朝食の食材が配布されましたが、2組のみ。昨日の夕食食材に火を入れられなかった班は、そのまま再挑戦することに。朝食のメニューは、ごはん・お味噌汁・目玉焼き・ウィンナー・チーズ・しば漬け。前日と同様に、飯盒炊さんの準備から。一人0.5合までということで、トリオは1.5合・ペアは1合のお米を、飯盒のふたを使って量り、研ぎ、水加減。炊事班の主軸の2人なので、お味噌汁の実となる人参・ねぎ・豆腐なども手早く切って、キャンプサイトへ戻ります。
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8時頃のMr・Wa・Ei組の様子。気を取り直し、前日の反省をいかして、火をつけようと試みていましたが…。
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同じ頃のHi・Ou組。準備に余念がなく、マッチを擦ろうとしていたHiさん。少しは役に立ちたいけれど、手出しは憚られるOuさん。
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同じく8時頃のHa・Mk・Ko組。既に何本かのマッチを擦ったものの、火はつかず…。まだ新聞紙やマッチをたくさん使えるので、試行錯誤を重ねていました。
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30分ほど経ち、絶望に打ちひしがれていたMr・Wa・Ei組。前日の夕食作りを見切り、残しておいた6本のマッチを擦り、火つけを試みていたものの、進展がなく…。火の貸し借りは禁止されているので、マッチを使いきってしまったら即終了となります。
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対照的に、Hi・Ou組のかまどには火がついていました。雨や露で完全に乾いているわけではない薪をどのように燃やすかなど 前日の反省をいかし、見事2本目のマッチでつけた火を焚きつけから薪に移すことに成功!
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8時30分、Ha・Mk・Ko組は額を寄せ合っていました。まだ火の気はありません!
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同時刻、かまどの火種を朝まで残しておけた指導員は、マッチを使わずに起床後すぐに火を育てることができたので、朝食タイム。
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残り僅かになったマッチを擦る際には、アドバイスを求め、焚きつけの新聞紙を惜しげもなく使い、まず細い枝を燃やそうと、背水の陣で臨んだMr・Wa・Ei組でしたが、呆気なく全てのマッチを使い切り、くすぶりもせず、落胆するしかなく…。そこへ、センター長が救いの手を差し伸べ、指導員のかまどから炭を3人のかまどに与えました。本来なら終了となるところでしたが、上手く火を育てることができれば、食事にありつけるかも!
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9時20分頃、火が育ってから長時間煮炊きしているのに、まだ飯盒を火から下ろさないHi・Ou組。一合のお米と2人分のお味噌汁なので、もうとうにできていてもおかしくないのですが、火が遠すぎる様。弱火から中火で調理を続けていました。
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同じ頃、昨日の反省をいかし、焚きつけの新聞紙をふんだんに使い、細い枝から中くらいの太さの枝、そして少し太めの薪へと燃やしていくことがなんとかできたHa・Mk・Ko組。ご飯とお味噌汁を一気に作ります! マッチは前夜と同じ、10本使用した様。
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二十数分後、Ha・Mk・Ko組は、卵やウィンナーに火を通していましたが、フライパンを石などの上に置くのではなく、なんとHaさんが火の上でずっと保持していたのでした…。
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9時50分、Hi・Ou組が「いただきます!!」と朝食を食べ始めていました。笑みがこぼれます。
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10時頃、Ha・Mk・Ko組も「いただきま~す!」時間はかかったけれど、おいしい朝食が完成!
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まだ朝食で使った食器・飯盒などを洗って片づけをしたり、煮炊きを続けたりしている子たちもいましたが、もう11時近くになっていたので、動ける子たちで、一晩過ごしたテントを撤収することに。初めに、テントの中に入れていた個人の荷物をまとめ、地面の凸凹を吸収し快適な寝心地を提供してくれた銀マットを丸めて紐で結び、テントの外へ。次に、寝袋も取り出しました。そして、テント撤収作業に着手した女の子たち。手際よく片づけ、ペグの汚れを落としたら、センターのフェンスにテントの本体とフライシート、寝袋を干しに行きました。
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男の子たちも、声をかけあって、ポールの扱い方に気をつけたり、ペグの本数を確認したりしながら丁寧に進めていました。しかし、収納する前に数え直すと、ペグが1本足りず…。探したり、数え直したりして、一件落着。女子から少し遅れて、テントやフライシート、寝袋を干しに。寝袋は教わった通り、ちゃんと中表にして干していました!
