売木村山村留学センター
売木学園

〒399-1601
長野県下伊那郡売木村45-551
Tel:0260-28-2116
Fax:0260-28-2116
お問い合わせはコチラ

">HOME >  ブログ >  12月3日

売木村の山村留学ブログ

12月3日

先月行った収穫祭の日の午前中に、取り急ぎ 源助かぶ菜 の収穫をし、ほったらかしにしていた畑。持ち越しになっていた畑の片づけに、12月3日(土)の午前中 着手しました。

まず、長期間収穫できた 茎立ちブロッコリー の最後の収穫。かなり小さかったけれど、食用部分の花蕾を摘み取り、食材にすることに。「まだ、採れるんだ~。」と驚きながら手を動かす子、小さい花蕾を見逃してしまう子…と、様々でしたが、花蕾を採ると茎と葉だけになったので、硬い茎から葉を取って、やぎのえさにすることにしました。それから、引き抜いた茎を振って、根についた土をできるだけ落とし、残渣の茎は畑の定位置に置くことに。やぎのえさにすることにした残渣の葉の中に、見落としていた小さな花蕾がついたままのものもありました…。そして、茎立ちブロッコリーを育てていた畝は、大きな穴がいくつも開いたマルチシートに覆われただけの状態になりました。

次に、キャベツと白菜の収穫。どちらも苗を植えたのが遅かったので、球が大きくなったりかたく締まったりしていなかったうえ、虫食いが酷かったのですが、収穫の体験ということで…。一人当たり、キャベツか白菜のどちらか一つを選び、包丁を入れて切りとることに。キャベツを選んだ子たちは、株元に包丁を入れましたが、なかなか球を切り離せず、包丁をのこぎりのように動かしてようやく切りとることができました。その様子を見てから、白菜の球を少し斜めに押し倒し、外葉との間に包丁を入れた子たちは、みずみずしさを感じさせる音とともに気持ちよくすぱっと切りとることができ、呆気なさに驚いていました!

それぞれ、収穫したキャベツや白菜の球を持ち、外葉や変色したり虫食いが酷かったりする葉っぱを取り除くことにしました。しかし、厳しい目で見て葉っぱを外していくと、何もなくなってしまうので、甘いチェックにし、取り除いた葉っぱはやぎのえさに。そして、収穫した小さなキャベツと白菜をかごに入れたら、畝に被せていたマルチシートをはがし、小さく畳んだり丸めたり。マルチシートを強引に引きちぎって土の中に残さないよう気をつけ、協力して作業していました。

畑には何にもなくなったので、鍬で畝を崩し 畑を深く起こすことに。久しぶりに鍬を使ったので、すぐに疲れてしまう子たちが多かったです。鍬をなかなか上手く扱えなかった子たちは、上手な人の真似をして何とか起こしていました。後退しながら、担当する幅の端まで起こせたら、次の場所へと移っていき、時々手を休めながらも畑全面をよく耕しました。それから、凸凹をざっと均しましたが、難しかった様。鍬の扱いに苦労する子たちもいましたが、たくさんの野菜を実らせてくれた畑に感謝しながら、きれいに片づけようとしていました!

継続生たちは、借りていた一坪畑も同じように鍬で深く起こした後、ざっと均して片づけ、返却しました。
最後に、積雪で押し潰されてしまうかもしれないので、ビニールハウスのビニールをはがすことに。まず、強風に吹き飛ばされないよう頑丈な鉄管に結びつけ、ハウスのビニール全体を押さえつけていたビニール紐を外しました。次に、ハウスのビニールとパイプ管を固定させていたパッカーの取り外し。バネが強力で、パイプ管から外す時にはかなり指の力が必要で、難儀する子もいましたが、ハウスの天井部分など高い所の作業は、背が高い子が大活躍! それから、はがしたビニールを数人で協力して小さく折り畳みました。使った鍬を洗って片づけ、収穫物ややぎのえさ・マルチ・ビニールなどをセンターに運び、すっからかんになった畑を見下ろして、畑作業もこれで終わりだと嬉しく思った子もいれば、夏野菜などを育てていた時を思い起こし、懐かしさや一抹の寂しさを感じた子もいた様です。

その後、早めに昼食をとり、売木村文化交流センター ぶなの木 へ歩いて向かった学園生たち。山村留学売木学園40周年記念式典の中で、売木子ども太鼓として太鼓演奏を披露するため、午後1時から衣装の法被を着付けて帯を締めてもらったり、鉢巻を巻いてもらったりしました。そして、式典に参列。午後2時からのオープニングセレモニーでは、学園生たちに太鼓や笛を教えてくださっている藍羽さんの篠笛と、ピアニストの方による演奏を聴きました。村長さんや小中学校の校長先生のご挨拶の後、学園生たちを長年預かってくださっている受け入れ農家さんへの感謝状贈呈。来賓の方々による祝辞や、学園活動紹介DVD鑑賞などがあり、いよいよ売木子ども太鼓の出番です!

先月の秋色感謝祭や収穫祭でも披露した二曲を演奏。まずは、‟楽”から。今までにないくらい大勢の前での演奏ということで、緊張した子たちもいれば、あまり緊張はしなかったけれど間違えてしまったという子たち、笑顔を意識できたという子たちも。続いて、‟三宅島神着木遣太鼓”を披露。大きな声を出せた子もいれば、声を出せなかった子もいました。少し間違えたけれど気にせず、皆でカバーし合えたり、思いきり打てたりしたと、後で話していた子たちも。演奏しての感想は様々でしたが、練習の時に気をつけていた、太鼓の配置転換の時や演奏してい

ない時にバチの音をたてないことや、お辞儀などはしっかりできていました! そして、式典は閉じられました。学園生たちが着替えている間に、式典に参加し大人しく座っていた31期から39期までの修園生たちが、舞台の太鼓に集まってきて、演奏がスタート! ほとんどの子たちが、山村留学をしていた時に同じ曲に取り組んでいたので、俄かにでも打てるのです。久しぶりどころか、修園以来初めてバチを持つ子たちがほとんどでしたが、昔取った杵柄で、太鼓を打っていました! 着替えを済ませた学園生たちは、修園生たちのその姿を見て、大いに刺激を受けた様。「すごくかっこよかった!」「あんなふうに打てるようになりたい!」と憧れの眼差しで見ていました。また、自分たちよりも圧倒的に大きな音や声を出していたうえ楽しそうで、その楽しさが聴いてくださる人たちに伝わるような これからお手本としたい演奏だったと後で熱く語っていた子も!

最後に、40期生と修園生たちで集合写真を撮りました! コロナ禍での記念式典でしたが、解散前には40周年に相応しく華やいだ雰囲気となりました。学園生たちも、短時間でしたが、修園生たちに会えたり話したりできて嬉しかった様です。数年前の修園生から話しかけてくれて楽しい時間になったとか、また会いたいなと思ったと話す子たちもいました!

22/12/17

ひとつ前に戻る