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売木村の山村留学ブログ

2月23日

天皇誕生日で祝日だった2月23日(木)は、少し前から予告されていた自由活動日でした。自分でやりたいことを決めて実践できる日です。数日前までに、何をしたいのか指導員に申告しておくことになっていた学園生たち。中学生は、午前中、翌々日に控えた文芸祭に備えて練習をするため部活動に行ったので、朝からそれぞれやりたいことに取り組めたのは小学生だけでした。

個人体験で取り組んでいたものの、途中のまま放置していた鹿の皮をきちんとなめそうと、再び手をつけた子。詳しい人に相談すると、しばらくミョウバン水に浸けた方がよいだろうということで、一先ずその作業をすることに。
鹿繋がりというわけではありませんが、「鹿肉を調理してみたい…。」と言っていた子は、準備を整えて厨房に入り、入手していた鹿のスペアリブを前にしていました。しかし、計画していたように事が運ばず…。そこで、他の調理や食事作りのお手伝いをすることに。

渓流釣り解禁日の登校前に釣りにいった男子二人は、迷うことなく釣りを選択。胸を高鳴らせながら、数日前から、エサにするミミズを畑で調達したり、イクラやブドウ虫などのエサを注文したり。小学生男子は、行動予定を申告した後、手始めに近くの沢に糸を垂れていました!
鹿皮のなめし作業で、この日できることがなくなってしまった子は、製作途中で放置していた鹿の毛皮の鞄作りを数か月ぶりに再開。菱目打ちで革に縫い穴を開け、一針一針 丹精込めて縫い進めていました!

午後は、中学生も喜び勇んで活動に参加。小学生も午前中に引き続き、それぞれやりたいことに取り組みます。中学生男子は、満を持して釣りへ。
スペアリブの調理は思うに任せなかったものの、ジャーキーを作ってみようと、数日前から切ったり塩水に浸けて干したりと下準備をしておいた鹿肉を燻製機に入れていた小学生も!

藁細工で‟犬”を作ってみたいと希望した中学生は、まず藁の下処理をし、藁に慣れたり練習したりするために縄を綯うことからスタート。初めは上手く綯えませんでしたが、だんだんまとまりのある縄を綯えるようになり、藁を足して長くすることもできるようになりました。作った縄で、縄跳びにも挑戦!!

しばらく縄跳びを楽しんだ後、改良点を考え、しっくりくる縄跳び用縄をもう一本綯っていた中学生。時間配分を考えているのかどうか、なかなか本命の‟犬”作りに着手しません…。
コツコツと鹿の毛皮を縫い続けていた子は、作業場所を変えながらも縫い進め、縫う作業は終了。あとは、ボタンをつけるなどするだけになり、満足感を滲ませていました!

お昼頃、センター近くの川でイワナを釣った小学生男子の姿は、午後4時前 河川公園近くの売木川にありました。センターから早足で4㎞ほどを歩き、ポイントやエサを変えながら糸を垂れていました。その後、釣果はなかったものの、イワナやアマゴを釣った人やイクラで二十匹釣った人に会えたり、三十数匹釣った人の話を聞けたりして、釣りに関する収穫があった様。
鹿肉のジャーキーを作るため燻煙している間に、食事作りをしていた子は、午後4時半頃、完成したジャーキーを燻製機から取り出していました! 調理は楽しかったけれど、毎日の食事作りの大変さを思い知ったとのこと。

他の子たちが入浴していた午後5時20分を過ぎてもなお、藁で‟犬”を作っていた子も。作り方の手順を書いた紙を見ながら作っていましたが、分かりにくかったり、紐で上手く結べなかったり。紐の結び方は、これまでの活動で習得したものでしたが、「わかんな~い!」と言い、指導員に「やって!」とお願い。学んだことを活かせていないと反省しながら、藁細工に取り組んでいましたがタイムアップ。
釣りにいった二人の釣果は、小学生はイワナ一匹、中学生はアマゴ二匹でした! 釣った魚は当然食べるため、自分で魚の内臓処理をし、焼いたり揚げたりと調理してもらい、夕食でおいしくいただいていました。
一日または半日の自由活動を終えた学園生たちは一様に、充足感に包まれたような顔つきで帰ってきたり、「楽しかった!」と言ったりしていました。何かを作っているうちに時間がなくなり未完成で終わってしまった子は、時間を見つけて完成させたいと話し、太公望たちは近いうちにまた時間を作って釣りにいくことを心に決めた様子でした。とにもかくにも、皆 活き活きと過ごし、一人で集中して何かをすることが好きだと気づいたとか、久しぶりに外で沢山動いて気持ちが良かったと話す子たちもいました!

23/03/08

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