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首の皮一枚で繋がったMr・Wa・Ei組でしたが、新たに集め直した薪も、雨や朝露で湿り気が残るものが多く、大きな火に育て、保つことが難しい様子。また、お腹が空いていたので早く食べたい一心で、一度はお皿にご飯と野菜炒めを、お碗に汁物を、装ったのですが、昨夕から吸水しすぎたお米は完全に生米の状態、汁物はぬるく 実にも火が通っておらず、野菜炒めも生だったのでした…。それを食べようとしていたので、飯盒やフライパンに全て戻し、しっかり加熱し直すことに。
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お昼ごはん作りは、時間を逆算し、適当なタイミングで各班始めたいところでしたが、朝食作り・片づけなどに時間がかかり、昼食の食材配布は11時半頃となりました。朝 かまどにおこした火を昼食作りまで保とうと、薪をくべ続けていたHi・Ou組は、11時40分頃、調理するために炭や薪をいじっていました。最後の食事作り!
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同じく、朝食作りが終わった後もかまどの火に薪をくべ続け、保っていたHa・Mk・Ko組は、11時40分過ぎ、棒まきパンの準備をしていましたが…。生地を細く伸ばして棒にまくという説明を聞いていなかったのか、塊のままくっつけたり、汚れた手で生地を触り黒っぽくしてしまったり。先行きが危ぶまれます。
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12時。Hi・Ou組は、フランクフルトを炒めながら、棒まきパンも焼いていました!
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12時頃、Mr・Wa・Ei組は、水を加えて炊き直したご飯が芯なく炊け、汁物の実も軟らかくなったので、飯盒を火から下ろし、フライパンに戻した野菜を炒め直す段階に入っていました! プラスしたアイテムのうちわを駆使し、火力をアップさせながら。
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同じ頃、Ha・Mk・Ko組も今度はフライパンを置き、フランクフルトにおいしそうな焦げ目がつくまで焼いていました!
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12時15分頃、ようやくMr・Wa・Ei組が食事にありつくことができました!! 長い格闘の末、ようやく食べられたごはんは、とってもおいしかったとのこと。ほとんど無言で頬張っていた3人でした。
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Ha・Mk・Ko組は棒まきパンを焼き始めましたが、案の定、生地が垂れたり落ちたり。触れば触るほどぐちゃぐちゃになるし、塊のままでは中までなかなか火が通らないし…。にっちもさっちも行かなくなり、まき直して、じっくり焼くことに。
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ずっと保っていた火でフランクフルトを焼き、熾き火で棒まきパンをじっくり焼いた指導員は、12時15分にランチタイム!
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13時少し前、Hi・Ou組が昼食を口に。3食ともかなり上手に作って食べることができ、満足げでした! 自信を深めたことでしょう。
棒まきパンに翻弄されていたHa・Mk・Koの3人も、13時半頃、やっとお昼ごはんを食べることができました。
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野外炊事が終わった班の子たちは、洗いものをしました。前日に借りたきれいな状態にして、調理道具一式や食器類を返却するわけですが、なかなか指導員のOKをもらえなくて、何度も洗い直しをすることになったり、飯盒を擦ったり…。
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並行して、キャンプサイトではかまどを片づけたり、キャンプ地の後始末をしたり。川から遠く離れた二・三段高い所にかまどを作っていた班は、念のためにかける水を川からバケツに汲んで運んでくるのが大変で、直火の焚き火跡地をできるだけ元に戻すのに、手間取っていました。
手が空いた子たちで、屋外トイレも撤収。
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キャンプサイトに持ち込んだものを全て持って、センターの敷地内へ。そして、干していたテントを、女の子たちは力を合わせて完璧に片づけていました。
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男の子たちが使ったテントは、男子だけではきれいに片づけられず、早く片づけた女子たちが手伝い、きれいに畳んであげていました。
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干していた寝袋も取り込み、一人ひとつずつしっかりと巻き、紐で結んで片づけます。なかなか固く巻いて結べなかった小学生の寝袋を、中学生がコンパクトにしてあげていました! 全体の片づけが終わったら、個人装備の片づけをし、長いようで短かった?一泊二日のキャンプ終了。15時少し前でした。
今回のキャンプの目的を達成できなかった子たちもいましたが、キャンプ技術がそれぞれ少しは向上し、非日常の楽しさや達成感を味わうことができたキャンプとなりました。

20/06/24

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