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売木村の山村留学ブログ

1月17日

1月17日(日)、日本で最も西にある屋外400mスピードスケートリンクがある 岐阜県のクリスタルパーク恵那スケート場へ行きました。朝8時に車でセンターを出発し、1時間半ほどで到着。寒すぎることもなく、雪や雨が降っているわけでもなく、そこそこのスケート日和。
まず、貸し靴を借りることに。フィギュア・スピード・ホッケーの3種類の中から一つ選び、合わないものを履くと、靴擦れしてスケートどころではなくなるので、ちゃんと履いてほどよくフィットするかどうか、自分の足のサイズのものを試し履き。靴が決まったら、ヘルメットやプロテクターのサイズも合わせ、レンタル。一旦荷物を置き、服装を整え、地下通路を通ってリンクサイドへ。逸る気持ちを抑えながら、大急ぎでスケート靴を履いた学園生たちでしたが、正しい履き方できちんと履くことの大切さを、後で思い知ることに…。そして、ゴムマットの上で準備体操をしました。
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全くの初心者はいないということだったので、すぐに氷上に立ってみることに。念のため、手すりにつかまりながらサブリンクに入り、そろりそろりと滑り始めた子どもたち。13日に学校の田んぼリンクのスケート場開きがあり、小学生は今シーズン一度 体験したそうですが、中学生3人と帰園が遅れていた小学生1人は久しぶりのスケートとのこと。それでも、ほとんどの子は、すぐに手すりから離れて滑り出していました!
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なかなか上手に滑っていた中学生男子。
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時々 スッテーンと豪快に転んだり、大人の助言を取り入れて練習したりする子たちも。
少し経つと、靴を急いでいい加減に履いたことが裏目に出て、靴紐がゆるゆるで足首がぐらぐらしてちゃんと滑れず、中断して、結局 大人に履き直させてもらったり、紐をきつく締めて結び直してもらったりする子たちが多くいました。
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氷の感触を確かめるように、転ばないように、慎重に滑る子たちもいました。しばらくサブリンクで滑り、足慣らしができたら、400m国際規格標準ダブルトラックにはりきって飛び出していきました! 実は、この日のスケートは人生で2回目(1回目は数日前の学校でのスケート)で、ほぼ初心者であることが明らかになった小学生男子2人。彼らのひたむきな姿に、かつて名選手だったと思われる 惚れ惚れとする滑り方の人が寄っていかれ、リンクを一緒に滑りながら、滑り方のいろはや、氷面を押す方向や膝を引き寄せることなどを教えてくださいました。他にもマンツーマンで教えてもらった子も!
スケート場に着いてすぐくらいから「おなかすいた。」「お昼ごはんは、いつ食べる?」などと、お昼ごはん催促が始まっていたので、他のお客さんに接触して怪我したりさせたりしないことを第一に、それぞれ小休止を挟みながら正午まで滑りました。
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スケート靴を脱ぎ、休憩所でお弁当を食べ、エネルギー補給ができたら、しばし食休み。休憩する子はいましたが、午前中の滑走で疲れていると思いきや、多くの子は「外に行ってきていい?」「外で遊んでいていい?」と元気でした。かかとを靴擦れしかけている子は、絆創膏を貼るなどして保護したり、午後からの滑走に向けて準備を始めたり。
午後1時になったので、スケート靴を履いて活動再開。午前中、しっかり履けていなかった子は、すぐに大人を頼り 紐をきつく締めて結んでもらうと、400mのトラックに颯爽と繰り出し、長いコースを気持ちよさそうに滑ったり、競走したり。フィギュアスケートのスピンやジャンプを練習している人の動きを観察して真似しながら、どんどん上達していった子たちも。
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長時間かけて靴を履き、スケートは久しぶりということでなかなか滑る感覚を思い出せず、午前中 どうにかサブリンクの氷上で踏ん張っていた子も、ようやく400mリンクデビュー。スピードを出して転ぶことを恐れ、慎重に滑って?歩いて?いました。
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ひとりで練習したり、誰かと一緒に滑ったり、400mリンクを滑り、休憩をして、サブリンクへ移動して滑ったりということを繰り返す子も。午前中とは別の先生を見つけ、滑り方の教えを乞い、スケートの基本姿勢やバランスよく足踏みすることなど、アドバイスされたことを練習しながら、日常では味わえないすいすい滑る爽快感を覚えていた子たちも。がむしゃらに滑っていたのではわからなかったことをたくさん吸収し、皆の滑りが少し変わりました!
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各自 スケート場のルールを守り、他人と接触したり大転倒したりしないよう気をつけて滑れるようにもなりました。しかし、午後になってもほとんどの子がプロテクターを間違えたまま着けており、一度靴を脱いで着け直した子たちと、面倒くさがってそのまま滑り続けていた子がいました…。
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リンクの表面に窪みや溝が目立ってきた午後2時頃から、整氷作業が始まりました。リンクから出て、「整氷車、運転してみたいな。」と言うなど、整氷車の動きを興味深そうに見ていた子どもたち。作業が終わるや否や、待ってましたとばかりに、ツルツルのリンクへ飛び出していきました。午後3時を回ると、気温も下がりだし、風も冷たく感じ、向かい風の時は前に進みにくくなりましたが、学園生たちは飽きることなく笑顔でスケートを楽しんでいました! 活動終了時間が近づいてきたので、一日のまとめとして1周400mのタイムトライアルをすることに。皆が注目する中、気持ちばかりが先走り、4分の1周辺りで尻餅をついて転んだ後、起き上がったら今度は前に吹っ飛んで転び、強打したところが痛くて泣きながら滑りきり、ゴール後も泣いていた子。少しでも速くと、必死になるあまりバランスを崩して転倒し、前歯を打ったものの、良いタイムで一周してきた子。転ばないよう慎重に慎重に滑ってきた子…。
存分に滑り、午後3時半、片づけをして車に乗り込み、一路売木へ。たくさん滑って疲れたのか、復路はおやつを食べる時以外 爆睡状態の子がほとんどでした! 全員、目に見えてスケートが上達し、小学生はこの日 体得したことを、翌日からの学校のスケートの授業でいかしたいと意気込んでいました。タイムトライアルの順位は、夕食後に発表され、大いに盛り上がりました!

21/01/19

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