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売木村の山村留学ブログ

5月4日~5日

5月5日(木)は、子どもの日ですが、端午の節句にあたります。端午の節句には、よもぎや菖蒲を軒先に吊るしたり、よもぎもちを食べたりして、邪気払いをする風習が残っています。この時期、たくさん生えているこの辺りのよもぎの若芽や若葉は採り時。だから、皆で、もち草ともいわれるよもぎを採り、もちつきをして“よもぎもち”を作り、お昼に食べる計画を立てていました。そこで、前日の4日(水) 10時からセンターの庭や周辺でよもぎ摘みをすることに。採り方を聞いた後、3人ずつ3グループに分かれ、40分ほど本気で取り組みました!

よもぎはそこら中にたくさん生えているものの、茎が伸びきったものではなく若芽や若葉だけを摘みとります。変色している葉を採らないようにしたり、新芽の閉じた部分に虫の卵がある場合もあるので、よく見て採らなければいけなかったりします。3人で行動を共にするグループもあれば、単独で動き 競い合うように摘んでいたグループもありました。

初めは、そこら辺に生えていることに気づかなかったり、良い部分を見つけられなかったりして、うろうろするだけの子も多かったのですが、よく見れば、案外 足元にたくさん生えていることに気づき、一心に摘み始めた子たちも…。
タイムアップ後、グループで集めてきたよもぎを一応 計量。継続中学生3名のグループが抜きんでており、3グループ分 合わせると、かなりの量になりました!

そして、グループごとに摘んできたよもぎに混じった虫や枯れ草などのごみを取り除き、水で洗いました。その後、デイキャンプ中に、外でお湯を沸かした鍋に投入すると、よもぎ独特の爽やかな香りが!!

5日(木)、活動ミーティングで端午の節句や草もちの作り方についての説明を聞いた学園生たちは、11時に厨房へ。厨房では、朝から、昨年度の留学生たちが作ったもち米二升が良い具合に蒸されており、もう少しで蒸しあがりそうでした。実はこのもち米、草もちらしい濃い緑色に着色するために、前日に摘んだよもぎの茹で汁に一晩浸してから蒸したというこだわりよう。

学園生たちはまず、茹でて水気をきったよもぎを包丁で刻むことに。よもぎの柔らかい部分を採ってきたはずなのに、繊維が多いためほとんど切れず、包丁をよもぎに押さえつけているだけになっていた子たちも…。9人全員でかかったものの、細かく刻むことは非常に難しく、予想外に手間取りました。

次は、文明の利器に頼ることに。二つのミキサーに、刻んだよもぎ少しと茹で汁少量を入れ、攪拌。ミキサーにかけ終わったものをざるにあけて、よもぎペーストと水分にわけます。学園生たちは、ミキサーによもぎと水分を入れたり、スイッチを入れて蓋を押さえたり、ざるに移したり…といった役割をかわりばんこに行いました。よもぎペーストを変形させて遊ぶ子や、ミキサーの能力を過小評価しているのかごく僅かしか入れない子もいて、この工程もまた、思いがけず時間がかかったのでした。

厨房で使ったものの片づけをした後、もちつきをするため外に出ました。時間はとうに正午を過ぎていて、おなかがすいていた学園生たち。早く食べたいと思っても、杵と臼でおもちをつかなければなりません! 狙い通り 薄ら緑色になっていた蒸したてのもち米を、臼に移しましたが、いきなりつくわけではなく、まずは杵でつぶしこねることから。もちつきの半分と言われるくらいとても重要な作業なので、主に大人や中3男子が担いました。臼の周りを回りながら、杵の先に体重をかけ つぶしていく様子を遠巻きに見る他の子たち…。つぶしこねる作業は、見るのとやるのは大違い。杵を手にした子は、パワーと持久力が必要な動きを頑張りましたが、なかなか難しい様でした。
つぶつぶ感が少なくなったので、いよいよつくことに。少しついてから、よもぎペーストを加えると、臼からかなりの量が飛び散ってしまいました…。

9人が順番に杵を持って、一生懸命に臼へ振り下ろしました。一巡目は、予想以上に重い杵にふらつきながらついたり、必要以上に力を加えて臼を叩いたり、杵のコントロールが難しく 臼の縁を叩いてしまったり…。

二巡目も代わる代わるついていきました。おもちではなく、臼の内側や縁を叩いてしまうことは少なくなり、皆 なかなか上手につけるようになりました。中には、集中して杵を振り下ろしていなかったため、杵の柄で臼の縁を叩き、柄を折ってしまった子もいましたが…。

