売木村山村留学センター
売木学園

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売木村の山村留学ブログ

11月21日

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11月21日(土)、例年とは違い、新型コロナウィルス感染拡大防止対策で内容を縮小したり来場者数を制限したりして、学園の一大イベントである収穫祭を行いました。収穫祭は、農作物の収穫を祝い、自然の恵みに感謝するとともに、7か月間に一人ひとりが収穫した様々なことを発表し、お世話になっている方々に感謝の気持ちを表す場です。
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前日とは打って変わり、秋晴れ。11時から外に学園生・受け入れ農家さん・学園生の家族・村長さん・小中学校の校長先生と教頭先生・学園職員が整列し、開祭宣言で38期の収穫祭が始まりました!
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まず、7か月間に行った農事の報告をしました。とても大きな声で発表できた子も!
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描いた絵を使って説明したり感想を述べたり、
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三択クイズを取り入れるなど、お越しいただいた方たちを巻き込んだ発表の仕方をしたり。収穫物の報告もしました。
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それから、”自然への感謝のつどい”を行い、今年 作物が無事収穫できたことを自然の神様に感謝しました。中1女子が神主役を務め、
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学園生を代表して中2女子が祝詞に代わる作文を奏上し、玉串を奉奠しました。つどいは厳かに進み、全員で黙とうをして終了。
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数人の方のお話を聞いた後、学園生たちは収穫した稲穂と新米をお家の人に「ありがとう」の言葉を添えて手渡しました。そして、ささやかに直会を行い、子どもたちはお神酒代わりに売木産りんごジュースをいただきました。
それから昼食として、収穫したもち米を使った炊き込みおこわや、畑でとれた芋類や野菜・きのこを使って作ったお汁、活動で作った塩蔵幼竹を脱塩し調理したものなどが並んだ机を家族ごとに囲み、収穫を祝いました!
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午後1時30分からは、センターの大広間で体験発表が始まりました。午前中 自然への感謝のつどいに参列してくださった方々に加え、学校の先生方や数名の村の方にお越しいただき、学園生たちはいつになく緊張した面持ち…。
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まず、これまでの山村留学生活を振り返り、考えたこと・成長できたと思うこと・これからの課題などを書いた”心の収穫作文”を、代表して2名が読みあげました。
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次に、8人の個人体験発表。売木に来て、初めて知ったことや驚いたこと、興味・関心を持ったことなどの中からテーマを決め、一人ひとり取り組んできたものを発表しました! “キラキラザラザラいろいろな石集め”と題し、売木村を流れる川の9つのポイントで石を拾い集めたことを発表したり、
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売木村産ヒノキを使った小さな太鼓製作を試みた過程を話し、革の代用として養生テープを張る作業を実演して見せたり。
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売木村でとれたものを使った料理をした子は、何人かにステージにあがっていただき、自分で作った干し柿を試食してもらい、感想を頂戴していました。
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売木村に伝わるお話を調べ、紙しばいを作成している子は、中間発表をしました。
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会場の皆さんは、回ってくる 学園生たちが書いた資料に目を通し、一人ひとりの発表の後には質問をしてくださったり、感想を述べてくださったりしました。
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休憩を挟み、後半の最初に、藍で染めた素敵なTシャツを着て発表した子。村の方々に聞いた 駆除してもどんどん増えて困る植物など の中で薬効があり染料にもなる幾つかのもので、染めものをし、作品作りもしました!
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売木村産のヒノキの板を使い、活動で習得したロープワークをいかしてブランコを作った子の発表では、ブランコで楽しそうに遊ぶ本人・他の子たち・大人の写真や動画も流れ、会場は大盛り上がり!
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村内で拾い集めたどんぐりで小さな置き物や遊び道具を作った子は、”こま”と”けん玉”に挑戦してくれる人をそれぞれ一人募っていました。学校の先生や学園生のお父さんが、こま回しも、非常に難しいと思われた小さなどんぐりけん玉も見事成功し、実際に遊べるということを実証してくださいました!
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村内を歩き回り、屋号とその由来について調べた子も。村の方々の優しさにも触れたと振り返っていました。
長時間にわたり、会場の方たちは温かい雰囲気で、学園生たちの発表に熱心に耳を傾け、大きな拍手を送ってくださいました。
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個人の体験発表が全て終わると、全体発表の準備に移りました。
準備が整ったら、まず、民舞”古代神”(富山県新川郡一円に伝わる口説調の盆踊り)を披露しました。
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全体で取り組むことに決めたものの、なかなか練習しなかったり、一つひとつの動きを覚えていないのに自主練習しなかったりして、完成度が低いまま本番を迎えてしまい…。
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手首をやわらかく回し、扇を蝶のように舞わせながら軽やかに踊ることは難しかったけれど、下を向かないことと笑顔で踊ることだけは意識できた様。
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続いて、太鼓を演奏しました。太鼓は、学園生だけでなく、売木小中学校のお友だち7人と構成する”うるぎ子ども太鼓”メンバー15名で、3曲披露。
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一曲目は、腰を落とした低い姿勢で横打ちをする”三宅島神着木遣太鼓”。子どもたちが考えた太鼓のセッティングから見ていただき、力一杯打つこともできました!
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子どもたちで太鼓の配置転換をし、二曲目は、太鼓を指導してくださっている藍羽さんが作曲された”楽”を演奏。楽しさを前面に出して発表できました!
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最後の曲は、”地球の春”。コロナ禍で学校が臨時休校になった時に、学園生たちがその時思っていたことを歌詞にして、それに合わせてリズムを作ったものを藍羽さんがアレンジしてできた曲です。皆で作りあげていっている最中なので、未完成ですが、披露しました。
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聞いてくださる人に伝えたい気持ちや思いを表すように演奏。新型コロナウィルスの影響であらゆる発表の機会がなくなったので、今年度初めての、人前での発表となりました。また、小学1年生から中学2年生までと年齢幅が広く、太鼓歴が数年と長い子もいれば一年目の子もいて、なかなか大変でしたが、お互いに教え合いながら練習してきた成果をしっかりと発揮していました!
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午後4時、例年とは少し違う収穫祭でしたが、多くの方々のご協力と支えにより、無事に終えることができました。ありがとうございました。

学園生たちの一年の山村留学生活は、約3分の2の地点まできました。これからは、修園にむかって、それぞれの目標や課題を達成できるよう頑張っていきます。

20/11/25

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