売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

8月21日

8月21日(日)、帰村して数日しか経っていないのに、荷物を入れているロッカーや棚・引き出しの中がぐちゃぐちゃになっている子たちがいたので、朝食後に各自 荷物の整理・整頓をしました。そして、男女それぞれの部屋の掃除をし、10時から、前日 草とりをしてきれいになった畑で収穫をすることに。

まずは、畑横の斜面に植えているブルーベリーの摘みとり。ブルーベリー狩りというほど、食べ頃の実が生っていたわけではなかったのですが、黒くなり熟していると思われる実だけを選び、それぞれ口に運びました。完熟しているものを食べた子は「甘っ!!」と、顔をほころばせていました!
次は、畑の中程の畝で育てていたモロッコいんげんの収穫。夏休み前にも皆でたくさん収穫しましたが、今回もそこそことれました!

続いて、大納言小豆の、茶色になって枯れてきている莢を手でひとつひとつ収穫することに。熟して色が変わりしばらく経ったものの中には莢がはぜて、収穫できなくなってしまったものがあったり、中に入り込んで豆を食べる害虫の侵入穴のある莢は取り除いたりしました。同じ株であっても莢の成熟度にばらつきが出ており、まだ莢が緑色のものはとらないようにし、本当は硬く乾いて薄い茶色になった莢だけをとりたかったものの湿気ているものもとりあえずとりましたが、あまりとれませんでした。
それから、売木村の特産品のひとつ“みょうが”の収穫に移りました。学園畑の端の方に植えっぱなしにしているもので、学園生は何の世話もしていませんが、花が咲いてしまったものがたくさん!! というか、花が咲かないと子どもたちにはどこにみょうががなっているのかわかりません。

みょうがの収穫は初めてという子たちは、説明を聞いてから採り始め、採ったことがある子は、大きく育った茎や葉をかき分けて中の方へ入っていき、どんどん採っていました! 花が咲くと味が落ちると言われ、完全に収穫適期を過ぎていたものばかりでしたが、いっぱい見えている 花が咲いてしまった蕾を手当たり次第に収穫。残念ながら、ずんぐりと丸みがあり、かたくしまっているみょうがは、ほとんど見つけられなかったけれど、採る感触が面白いようで皆で、かなりたくさん採りました!!
それから、やはり 伸びたわき芽の先端を摘みとる時の感触や「ポンッ!」とか「ポキッ!」という音が耳に心地よいクウシンサイの収穫もしました。収穫から収穫までの期間は一週間ほどで、何度も収穫することができるのですが、放置しておいたため成長しすぎたり伸びすぎたりした部分や、虫食いがある葉っぱなどはとってヤギのえさにすることにすると、自分たちの口に入る量よりもヤギのえさの方が大量に!

そして、茎立ちブロッコリーやハグラウリの収穫。茎立ちブロッコリーには、防虫ネットでトンネル掛けしていたのですが、それを外し、花蕾を手折っていきました。防虫ネットの隙間から入り込んだ虫がいたようで、虫食いの酷い葉や変色した葉は取り除き、ヤギのえさにすることに。肉質がやわらかいので歯がグラグラしていても食べられるという意味だとされているハグラウリは、果実の長さが20㎝前後になっているものが人数分以上あったので、一人一本ずつ採ってみました。葉や蔓の下に大きな実がごろごろしているのに気がつかず、まだ小さいウリを採ろうとしていた子もいましたが…。 露地栽培のものはだいたい収穫したので、最後にビニールハウスの中へ移動。初めに、シカクマメをとってみることに。まだスイートピーのような薄紫色のきれいな花が咲いており、実っているものは少なかったけれど、探しました。収穫するのが初めての子たちもいましたが、はびこる蔓や葉をひっくり返し、莢が15㎝ほどになっているものを一人ひとつずつ収穫すると、初めて見る、莢の四方に翼があり、切ると断面が四角形のマメを面白そうに観察する子も!

次に、オクラを収穫したことがないという子たち数人が、適当な大きさになっているものをとる体験をしました。オクラはほぼ毎日収穫できるのですが、毎朝の畑当番の子が見落とし、大きくなりすぎてかたくなっていそうなものも…。
それから、今年は できが良いピーマンの収穫も全員で体験しました!

1時間45分ほどで終了し、収穫した野菜類を手分けしてセンターの倉庫前に運びました。

午後2時からは、午前中に収穫したものを日々の食事に使ったり、保存したりするために、下処理をすることに。手始めに、モロッコいんげんやシカクマメのへたと筋とりから。次に、ピーマンのへたのところを指で押し、種を取り出しました。きれいに実と種に分かれるので、皆 面白がって幾つも試していました!

続いて、もう一度 虫食いや変色した葉っぱを点検し除いたクウシンサイを洗ったり、たくさん収穫したハグラウリについている泥や汚れを洗って落としたりしました。
それから、適期を過ぎて大量に収穫したみょうがの下処理に全員で取りかかることに。ほとんどのみょうがにクリーム色の美しい花が咲いていたのでそれを抜き取ったり、収穫した時に付着した藁くずや雑草などを取り除いたり、汚れが気になる外皮をむいたりして、可食部と廃棄部に分けました。もう少し前に採っていれば、このような作業をする必要はなかったのかもしれませんが、黙って手を動かしていた学園生たち…。見る見るうちに廃棄部分を入れていくバケツがいっぱいに。

どうにか全てのみょうがを選別したら、外の流しできれいに洗う作業に移りました。ボウルにきれいな水をはって一槽・二槽・三槽を作り、担当者を決めて、みょうがを一つずつ確実にしっかり洗っていくことに。
数分ごとに担当する場所を変えながら、みょうがをきれいに洗うことに専念しました。

全員で流れ作業を行っていると、二槽や三槽を担当していた子たちからダメ出しが! そこで、一槽にみょうがを入れる役割の子たちの確認が更に厳しくなり、手抜かりのあったものから花を抜き取ったり外皮をむいたりしてから一槽へ。すると、また廃棄部分が増えてしまいました…。みょうがの中に幼虫がいることもあるので、最後まで皆 目を凝らしてしっかりと洗い、時間はかかりましたが、きれいにみょうがを洗うことができました。
それから、野菜を持って厨房に入り、水気をきったクウシンサイや、へたや筋・種などをとったマメ類やピーマンをビニール袋に入れて冷蔵庫へ。すぐ料理に使えるようにしました。そして、食堂に作業場所を作り、必要な調理器具等を準備して、大量の洗ったハグラウリの下ごしらえをすることに。へたとお尻を切って包丁で縦半分に切り、中の種やわたをスプーンでかき出したものを包丁で5㎜くらいの厚さに切りました。スプーンで中をくり抜く作業が、癖になる楽しさだと言いながら手を動かす子も! 包丁で切る工程では、傷んでいる部分を取り除き忘れたり、薄く切りすぎたり、切る厚みが違っていたりしましたが、どうにか全てを切り終え、すぐに調理に使える状態にできました。

最後に、後日 日持ちする甘酢漬けを作るためにみょうがを縦半分に切ったり、冷凍保存する分のみょうがを包丁で縦半分に切ってから千切りにして保存袋へ入れたり。「こんなにたくさん?」「今日中に切り終わるかなぁ?」「どうやって切るの?」などという不安な声も聞かれましたが、午後5時すぎには終了。
早速、この日の夕食でも採れた野菜をたくさん食べることができました。自分たちで育てた野菜を食べられるのは、とても幸せなことです!

22/08/29

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