3月18日
3月18日(金)午後1時から、39期の一年間を締めくくる 修園のつどいを行いました。昨年と同様に、新型コロナウイルス感染拡大防止対策で内容を縮小したり来場者数を制限したりすることになったものの、一年間お世話になった受け入れ農家さん・学校の先生方・村長さん・お家の方たちにお集まりいただき、拍手で迎えられた12名の学園生たち。
まず、活動写真の中から自分たちで選んだ写真で作ったスライドを上映。一人ひとつの活動を取り上げ、簡単に説明をしたり感想を述べたりしながら、この一年に体験したたくさんの活動を振り返りました。
次に、“修園賞をもらいましょう”。一人ひとりが一年を振り返り、一番の思い出や考えたこと、感じたこと、自分が成長したと思うこと、感謝の気持ちなどをスピーチ。
スピーチを終えると、舞台上に設置された“台”に乗り、学園長さんから修園賞を受け取りました。
今年度で山村留学を終了し地元に戻る子たちは、スピーチの後、お家の方からも一言いただきました。
人知れず練習をしてスピーチに臨んだ子たちは、緊張しながらもメモや原稿を読むことなく、しっかりと前を向いて話していました!
スピーチの緊張から解放された子たちは、ほっとした表情で台上へ。学園長さんは、修園賞の文面を以下同文と省略せずに、一年間頑張った一人ひとりに全文を読みあげ、褒めたたえ、舞台の下から恭しく手渡してくださいました。
収穫祭の時とは打って変わり、人前に立ち大きな声で話す 成長した姿を見せた子も!!
学園長さんは、「修園賞の『賞』の字は、間違いではありません。」と説明してくださいました。修園の証書ではなく、一年間頑張ったことを褒めたたえる賞状。だから、授与するものでもないのです。晴れがましい姿の、台上の学園生!
原稿があると、どうしても読んでしまい、手元の原稿に目を落としたまま話しがちになります。しかし、要点を忘れないように書いた お守り代わりのメモだけを持ってスピーチした子たちは、伝えたいことや大事なことを整理し、事前練習をしていたようで、ほとんどメモを見ることもなく堂々としたものでした!
ご来場者の皆さんが温かい気持ちと眼差しで受け止めてくださったので、どの子も等身大のスピーチをやり遂げてから、修園賞をもらうことができました。また、学園生たちには、入園直後と修園間近にとった足型を並べて貼ったアルバムが贈られました。自分の足でよく歩いたこの一年で、土踏まずの発達が目に見えた子は多くなかったのですが、ほとんどの子の足は大きくなっていました!
それから、“お客様のおはなし”を、気持ちを引き締めて聞いた学園生たち。
続いて、学園生同士の贈ることば。今年度で山村留学を終了する子たちと、来年度も継続する子たちにわかれ、エールの交換。お互いに、ことばを贈り合ったのは、この時が最初で最後でしたが、一年間ともに過ごしてきたからこそのメッセージの数々に、勇気づけられたり励まされたり、癒されたり温かい気持ちになったり、心強く感じたりしていました。
次に、お世話になったたくさんの人たち(村の方々・学校の先生方や友だち・太鼓や笛関係の方々・ランニング関係の方々・受け入れ農家さん・家族・関わってくれた全ての方々)に、感謝とお礼の言葉を述べました。感染症対策として来場者を制限せざるを得なかったため、お顔を見て直接 お礼を言えなかった方々もいましたが、後日放送される売木村ケーブルテレビを通して伝えることに。どんなに言葉を尽くしても、伝えきれないほどの感謝の念…。「一年間、本当にありがとうございました。」と子どもたち。
保護者代表の方の、お礼のことば の後、
本来なら学園テーマソングを歌うところですが自粛し、代わりに12人で太鼓演奏をしました。
このひと月半ほど練習してきた“ぶちあわせ太鼓”を、かけがえのない一年をともに過ごしてきた仲間と心をひとつに全力で打ち、つどいは終了。
修園のつどいの後、笛や太鼓の発表をするために、学園生たちは急ピッチで着替え。法被を着せてもらい、帯や鉢巻を締めてもらったら、まず有志4名による篠笛の演奏。練習してきたものの発表する機会がなかったので、最初で最後のお披露目となりました。他の楽器に比べ、音を出すのが難しいといわれている篠笛ですが、練習の成果を発揮し、見事な演奏を披露した4人でした!
次は、太鼓のセッティングをし、小中学校のお友だち6名と学園生12名で構成する今年度の売木子ども太鼓メンバーによる太鼓演奏。
新型コロナウイルスの影響で村のイベントやお祭りが中止になり、直接発表できる場は今年度も多くありませんでした。それでも、お世話になった受け入れ農家さんや学校の先生方・お家の方たちの前で披露することを心待ちにし、一生懸命練習してきた子どもたち。“寄せ囃子”と、太鼓を指導してくださった藍羽さんが作曲された“楽”を、元気いっぱい楽しそうに打ちました!
“楽”の途中からは、太鼓や笛を教えてくださった藍羽さんと愛芽さんが篠笛で加わってくださり、更に素晴らしいものに!!
このメンバーで打つ 最後の曲は、“三宅島神着木遣太鼓”。山留に来るまでは太鼓に触れたことがなかった子たちも、この一年で見違えるほど打てるようになり、皆 渾身の力を振り絞り、感謝の気持ちを込めて打つことができました!!
お客様をお見送りした後は、会場を茶話会仕様に作り替え、大変お世話になった受け入れ農家さんごとに、お茶とお饅頭をいただきながら歓談。
午後5時、最後までおつきあいいただいた皆さまと記念撮影をし、お開きとなりました。その後、39期 解散。
これで山村留学を終了し、新たな生活を始める7名、継続生として来年度も売木での生活を続ける5名。新しい一歩を踏み出し、売木で得たことをそれぞれの地でいかしながら、自分で道を切り拓いていくことでしょう。山村留学生に関わってくださった全ての皆さま、一年間 本当にありがとうございました!!
22/03/29