売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

7月10日・16日

梅雨明けしたとみられると発表があった後、ご多分にもれずここ売木村もずっと梅雨の様な天気が続いていました。7月10日(日)は、じゃがいも掘りと川遊びを予定していましたが、やはり雨予報だったので変更。一週間前倒しし、一学期大掃除に取りかかることに。カタカナのコの字型をしているセンターは、窓がたくさんある建物なので、まず、全ての窓掃除を先に済ませてしまう作戦です! 全員でかかっても時間がかかる窓掃除を取り出して済ませてしまえば、後々楽になるし、曇りや雨の湿度が高い日は窓掃除に適しているので、思い立ったが吉日ということで…。

9時からのミーティングで、どのように進めるかを皆で話し合い、継続生と新入園生のペアを作って、まず比較的汚れの少ない内側から着手。掃除の基本、上から下への手順です。もちろん窓ガラスだけでなく框や窓枠の桟・網戸なども、濡れ雑巾や新聞紙・使い古しの歯ブラシなどを使ってきれいにしていきます。

男子部屋・女子部屋の大きな窓、廊下の突き当たりの大きな窓、学習室の窓を皮切りとして5か所から進めていくことに。高い所から掃除をするために、それぞれ椅子を準備し、手を動かしていました! なかなか窓掃除を始めなかった子もいれば、ペアになった子と 手よりも口を動かし続け ずっと同じ窓の所で停滞していた子たちや、自分たちで納得して決めたペアのはずなのに 別々に勝手に窓掃除を進める子たちも…。ペアや個人によって、進捗状況や結果はずいぶん違いましたが、比較的汚れが少ない 廊下や活動室・食堂などの部屋の窓、トイレや浴室の窓など普段手をつけていない窓の内側からと、各部屋の廊下側や厨房のカウンターのガラス窓などの掃除を、どうにか一通り終えてから昼食をとりました。

食休みの後、午後2時半から再開。全員外に出て、午前中に内側から掃除した窓を今度は外側からきれいにしました。脚立やお酒のケースに乗り、雑巾で水拭きすると、晴れた日よりも楽に汚れが落ちるようでした。そして、新聞紙で磨きピカピカに! 新聞紙で拭くと、繊維が残らないうえに、油汚れを分解する効果やツヤ出し、曇り止め効果もあり、新聞紙は窓拭きには打ってつけだということがわかった学園生たち。

内側からと同様に、上から下へ、窓ガラスだけではなく框や窓枠の桟・網戸なども、掃除していきました。窓掃除のやり方やペース配分がわかってくると、捗り、窓も窓の周りもきれいに拭けていた子たちもいました! しかし、相変わらずペアで協力せず、好き勝手に個々で窓掃除を進める子や、きれいさの基準が低い子たちもいて…。

まだの所を手伝っていたペアたちの、元々の持ち場を指導員が確認すると、窓枠にクモの巣や卵があるわ、レールに虫の死骸や土埃・泥汚れが残っているわで、手抜かりがあったことが明るみに出ました。ほとんどのペアが、きれいにできていない窓枠などの掃除をやり直すはめに。そんなわけで、また散り散りになって作業。
午後5時を回った頃には、結局 協力せず別々に作業していたペアが担当した たくさんの窓が、ほとんどいい加減な掃除だったので、まだ担当の場所が終わっていなかった一ペアを除いた7人で、内側からと外側から全部拭き直すことになったのでした。午後5時半過ぎには、何とか全ての窓掃除が終了。窓や網戸が、見違えるほどきれいになりました!

7月16日(土)の午前中は、中学生が部活へ行っていなかったので、小学生3人で普段掃除をしていない活動室の大掃除に取り組みました。まず、先日 掃除を済ませた窓以外の部屋の部分を、どのように大掃除していくか紙に書き出してから、動き出すことに。太鼓や机など重たいものが多い活動室では協力して物を退かしてから掃除を進めたかったのですが、上からということにこだわっていたのか 初めは、天井や壁の埃を取ることに躍起になり非協力的な子もいました。しかし、声をかけ合い、だんだんと力を合わせて進めていくように。たくさんの机を一つひとつ拭いてから移動したり、掃除機をかけた畳に、固く絞った雑巾で畳の目に沿って力を入れて拭いたりしていき、1時間半ほどできれいにすることができました!