しばらくついたものの、最初のつぶしこねる作業が上手くできていなかったようで、時間を費やしても理想的なつき上がりにはならず…。適当なところでよしとし、草色で香り際立つおもちを臼から、もちとり粉を敷いた番重に移し、倉庫の中へ。

続いて、もう一回戦。一回目のもちつきの反省を活かし、もち米に初めからよもぎペーストを加え、つぶしこねることに。ところが、大人二人がかりで息をきらせながらつぶしこねても、よもぎペーストに含まれていた水分が思いの外多く、一向に粘りが出てこず。パラパラのチャーハンの様な状態が長く続きましたが、どうにか作業を続けると、つぶつぶ感は残っていたものの少し粘りが出てきたので、また学園生たちは順番に杵を持って、ついていきました! 杵を振り回すのではなく、杵の重さを利用して落とすようにつくと、楽なだけでなく、臼の真ん中のおもちを外さずにつけることに気づいた子たちも。反対に、力任せに臼の内側や縁を杵で叩いてしまう子がいると、杵先が欠けて木屑がおもちに混じり、探して取り除く手間が必要になるなどしました。それでも次第におもちは滑らかでよく伸びるように! 時間はかかりましたが、皆で協力し、よもぎもち第二弾のできあがり!!

そして、倉庫の中で、よもぎもちを丸めたり、お皿におもちを3つ載せ、きなこやあんこ・大根おろしに溜り醤油をかけたものなどをつけたり、汁物を装ったり。各自、よもぎもちのお皿と汁椀を手に、外の好きな場所へ移動すると、嬉しそうに「いただきま~す!!」 大きく口を開けて、パクリ。
時間は、午後1時50分。遅めの昼食となりましたが、「おいし~い!!」「すごくやわらかい!!」「よもぎの香りがする~。」と、口々に歓声をあげながら食べていました。おいしいよもぎもちを食べるために、よもぎをたくさん摘み、杵でもち米をついた苦労が報われた様。瞬く間に3つのおもちを食べ、二度三度とおかわりする子たちも!

節度を持って食べた子たちもいれば、満腹になるまで食べたり、限界をこえて食べ、気持ちが悪くなったりした子たちもいたのですが、しっかりと邪気払いはできた様。
全員が食器を洗って片づけ、水に浸けておいた臼や杵など使ったものを洗い終えたのは午後2時半過ぎでした。

午後3時頃からは“苗づくり”をしました。買ってきた苗を畑に植えるところから育てる野菜もありますが、自分たちで作れそうなものは種をまき、苗に育ててみようというのが苗づくり。ミーティングの後、外倉庫の前辺りで、5グループにわかれて軽作業。
まず、スナップえんどう・エンツァイ・大納言・モロッコいんげん・はぐら瓜の中から担当したいものを選択。作る予定のポット苗の数は、野菜によって違い、多いものは25ポットですが、数を数えながらかごに広げました。そして、ビニールポットの八~九分目くらいまで野菜用培養土を入れていきました。

ポットの縁をつまんでトントンと地面を叩いて土を落ち着かせたら、まき穴を開けることに。野菜によって種の大きさや形が違い、一粒まくのか二粒ないし四粒まくのか、どのくらいの深さに置くのか、何㎝覆土するのか、鎮圧するかしないかなども違いますが、人指し指の第一関節位の深さの穴を2つから4つ開けました。担当する野菜の種を受け取ったら、開けた穴に一粒ずつ種を入れ、確認。種をまいた全てのポットに、指で覆土・鎮圧しました。そこまでできたら、蹴とばす心配のない場所へかごを移動。
次に、学園生たちは、茎立ちブロッコリー・四角豆・かぼちゃ・ズッキーニの中から一つ選び、説明をよく聞いてから作業再開。マメ科野菜の種が青色やピンク色に薬品処理されていることに驚いていた先ほどと同様に、薬品処理された青色の小さなブロッコリーの種や初めて見る四角豆の種にびっくりしていました。かぼちゃやズッキーニの種は、平たい面を土に対し水平にまく 横平まき にするなど注意深く作業し、確認後、土を被せて軽く押さえました。

予定していた種を全部まき終えたら、前日に皆で雑草を抜きとった中庭の暖かいビニールハウスの中で育てるので、ポットを入れたかごを手分けして運びました。
すっきりとしたビニールハウスに、種の袋を貼りつけた ポットを入れたかごを並べて置き、最後に如雨露でたっぷりと水やりをしました。これから毎朝、当番が水やりをし、発芽するよう見守っていきます。

22/05/26

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