売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

6月19日

近くを流れる川の音や鳥のさえずりを聞きながら、午前6時半に起床。清々しい朝を迎え、夜通し降ったり止んだりしていた雨がフライシートを叩く音が気になり、あまり眠れなかったという子もいれば、自然の音がよく聞こえ普段より安心して眠れたと話す子も。また、「暑苦しくて寝袋から出たいくらいだった!」という子もいれば、「少し寒かったけれど、快適に寝られた!」とか「夜は寒くてなかなか寝られなかった。」と話す子たちもいました。二度寝で熟睡中だったのか、なかなかテントから出てこない子も!!

起きたら、川へ顔を洗いにいきました。きれいな冷たい水で顔を洗うと気持ちがよく、シャキッとした学園生たち。
動植物の世話をし、すぐに朝食の準備に取りかかります。林から出て、できるだけ乾いている薪を求め、付近を歩き回る子も!

7時10分、Ss・J・N組のかまどでは、火をつけようとしているところでした。逸早くマッチを擦ったものの、夜から朝にかけての焚きつけや薪の湿気対策が甘かったとみえて、マッチ一本での着火には失敗。三本めで火をつけると、焚きつけから薪に火を移し、後は手際よく火を大きく育て、調理していました! 7時25分頃には小学生たちが、日差しが届かない林の中の湿った薪ではなく、太陽光で乾いた薪を集めようとセンター付近を忙しく動いていました。

7時40分過ぎ、昨夜七本のマッチを使ってしまったS・K・W組のかまどに火がついていました! 薪集め・薪のくべ方・空気の通り道作りのまずさなど前夜の野外炊事の反省点をいかし、マッチ一本で火をつけて育てることに成功した様。
7時50分過ぎ、Ss・J・N組は「いただきま~す!」と朝食を食べ始めるところでした。メニューはチーズおじや・ミニトマト・バナナ。火を使ったのは、チーズおじやを作るため。昨夜 飯盒で炊いて残しておいたごはんを鍋に移し、水ときのこを加え、和風または中華だしなどで煮ました。とろみがついたら溶き卵やとろけるチーズを入れて加熱し、みょうがを散らして完成。「おいしい!!」と、ご満悦の3人でした!

やはり昨夜七本のマッチを使ってしまったうえ、加熱できなかった食材を持ち越していたT・Y・R組は、8時10分頃、マッチを擦る前の準備万端を整えていました。前夜の反省を踏まえ、一から集めてきた乾いた焚きつけや細い枝を地面に置かないようにし、拾ってきたできるだけ乾いている薪を折りながら太さごとに並べて置いたり、木漏れ日で乾かそうとしたり。 小さく作り直したかまどの地面に、焚きつけを置き 細い枝を芸術的に組んだら、満を持してマッチを擦りました…。

Ss・J・N組の朝食から30分ほど後の8時20分過ぎ、S・K・W組が朝食タイム! 昨晩はパサパサだったごはんをきのこなどとともに味をつけて煮たおじやは、打って変わり軟らかくなって食べやすかったそう。また、優しい味で身体が芯から温まった様です!
8時半頃、T・Y・R組は残っていたマッチ三本を全て使い果たしたものの、つけた火が消えることはなく、少しずつ大きな火に育てることに成功。鍋をその火にかけていました。しかし、油断せずに火の勢いを保つため太い薪をくべていかなければ、昨晩のお味噌汁の実を加えた具だくさんのチーズおじやと、ニジマスのホイル焼きが完成しません!

朝食で使った食器・鍋などは、お昼にも使うのできれいに洗いました。二班が片づけ終わった頃合いを見計らって、テントの中に置いていた少し湿った寝袋を手に取り、各自 寝袋の内を外にしてセンター周囲のフェンスに干しました。まだ朝食にありついていない班の子たちは、火の番を交代して干しに行ったりテント班が同じだった子に干してもらったり。
その流れで、一晩過ごしたテントも干すために、中に入れていた個人の荷物をまとめたり、銀マットを外に出したりしてから、テントを片づけることに。

立てた時より少人数での撤収作業になってしまいましたが、男子も女子も手際よく片づけていました。声をかけあって、ポールの扱い方に気をつけたり、ペグの本数を確認したりしながら丁寧に進める姿が! そして、ペグの汚れを落としてから袋にしまい、テント本体やフライシートの濡れている面を内側にして軽く畳み、引きずらないようにセンターまで運びました。
雨に降られる心配はないので、寝袋を干したフェンスに、テント本体やフライシートをできるだけ広げて干すことに。また、テントを入れる袋やポールやペグなどもしっかり乾かすことにしました。

9時20分頃、Ss・J・N組は火遊び?をしていました!! 朝 かまどにおこした火を昼食作りまで保とうと、時々 薪をくべたり息を吹いたり。

マッチも新聞紙も使い切りましたが、火を通すべきものにしっかり加熱できたT・Y・R組は、9時30分、ようやく豪華な食事を口に!! 時間が遅くなったことや前日の夕食食材も全て食べるため量が多いことなどから、昼食作りはせず、この食事をブランチとすることに決めた3人。心ゆくまで味わっていました!

