7月11日
7月11日夜の、学園生たちが掃除をしていた時間帯に、待ちに待っていたものが届きました! 5月8日に成形をし、希望者は5月12日に高台づくりをした“お茶碗”と、“箸置き”です! 陶芸の先生が届けてくださった焼きものの入った箱が、玄関の机の上に置かれているのを目ざとく見つけ、勝手にお茶碗や箸置きを見ていた子もいたほど! 学園生たちは、2か月ちょっとの間、まだかまだかと首を長くして焼きあがりを待っていたのでした。掃除を済ませ、洗濯ものを干し終わったら、自分の作品と対面することに。お茶碗の高台裏に書かれている名前を呼ばれた子から、新聞紙に包まれた状態のお茶碗を受け取っていくことにしましたが、数個は粘土の色や釉薬のかかり方で名前が見えなかったので、作った形を思い出して自分で見つけだすことになった子たちもいました。箸置きは、作った形状や数を思い出し、自分で探しだすことに。久しぶりの再会でも、こだわって作ったお茶碗や箸置きを忘れてはいませんでした。しかし、「箸置きがない!」と言う子が数人…。
とりあえず車座になり、まずは一人でしげしげと眺めた子どもたち。自然と笑みがこぼれていました! それから、皆にお茶碗と箸置きのお披露目をすることに。なぜなら、これから自作のお茶碗・お箸・箸置きを使い、箱膳で食事をするので、それぞれのお茶碗とお箸と箸置きを皆が覚えなければ、配膳にものすごく時間がかかってしまうからです。「これが私のお茶碗です。箸置きは餃子みたいな形のものです。」などと言って、一人ずつ順番に皆に見せていきました。
「ぼくのお茶碗は、これです。箸置きはこれです!」 焼くと小さくなると聞いていたから、少し大きく作ったつもりだったのに予想以上に小さくて「自分のお茶碗は、ちっちゃいんだけど…。」とぶつぶつ言いながら、披露する子もいましたが、自分のお茶碗と箸置きのできばえに、概ね満足そうな学園生たちでした。
瀬戸の白い粘土で作ったものにも、信楽の黒い粘土で作ったものにも、たっぷりと釉薬をかけ、もったりとした温かみのある質感に焼きあがったお茶碗や箸置きを手に、全員で写真を撮りました! その後、翌日から使えるように、厨房の流しで各自 お茶碗と箸置きを洗いました。落として割ったり、雑に扱って欠けたりしないよう、これから大切に使っていきます!
見当たらなかった箸置きについては、翌日、陶芸の先生に問い合わせたところ、窯の下の方に落ちていたとのことで、届けてくださいました。
21/07/16