午後は、全員で毎日行っている掃除場所の、普段の掃除では行き届いていないか所をきれいにすることに。それぞれが分担場所の大掃除をどのようにしていくか書き出し、必要な掃除道具を準備してから開始! 食堂・厨房は小学生2人が担当することになり、食堂については午前中の活動室掃除と同じような手順で、いつもは見て見ぬふりをしているか所の拭き掃除をしたり、引き違い戸の棚の中身を全て出し、一つずつ拭いたり整とんしたり。厨房については、食育指導員の指示の下、掃除していきました。油汚れが多く、手数を必要とするものの、容易にきれいにできず、精彩に欠け…。夕方には、持ち場を終わらせた子たちが続々と厨房に集まり、大勢で掃除を進めることに。しかし、夕食作りにも響くので、一旦打ち切り、翌日に持ち越し。
手洗い場を担当した子は、蛍光灯を外して拭くことから始め、排水溝や流しの下の引き違い戸の棚の中やレールをきれいにしていました。

トイレの大掃除担当になった男子一人・女子一人。換気扇を外して洗い、天井や個室の仕切り板にたまった埃を落とし、壁や個室の仕切り板を拭き、便器や便座の細かいか所を掃除。手洗いカウンターの下やスリッパもきれいにしていました!

女子浴室と脱衣場を受け持った子は、換気扇をきれいにしてから、普段は目をつぶってきた壁タイルをこすり続け、最後は雑巾で水気を拭き取っていました! 脱衣場も、いつもの簡単な掃除では触れない部分や洗濯機周りをピカピカに。
学習室を引き受けた子は、学習机の引き出しの中や椅子・ランドセルを置く棚の拭き掃除はもちろんのこと、本棚に並んでいる本を全て出して棚を拭き、整理。とても時間がかかる作業を根気よくやっていました!

なかなかエンジンがかからなかった男子浴室・脱衣場担当の子も、午後3時過ぎには調子が出てきた様。壁タイルの目地を使い古しの歯ブラシでゴシゴシこすり、掃除の成果が目に見えてわかると、やる気がわいてきたみたいでした。
自分でやるべきことを可視化してから取りかかった担当場所の大掃除が終わったら、各自確認。手抜かりがあった所を見つけると、すぐさま拭くなどしてきれいにしていました! この日の夕食配膳は午後5時半だったので、大掃除は午後5時頃 一旦終えることに。何か所かは翌日に持ち越し。

夕食後の片づけと普段の掃除をしたら、午後7時から開演する“うるぎふるさとコンサート”の会場 文化交流センター ぶなの木 へ車で行きました。Florescerというユニットの演奏に、一瞬のうちに引き込まれていった学園生たち。セットリストは、バッハ作曲 G線上のアリア・ゼキーニャ ジ アブレウ作曲 チコチコ・アントニオカルロス ジョビン作曲 イパネマの娘・ルイス ボンファ作曲 黒いオルフェ・馬飼野康二作曲 勇気100%・米津玄師作曲 パプリカ・アストル ピアソラ作曲 リベルタンゴ・葉加瀬太郎作曲 情熱大陸。Florescerは、クラシック、ブラジル音楽を中心に展開するフルーティスト・バイオリニスト・ギタリストという珍しい編成のトリオ。子どもたちが聞いたことがある曲も数曲演奏され、サンバやボサノバといったブラジル音楽の誕生に影響を与えたショーロについてのお話があり、学園生たちも飽きることなく聴いていました。良い音楽に触れ、素敵な時間はあっという間に過ぎ、最後の曲に…。そして、学園生の中から立候補した3人が演奏家の方たちへの、花束贈呈ならぬ記念品贈呈役を務めました! その後、鳴り止まない拍手に応えて、アンコールでも子どもたちが知っている曲を演奏してくださいました。民族的な、耳に心地良い雰囲気の生演奏を聴き、豊かな時間を過ごした学園生たち。会場を後にし、帰園すると、現実に引き戻されていました…。

22/07/17

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