お昼ごはん作りは、時間を逆算し、適当なタイミングで各班始めます。S・K・W組もSs・J・N組同様、朝 かまどにおこした火を昼食作りまで保とうと薪をくべていましたが、昼食の食材は10時頃 配布されました。昼食のメニューは、煮込みうどんと干し柿。豚肉・長ねぎ・しいたけ・油あげ・人参といった具材を包丁で切ったり、鍋や準備した食材をかまどのそばへ運んだりするのに、大変もたついていた調理担当の子もいて…。

二班が昼食作りに勤しむ11時頃、ブランチを食べ終えたT・Y・R組は、分担して食器や鍋などを洗ったり、かまどに使っていた間伐材を片づけたりしていました。
その後、3人で直火の焚き火跡地をできるだけ元に戻そうと奮闘。

11時40分頃、朝から保っていた火で大きな問題なく調理していたSs・J・N組は、煮込みうどんを食べ始めていました! 包丁で切った具材の他に、干しかぶやお餅もうどんと一緒に煮込み、揚げ玉などをトッピング。おつゆの味つけも上手にできた様で、ボリューム満点のうどんをぱくぱく食べていました。
片やS・K・W組は、進度が遅く、鍋を火にかけるところでした。

S・K・W組がこのキャンプ最後の食事にありついたのは、12時40分。朝はマッチ一本で火をつけ、前日の夕食作りよりは少し早く炊事ができたものの、どうにか保ったその火での昼食作りでは苦戦。太い薪を探せなかったり空気が通りやすいような薪のくべ方ができなかったりしたため火を大きくできず、時間がかかってしまったと弁明していました。そのうえ、途中で何度も簡単によく燃える新聞紙を投入する現場を見られていたことから、昨日の野外炊事開始時に配られた新聞紙3枚以外に三日分の新聞紙を不正に持ち出し使用していたことが発覚。十本のマッチは全て使い切らず二本残したけれど、何だか後味の悪いものになってしまいました…。それでも、三食作って食べられたことに満足していた3人。
同じ頃、Ss・J・N組はかまどを片づけ、できるだけ燃やしきった灰の処理をして、どこで焚き火をしたのかわからないくらいの状態に戻していました。そして、片づけが終わっていたT・Y・R組の3人と合わせて6人で、トイレを撤収したり、キャンプ地のごみ拾いなど後始末をしたり。それから、干していたテントが乾いていたので、貸し出された時と同じ状態にして返却。風に飛ばされながら同様に乾かしていた銀マットも、くるくると巻き ゴムバンドで留めてから返しました。

13時半、お昼ごはんを食べ終わり、いい加減にしか洗えていなかった調理道具などを洗い直すS・K・W組。指導員のOKをもらえるまで、黒くなった鍋や飯盒を擦ったり、ヌルヌルした食器を洗い直したりしていました。 13時45分、全体の片づけがほぼ終わったので、個人の荷物と干していた寝袋を取り込み、センターの玄関で一人ひとつずつ寝袋を巻き、紐で結んだら食堂に運ぶことに。

その10分後、個人装備の片づけをしていた学園生たちは全員 食堂に呼び出されました。寝袋の片づ
け方(畳み方・巻き方・紐の結び方など)が甘かったため、やり直しとなったのです。いつまでたっても、しっかりと巻き ゆるまないように紐できつく結ぶということができない子も…。最後には、できた子ができない子をサポート!
寝袋を所定の場所に収納し、引き続き個人装備の片づけをして、二十四時間にわたるキャンプ終了。
少ししてから、炊事班ごとに振り返りをし、今回の反省点や次回キャンプへの課題を明らかに。協力できたのかどうかについても話し合っていました。一日めは雨に翻弄された子たちもいましたが、二日めは申し分のないお天気で、テントやシュラフの正しい使い方を身につけ、野外炊事技術がそれぞれ少しは向上し、楽しさを味わうことはできたキャンプとなりました!! 因みに、T・Y・R組の3人はこの日の夕食に加え、お昼に食べるはずだったボリューム満点の煮込みうどんも食べ、おなかがはちきれそうに…。


22/06/27

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