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売木村の山村留学ブログ

7月18日

やっと雨の心配がなくなった 三連休最終日 7/18(月)、延び延びになっていたじゃがいも掘りを含めた畑作業を決行することに。

畑作業をするのにふさわしい服装に整えて、午前9時から畑へ。まず、9日(土)に中途半端な所で終わっていた草とりから。それぞれ担当していた畝と畝の間へ行き、雑草をとっていくことに。通路やマルチシートの脇に、十日ほどの間に生えてきたとみられる小さな草や、前回抜き取れなかった雑草が伸び、猛威を振るっていました。びっしり生えたそれらの草を根こそぎ ひたすら抜く学園生たち。毎回のごとく、しばらくぼーっとしたり、同じ姿勢を続けることが辛くてすぐにうろうろしたり、手よりも口を動かしたりしていて、指導員に注意される子たちも。それでも、長く降り続いた雨の影響で土に湿り気があったので、雑草を根から引き抜くことはそれほど大変ではありませんでした。無心になって草とりをしながら前進し、振り返ると結果が目に見えるので、ちょっとした達成感を味わいつつ根気よく丁寧に除草していた子たちもいました! 全員で1時間半ほど草とりを頑張ると、とりあえずきれいな畑になりました。

水分補給や休憩をした後、収穫適期の野菜を収穫していくことに! 手始めに豆類から。「この畝で、何を育てていたかわかる?」と聞かれ、誰一人として正解できなかった“モロッコいんげん”の収穫。子どもたちは、いんげん豆だということはわかっても莢が平たいので名前がわからなかったよう。筋がなく、とり遅れてもやわらかく 味が落ちないと言われているモロッコいんげんのとり方を聞いた後、一畝分を皆でチェックし、適当な大きさになっているものをどんどん収穫してかごに入れていきました!

次に、スナップエンドウの収穫に移りました。直立させた支柱は斜めに倒れかけ、巻きひげが絡みやすいように横に張ったビニール紐から垂らしておいた藁の束にはうまい具合に絡んでおらず、スナップエンドウの畝はごちゃごちゃ…。そこから、中の豆が大きくなり、莢が十分膨らんだものを摘みとっていくことに。手で引っ張るとプチっと小さな音がして(その音をスナップというそう。)簡単に収穫できました。しかし、莢に穴が開いているものや変な形のものが多く、穴が開いた莢を開いてみると案の定幼虫が…!! そこで、収穫したスナップエンドウを、おいしく食べられそうなものと、ヤギのえさにするものにわけると、自分たちの口に入るものは随分少なくなってしまいました…。
続いて、茎が中空なことから名前がついた“クウシンサイ”を摘みとることに。伸びたわき芽の先端を手折った時の、「ポンッ!」とか「ポキッ!」という音が耳に心地よく、どんどん収穫していました! 変色したり虫食いがあったりする葉っぱは、ヤギのえさに。

それから、茎立ちブロッコリーの収穫。まず、トンネル掛けをしていた防虫ネットを皆で外すところから。アオムシやヨトウムシに食害されやすいため防虫ネットをかけていたものの、ボロボロとまではいかないけれど幾らかは葉に穴が開けられていました。植えつけた時はひょろひょろと小さかった苗が、とても大きく育ち、葉の間から見え隠れしていた花蕾を収穫していきました! 「その下にあるよ!」「どこ?」などと会話しながら、やわらかくておいしそうな花蕾を嬉しそうにとる学園生たち。収穫した後は、また皆で協力して防虫ネットをかけました。 ビニールハウスの中の、きゅうり・ミニトマト・オクラ・なす・甘とうがらし・ピーマンなどの夏野菜も収穫時期を迎えていましたが、毎朝 かわりばんこに水やり当番が回ってくるのでその時に収穫体験を!ということに。しかし、現状はというと、ほとんどの子がちゃちゃっと水やりだけをして、何本もぶら下がった大きめのきゅうりや、大きくなりすぎていかにもかたそうなオクラなどを見て見ぬふりをしているのですが…。

11時半を報せる鐘を聞いてから十数分経ち、いよいよ待望のじゃがいも掘りをすることに!! 土が湿っている時に収穫すると、保存中にいもが腐りやすいので、数日間晴天が続いた後に収穫したかったのですが、帰省を四日後に控えているので決行。しかし、雨がたくさん降り続き、じゃがいもの畝の大部分が水に浸かっていた期間が長かったうえ、春、畑に植えつけたじゃがいもの種芋から伸びた茎や葉は、開花後 黄色く枯れ、収穫時期を迎えるものなのですが、下葉は一向に枯れ始めていませんでした。土の中はどうなっているのか心配しながら、地上部の茎葉を刈り取り、マルチシートをはがしてから収穫開始。一畝を二人で掘ることに。茎を手で引き抜くと、肥大したメークインが幾つかついていました!

マルチシートに覆われていた畝の土は、湿ってはいるもののぬかるんでいるほどでもありませんでした。水はけが悪いという思い込みから初めは、種芋やできた芋が腐っていると大騒ぎしたり、その悪臭に掘る勢いが失せたり、じゃがいもの皮に斑点や白いぶつぶつがあると大袈裟に心配したりしていましたが、掘り進めていくと意外に扱いやすい水分量の土だとわかり、面白い形の大きなじゃがいもを収穫したり、良いじゃがいもをたくさん掘ることができたりして、笑みを浮かべていた学園生たち。

茎を引き抜いてくっついてくる芋が少ない場合に、土を掘ってみると、ごろごろ出てくることもありました! 先ほどまでの草とり作業の取り組み方とは全然違う学園生たち。収穫の喜びなのでしょう。「見て! これ、大きくない?」と歓声をあげる子、「面白い形してる!」「めっちゃでかい!」と嬉々として掘り進める子たちも。芽欠きをした効果なのか、一つひとつの芋が大きく、収穫量も良い感じでした!
一通り掘れたら、畝の土を隈なく手で掘り返し、掘り残しがないかを確認。鍬も使って念入りに確かめると、「あった!」「あっ、ここにもあった~!」と、あちらこちらから声が! 腐ったり傷んだりしている芋ははねのけ、選別しながら良い芋をかごに入れていきました。そして、子どもたちが夏休みの間に、じゃがいもの畝があった所が少しでも雑草だらけにならないよう、畝を鍬で崩してざっと均した後、はがしたマルチシートを敷いて、端を土で押さえることに。出てくる大きなミミズを見つける度に悲鳴をあげたり、他人に投げつけたりする子も…。

それから、少しだけ育てていた売木村の伝統野菜の一つである『むらさきいも』もメークインと同じように掘りました! こちらも芽欠きをしたからなのか、程よい大きさの芋を適量収穫することに成功。

もう午後1時近くになっていましたが、たくさんの収穫物と一緒に記念撮影!
収穫した野菜や掘ったばかりのじゃがいもは、皆で力を合わせてセンターまで運びました。

メークインとむらさきいもは、倉庫の中に広げて数日干し、これから食べたり、学園生たちが夏休みに帰省する際に少しずつお土産に持ち帰ったりする予定です。雨が多く降った割に、腐っていたものは多くなく、大きさも数も結構良く、まずまずの出来。学園生たちは、「じゃがいも好きだから、家に持って帰れるの嬉しい!」とか「これでポテトチップス作ったら、うまそう!」などと言い、喜んでいました! 川遊びやシャワークライミングは、2学期に持ち越しとなってしまいましたが、1学期の終わりに収穫の喜びを味わえた時間となりました。

22/07/19

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