売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

6月3日

6月3日(土)は、諏訪湖へ船舶体験に行きました。同じ長野県に位置する諏訪湖ですが、売木村からは高速道路を利用しても片道2時間あまりかかるため、この日は5時半に起床して7時にセンターを出発することに。前日の夜に荷物をしっかりまとめておき、翌朝に備えて早めに就寝しました。
朝7時、今回一緒に船舶体験を行う村の小中学生3人も揃ったので、バスに乗り込みました。運転手は、センター長さんです。皆で「(運転)お願いします!」と挨拶をし、出発しました。
途中で休憩などもはさみ、10時ごろに諏訪湖ヨットハーバーへ到着。しかし、なんだか諏訪湖が濁っている様子。よく見てみると、大量の草やごみが浮いていました。前日の大雨の影響で、水位が上がり、川から様々なものが流入した様。風も強かったので、波もたっていました。

着替えやトイレを済ませ、注意事項やライフジャケット着用方法などを聞き、人員点呼の練習をしました。また、様々な種類のカヌーについて聞いたり、パドルの使い方を教えてもらったりしました。
2班に分かれてヨットやカヌーに乗る予定でしたが、湖の状況を見て、午前中はひとまず全員でカヌー体験をすることに。指導員2人も加わり、3人組を4つ作り、カナディアンカヌーに乗ります。同乗する3人で並び順(前方、真ん中、後方)を決め、少しこぎ方の練習をしたら、いざ出発。しかし、すぐに水陸両用バスが湖にダイブするとの情報が!少し待ってみんなで見学することに。
数分後、道路を走る水陸両用バスを発見。「来た来た」という子もいれば、見当たらず「どれ?」という子もいました。徐々に湖に近づいてきて、勢いよく入水!思わず、「おお~」と歓声が上がり、「急流すべりみたい」という子もいました。バスの乗客に手を振ったり、「乗ってみたい」や「乗ったことある」と言い合ったりしながら、ハーバー内を3周するバスを眺めました。

バスの次は、子どもたちが出艇する番です。カヌーをスロープまで運び、一艇ずつ順番に乗り出していきました。しかし、こぐ力や息がばらばらで変な方向に。また、風が強く波もたっていたため、すぐに流されてしまっていました。「こいでー」「右に曲がろう」と3人組で声を掛け合う様子が見られましたが、風や波の影響で流されたり押し戻されたり、他のカヌーとぶつかったりしていました。それでも、少し慣れてきたのか、徐々にカヌーを操れるように。余裕も出てきて、同じ艇に乗っている前後の人でわざと水のかけ合いをしたり、他のカヌーにぶつかっていったりしていました。

ハーバー内で40分程カヌーを楽しんだ後は、お弁当を食べました。お腹を空かせていたのか、ほとんどの子が一人前のお弁当を食べた後に、ご飯をおかわりしていました。
午後からは、ヨットに乗ってみることに。湖上に出て帆走する体験をする予定でしたが、前日の大雨の影響や安全面を考慮し、セイルを揚げずハーバー内を3周機走するだけにしました。 ヨットには、皆が一生懸命覚えたロープワークが使われていました。結び目を見て何結びか答えたり、先週事前ミーティングでこれだけは覚えるよう言われていた、船の各部の名称(バウやスターンなど)を復習したりしてから、全員でバランスを考えてヨットに乗り込みました。

桟橋から離岸!たまに風にあおられながらでしたが、ハーバー内を走りました。すると2周目、1匹のトンビが湖を泳いでいた魚(後に鯉と判明)を捕まえる瞬間を目撃!乗っていた位置によっては、捕まえる瞬間を見ることができず、魚を足でつかんで空を飛んでいるトンビしか見ることはできませんでしたが、魚がトンビに食べられるという、生態系の現実を全員目の当たりにしました。「かっこいい」とトンビに惚れる子もいれば、魚を「かわいそう」という子もいました。魚が大好きな子は、何の魚を捕まえていたのかが気になる様子でした。そして、トンビは優雅に湖の上を飛んでいましたが、陸の上を飛び始めた途端に魚を落としてしまいました。すると、近くにいたカラスがその魚を狙い始め、横取りを。「あーあ」と思わず皆の声が上がりました。魚が大好きな子は、落ちた魚がカラスに持っていかれる前に魚を見たい様子で、そわそわと。ヨットから早く降りたがっていました。
そんな貴重な瞬間を見ていたら、すぐにハーバー内を3周してしまったので、下船。最後に、使ったものの片づけを行い、船舶体験は終了しました。
湖の状況や風の影響で、乗船活動があまりできず、予定より早く終わってしまったので、近くにある足湯へ行って寄ってから帰ることに。着替えを済ませ、足湯に向かいました。

そして皆で足湯に浸かりました。また、足湯以外にも、近くにあった足つぼロードを「痛い!」と言いながら歩いたり、絶妙な距離にある石と石の間を飛び越える遊びをしたりして楽しみました。
売木村に戻る時間が遅くなってしまうので、そろそろ帰ることに。帰りのバスでは、アイスクリームやおやつを食べたり、各々爆睡したり、しりとりをして騒いだり。中には、寝たいのに騒がしい声で寝られなかったという子もいたそうです。

今回は前日の大雨による諏訪湖の状況や、当日の風の強さにより、思うように活動ができませんでしたが、その分“人間は自然に逆らうことができない”ということを学ぶことができたのではないでしょうか。自然を相手にする遊びは、なかなか難しいものです。それでも、トンビが魚を捕まえる様子を見ることができたり、水陸両用バスを間近で見ることができたり、足湯に浸かれたり、初めて学園生同士で遠出できたりと、貴重な経験もできました。また船舶体験ができる機会があれば、次こそは良い状態の湖で楽しめたら…と思います。

23/06/22

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