売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

8月21日

2学期始業式の翌日 8月21日(土)、学園生たちは、PTA親子作業と全校親子レクに参加しました。

平日と同じ時間に起床し、登校。よりよい環境で学校生活を送れるように、8時10分から9時40分まで、小中学生とPTA会員(保護者・学校職員・家族・山留センター職員)で分担し、環境美化作業などを行いました。学園生たちは、煙突掃除・ワックスがけ・スケート場の整備 草刈り 水路の確保・校舎内窓ふき・校庭の草むしり 石拾い・池の清掃などを担当し、勤しんでいました!

作業終了後、10時から11時半過ぎまでは、体育館にて粘土作品を制作するという内容の親子レク。コロナ禍を考慮した初めての試みで、作った粘土作品は、来月の野焼きで焼くのだそう。小学3年生までは板作り、小学4年生以上は輪積みの技法を使って制作することになり、小3の学園生は板状に切った粘土を、他の学園生たちはビニール袋に入った1kgの粘土をもらい、作り始めました。

焼く時に割れないように、自分の大切なものを入れる土器のようなものを作ろうと考えた子が多く、まず、適量の粘土をちぎって丸め、手のひらでつぶし、平たく伸ばして器の底になる部分を作っていました。粘土板と作品の底の間に、植物の葉を敷くことも忘れずに。葉の上に器の底部となる粘土を置いたら、粘土板の空いている場所で、太さが均等な紐状粘土作り。そして、底に紐状粘土を接着させるためのドべを塗り、一段目の紐状粘土をのせて、外側からも内側からも指で少しずつ粘土を挟み込んだりつぶしたりしてしっかりと固定していきました。

厚みが均等になるように整えられたら、また、紐状粘土を作り、一段目の上にドべを塗って二段目の紐状粘土を積み、一段目と同じように粘土を均一につぶしながら接着していく学園生たち。任意の高さまでその工程を繰り返しながら、積み重ねていきます。校長先生をはじめ数人の先生方が、学園生たちに助言したりサポートしたり、美術の先生が、太さが均等な紐状粘土の作り方のコツを実演して見せてくださったりしたので、皆 順調に進めることができました! 一段一段のバランスを見ながら慎重に積んでいく子も。

板作りの技法で作った子は、早々と成形を終え、型を押しつけて跡をつけたり、へらで模様を描いたり。輪積みの技法で制作していた子たちも、積んでいく輪を少しずつ大きくしながら上部が広がった器をこしらえたり、ある程度の高さまで粘土を積んだら変形してみたり、突起物や模様をつけて装飾を施したりしていました。できあがった独創的な学園生たちの作品は、粘土板に載せて、指示された 乾かすための場所へ。

それぞれ、使った道具を拭き、所定の場所に返却。最後に、敷いていたブルーシートを掃いたり拭いたりして片づけました。目新しい取り組みは、子どもたちにとって楽しかったようです!

帰園し、お昼ごはんを食べた後に皆で行った2学期初の活動は、畑作業。相変わらず不安定なお天気で、動き出そうとした時から小雨が降り出したので、レインスーツを着込んで畑へ1か月ぶりに向かうことに。初めに、じゃがいも掘りから。男爵いもとキタアカリは7月に収穫しましたが、茎や葉が全然黄色く枯れておらず残しておいた“むらさきいも”の収穫です。まだ葉が青々としているものもありましたが、3畝に被せたマルチシートをはがし、株の周辺を軍手をはめた手で掘り起こしていく学園生たち。そこここで「あったあった!!」「小さいのがいっぱいある!」「結構、でかい!」と、歓声が!! 土の中のむらさきいもを確認し、株の根元から引き抜くと、芋づる式に収穫することができた子も。雨天や雨上がりにじゃがいもを収穫すると腐りやすいので、土が乾いている時に掘り上げるものですが、マルチシートを被せていたので土が湿っておらず、どんどん掘って採ることができました。

一通り掘れたら、まだ土の中にいもが残っているかもしれないので、鍬を用いて確認することに。しかし、株があった辺りに思いきり鍬を振るうと、掘り残しがあった場合にいもを傷つけてしまう可能性があるので、少し離れたところから鍬を入れ、慎重に見つけようとしていました。いもの皮の紫色がちらっと見えると、「あった!!」と目ざとく見つけ、いもに手を伸ばす子も出てきて、いつの間にか分業制に…。何はともあれ、しょぼい種いもを植えたわりには、そこそこ肥大したものも含み、まずまずの収穫量でした!

次に、1か月前に男爵いもとキタアカリを収穫し、ざっと均しておいたゾーンの草とりに着手。1か月ちょっと放置していたので、酷いことになっていましたが、とりあえず手で摘み取らなければならないような小さい草は置いておき、20~30㎝に伸びている雑草のみ引き抜くことに。しばらく降り続いていた雨で土が湿っていたので、気持ちよいくらいに雑草を根っこごと引き抜くことができました!! すぐに飽きて立ち歩いたり、最初にしゃがみこんだ場所で手を動かさなかったりする子もいましたが、多くの子たちは、雑草が面白いように抜けるのでどんどん進めていました。やった分だけ結果が目に見えてわかり、短時間で終えました!

続いて、売木村の特産品のひとつ“みょうが”の収穫に移りました。学園畑の端の方に植えっぱなしにしているもので、春に“みょうがたけ”を採ったきり 学園生は何の世話もしていませんが、花が咲いてしまったものがたくさん!! みょうがの収穫は初めてという子たちは、説明を聞いてから採り始めました。花が咲くと味が落ちると言われ、収穫適期を過ぎているわけですが、かえって子どもたちには、花が咲いていてわかりやすかった様です。「あった!!」「この奥に、めちゃくちゃいっぱいあるよ!!」と興奮気味に収穫。「なんか、楽しいんだけど。」「これは小さいから採らないでおこう。」などと言いながら、どんどん分け入って、ずんぐりと丸みがあり、かたくしまっているみょうがを見つけると「いいのがあった!!」と、喜びながら採りまくっていました! 皆で、かなりたくさん採りました。

それから、ハグラウリの収穫。果実の長さが20㎝以上になっているものが人数分以上あったので、一人一本ずつ採ってみることに。葉や蔓の下に大きな実がごろごろしているのに気がつかず、まだ小さいウリを採ろうとしていた子も数人いましたが…。

ビニールハウスの中で育てているきゅうりやなす・ピーマンなどの夏野菜の収穫も体験。きゅうりはどれもくるんと丸まっていたので、全て採り、片づけることに。ピーマンには、緑色のピーマンが完熟して赤くなったものもあったのですが、遠慮したのか誰も収穫しませんでした。

最後に、露地栽培のものを確認し、ズッキーニやクウシンサイなども自分たちの手で採り、収穫した野菜類を手分けしてセンターの厨房や倉庫に運びました。むらさきいもは、倉庫の中に広げ、腐らないように表面を乾燥させることに。その他のものは、日々の食事に使ったり、保存したりするために、近日中に下処理をする予定です。収穫の喜びを味わえた時間となりました!!

21/09/08

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