8月28日午前
夏休み明け、「クズが生い茂っている所があったよ! そろそろ採らないとダメだね。」と、ある継続生。確かにそろそろ始動した方がよい時期になったので、8月28日(日)の午前中の二時間ほど、センターで飼っているヤギの冬のえさ集めをすることに。継続生が、服装と持ちものを新入園生に教えました。
手始めにセンターのすぐ近くの、クズが盛んに生い茂っている場所で、クズの葉を採ることに。クズのつるから葉柄部分を折りとると3枚の葉がついているので、葉柄の根元を揃え、束ねて持ち、つかめなくなったら一人ずつ持っていったかごに、揃えて入れていくようにしました。今の時期はまだ、ヤギが食べきれないほどの草がたっぷりと生えているからよいものの、冬になると緑色の葉や草がほとんどなくなってしまうので、今のうちにえさを確保しておかなければならないのです。ヤギがひと冬を越すためにはたくさんの量の草や葉が必要なので、まず、ヤギが大好きなマメ科のクズの葉を狙ったのでした。
少し採ってみて、ぞれぞれ要領がわかったところで、どんどん奥へ入っていったり、場所を変えたりしながらひたすら、蔓延るクズの、つるから葉柄部分を折りとっていく学園生たち。つるを手繰り寄せ順番に葉柄を折りとる子、葉が大きく葉柄の長いものを選んで採る子、手当たり次第採り 葉柄の根元も揃えない子と、様々でした。単純作業を無心で続ける子たちもいれば、クズの葉を採ろうとしてアザミやノイバラのトゲに触れてしまい痛い目にあったり、蜂がブンブン飛んでいて怖くてあまり動けなかったりした子たちも。クズの葉がかごにたまったら、一掴みして揃えた束を道路に置いていくと、後でビニールハウスに干して保存するので、指導員がクズの葉柄にスズランテープで巻き結びをし、吊るせるようにしていきました。約一時間経ち、淡々と葉を採り続けることに飽きてしまった様子の子が多かったので一旦終了。
気を取り直し、空にしたかごを持って、歩いて数分の次の採集場所へ移動。そこで、クワの葉をかごいっぱいに採ることに。クワの葉もヤギの大好物です!
クズと違い、クワは木なので枝から葉だけを採ることにしました。初めは枝から葉を一枚ずつ採っていましたが、枝先から元の方へ 握った手を動かすと一気に葉が採れることがわかると、そのようにして手が届く高さの枝からたくさんの葉を採っていた子たちも! ずっと一生懸命採り続けていた子たちもいましたが、飽きて手を動かさない子たちも多かったので、小一時間ほどで終わりに。葉っぱを押さえながらかごに入れ、かごをいっぱいにした子もいれば、ふわっと入れて たいして採っていなかった子もいました…。
それぞれのかごを持ってセンターに帰り、クワの葉はメッシュの袋に入れて干すことにしました。ヤギが無事に冬を越せるくらいの食糧はまだ全然集められていないので、これからも場所を替え、いろいろな草や葉を集める予定。そして、全員が長時間コツコツと作業を続けるのは難しそうなので、短時間集中で何回か活動することになりそうです。
22/09/01