1月29日
28日(金)にセンター入りしてきた学園生たちは、いつもの週末のように、できるだけ早いうちに学校の宿題を済ませていました。29日(土)の午前中は、数人の子たちが漢字検定を受けに行き、不在だったので、センターに残っていた子たちは自由に過ごしました。
長野県も2月20日まで 新型コロナウイルス感染症 まん延防止等重点措置が適用され、延期になっていた小学校のスキー教室の中止が決まったり、中学生の休日部活がなくなったり、混雑した場所や感染リスクが高い環境への外出を控えなければならないので、学園で予定しているスキー活動やスケート活動も中止したりすることになりました。そんなわけで、この日の午後は、以前からなかなか手をつけられずにいた“太鼓の皮の張り替え”に着手してみることに。
まず、太鼓の皮剥がしや張り替え の動画を参考に見て、これから行う作業の手順を頭に入れました。それから、太鼓に張ってある 破れてしまった皮を留めている鋲を外しにかかりました。
今回、自分たちで皮を張り替えようとしている太鼓の大きさは、一尺五寸。鋲は140近く打ち込まれているので、二人一組で二十数個ずつ、責任を持って外すことに。マイナスドライバーを皮と鋲の間にさしこみ、鋲を浮かせ、釘抜きを使って抜きます。全体では太鼓の練習をしながら、二人ずつ順番に皮剥がしの作業をしていきました。とにかく、皮と、かなり錆びている鋲の間にマイナスドライバーをさしこもうとしても、滑ったり入らなかったりして隙間を作ることはとても難しかった様。釘抜きを使う時には、「てこの原理だ!」と気づき、上手く鋲を抜いていた小学生もいました!
しかし、マイナスドライバーを使っている時も、釘抜きで鋲を抜いている時も、「ミシミシ…」「バキバキ…」と音がするので、「なんか壊してしまいそうで、怖い…。」と恐る恐る手を動かす子たちも…。二人ともが、マイナスドライバーも釘抜きも使う体験ができるように、途中で役割を交代しながら進めていきました。釘抜きで、えいやっと鋲を抜いたら、勢いよく遠くまで飛ばしたり、ものすごく曲げてしまったり。ひとつ抜く度に、「うわっ、めっちゃ飛んだ。」とか「上手く抜けた。これ、曲がってない!! すごっ!」「あーっ、めちゃくちゃ曲がってしまった!!」などと確認していました。なかなか手際よく進みませんでしたが、順番に引き継いでいき、ようやく全ての鋲を外すことができました! しかし、皮はしっかりと張りついており…。どうにか剥がすと、
なんと、太鼓の胴の内側には16期の山留生たちの名前が!! 今から23年前にも、皮を張り替えた様です。39期生たちは、先輩たちの名前を興味深そうにのぞき込んでいました!
それから、鋲を抜いた穴を、爪楊枝で埋める作業に移りました。
爪楊枝を穴に刺し、金槌で奥まで打ち込みます。次に、飛び出している部分を金槌で軽く打ち、太鼓の胴の表面辺りで折り取ります。折り取った 残りの爪楊枝は他の穴を埋めるのに使うことに。一人あたり十数個の穴を埋めたら、次に作業をする子に金槌を渡していきました。簡単な作業だったので、金槌でトントンと小気味よい音を立てたり、折れた爪楊枝が飛ぶ様子を楽しそうに見たりしていました!
夕方5時頃までは、太鼓の練習に熱を入れた学園生たち。
皮の張り替え作業の続きは、翌日に…。
22/02/03