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売木村の山村留学ブログ

1月14日②

1月14日(土)のお昼前から小一時間、小正月に飾る‟繭玉”を作ってみることに。繭玉は、米の粉を練って繭の形に丸めたものをビンカ・ソヨモ・ツゲなどの木にならせて、大黒柱にしばりつけて飾ったり、石臼などに立てて飾ったりするもの。昔は、お蚕さまは、農家にとって大きな収入源だったので、養蚕の神様は大変大事にまつられたそう。繭玉には、蚕の成長と同時に農作物の順調な生育を祈願する意味が付されているとのこと。

中学生は部活に行っていたので、小学生3人での活動。本当は、繭玉を枝先に刺して二十日正月まで飾っておくので常緑小高木のソヨゴ(売木ではソヨモという)を探しに行くことから始めたかったのですが、今回は飾らず、すぐ食べることにしたので、食堂でお団子作り開始。米の粉に熱湯を少しずつ注ぎ、お箸で混ぜ、ポロポロになってきたら手でこねるのですが、非常に熱いうえに、注ぐお湯が適量でないと、うまくこねてまとめることができません。華やかにするため、白色と桃色と薄緑色のお団子を作ろうと、米の粉だけの白い生地が入ったもの・赤の食用色素を溶いたものを米の粉に加えた生地が入ったもの・緑の食用色素を溶いたものを米の粉に加えた生地が入った三つのボールを準備。どの色を担当するか、3人で決めていました。米の粉に熱湯を注いで、ある程度まとめた指導員から、粗熱がとれた生地が入ったボールを受け取った子どもたちは、手粉をつけて、手のひらの下半分を使い 恐る恐る練り始めました。軟らかすぎたのか、手のひらや指に生地がべっとりつき八方塞がりになってしまった子も。生地をひとつにまとめ直すのに苦労することに…。注いだ熱湯が、粉をこねたりまとめたりするのにちょうどよい分量だったボールを担当した子は、手のひらの下半分を上手く使い、しっかりこねていました!

次に、一つのボールの生地から10個の繭玉を作るので、だいたい同じくらいの大きさになるよう小分けにしました。

続いて、曲がりなりにもできた三色の、小さくちぎった生地を、一般的な繭のイメージである中央が少しくびれた長楕円形に形作っていく工程。見本を見て、作り始めた子どもたち。初めは、「こんな感じ?」と聞いたり、べたべたと触りすぎたり。そのうち、「雪だるまみたい!」とか、亀裂が入ったりくびれすぎたりした繭玉を見て「なんか気持ち悪い。」と言いながら手を動かしていました。そうこうするうちに、皆 手つきもだんだん慣れてきたようで、ころころしたかわいらしい形や、整った形に仕上げられるようになりました。

形作った繭玉を蒸し器に入れて、二・三十分蒸す間に、食堂を片づけ、一旦 自由時間に。
蒸しあがった 繭に模したお団子は、透明感がありつやつやしていました! 小学生はもちろんのこと部活から帰ってきた中学生も、昼食後のデザートとして、白色・桃色・薄緑色の繭玉を一つずつ、合わせて三つ食べました。農作物の順調な生育を祈願することはもちろんのこと、縁起物なので、繭玉を食べることによって、一年の無病息災を祈ることもできたのではないかと思います。

23/01/30

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